議会だより 2014年8月 特集

視察レポート

 各常任委員会は5月14~16日に、連合審査として島根県津和野町と松江市へ現地視察に行き、それぞれの調査・研究を行いました。

総務産業常任委員会

津和野町

 津和野町は島根県の南西に位置し、人口は約8,400人、山間の小さな盆地に広がる町並みは、山陰の「小京都」として知られている城下町であります。
 地域産業の振興にあたり、付加価値の高い産物の掘り起こしや加工技術の開発などによって地域特産物のブランド化を図るとともに、地産地消も積極的に進め、交流基盤を活かした産業振興と定住を推進しているそうです。その主な施策として、津和野町ブランド農産物推進事業、大学生インターンシップ事業などがあり、津和野町で研修から住まいまで支援を行う就農プランを掲げ、町、地域、農協、県が連携して新規就農希望者を全面的にバックアップしているそうです。
 また、多様な地域資源に恵まれた町には年間100万人を超える観光客が訪れるそうで、観光協会が指定管理者となり、既存の地域資源を活かしながら、交流人口の一層の拡大を目指し、町の発展に力を入れているそうです。
 これらのことを参考に、明和町も既存の地域資源を活用した、農業や文化などの発展が図れるよう取り組んでいこうと改めて思いました。

白壁が続く奥まで真っ直ぐに続く通りは城下町の風情が残る津和野町の白黒写真

電柱電線類移設等により魅力的な町づくりを(津和野町)

教育厚生常任委員会

松江市

 松江市は山陰のほぼ中央に位置し、人口は約205,500人、古代出雲の中心地として早くから開け、奈良時代には国庁や国分寺が置かれていました。江戸時代には城下町として栄え、この頃、今日に見る都市の基礎が形成されたそうです。明治には県庁が置かれ市政を施行し、昭和には松江国際文化観光都市建設法が制定され、奈良市・京都市と並んで国際文化観光都市となりました。さらに平成には出雲・穴道湖・中海拠点都市地域に指定され、山陰の中核都市として発展してきているようです。

 このような歴史文化に精通しているまちづくりの営みを学び、次世代へと発展的に継承することで、松江への愛着と誇りを育み、個性豊かな地域社会の実現と都市の健全な発展及び文化の向上に寄与するため、外部の会議・委員会などを経て「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」に基づく、歴史的風致維持向上計画を策定し、平成23年2月23日に国の認定を受けたそうです。松江城は全国で現存する12天主の一つであり、城の姿を留めることが城下町の保存にも繋がり、城を囲む堀川や、松並が美しい「塩見縄手」の通りには武家屋敷などが連なり、古い佇まいを残しています。

 現在、歴史的風致維持向上計画に基づいて、さらなる施策が展開され古き良き町が残る城下町として、歴史まちづくりの取り組みを進めているとのことでした。
 明和町とも歴史の町という観点からは通じるものが感じられ、現在取り組んでいる斎宮跡の発展に活かせればという強い思いを認識させられました。

コの字に設置された長机の席に座っている参加者が話し合っている白黒写真

「歴史、文化を活用したまちづくり」について熱心に質疑を交わす様子(松江市)

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