議会だより 2005年8月 特集

常任委員会 研修視察報告

各常任委員会が、日頃審議を重ねている事柄について、先駆けて実行している市町村を訪問し、調査を行ってきました。

 各市町村の施策等を参考にし、今後さらに議論を深め、住みよい明和町になるようがんばっていきます。

指定管理者制度 5月10日~11日 総務財政常任委員会

愛知県清洲町

 プールと体育施設の勤労福祉会館「アルコ清洲」の調査を行いました。制度導入の経過について、施設の管理に要する維持経費、及び人員の削減で約3割の町の持ち出しが減るという事で進められてきた指定管理者制度は、先ず平成16年12月議会で従来からの管理委託制度についての条例・規則の改正が行われました。その後、指定管理者の公募、選定、議会の議決、指定管理者との協定の締結を行い、17年4月1日から指定管理期間を3年ということで導入されたそうです。
 導入にあたっては、光熱費、入場料、修繕費などを考慮した上で委託料を設定した事が一番苦労されたそうです。
 清洲町の指定管理施設は当町と規模的には若干異なるかもしれませんが、その取組む姿勢に大変感銘を受けました。

愛知県田原市

 現在は文化会館、文化広場、駐車場の3施設が指定管理者制度の対象となっており、今後は都市公園、展望台、道の駅などの施設も18年4月1日を目標に導入を進めていくそうです。その手順は清洲町と同様で、公募、選定、議決、指定管理者と協定書の締結という流れだそうです。
田原市の取組みは大変前向きで、今後の導入経過も参考にしながら当町の指定管理者制度の導入を進めていきたいと改めて実感しました。

会議用のテーブルに向かい合って席につき話を聞いている委員の写真

アルコ清洲にて説明を受ける委員

指定管理者制度

公の施設管理に民間の能力を活用しつつ、住民サービスの向上、経費の削減を図ることを目的とした制度。

原材料支給で町単独事業 5月12日~13日 産業土木常任委員会

長野県原村

 明和町は合併せず単独の道を進むことになり、それぞれの分野で、経費の節減をすることが第一の課題であります。
そこで、建設資材を地元支給し町単独事業の経費節減に成功を収めた長野県原村を尋ね、その実施状況を伺い、委員会として参考にすべく検討をしていきます。内容は以下の通りです。

  • 平成15年4月から地域住民が自分たちで管理する道路、水路等は村が策定した建設資材の支給、環境維持事業の実施要項に基づき自ら考え整備・補修・維持を積極的に実施している。
  • 県管理の道路であっても長野県と事前に覚書きを結び、必要な資材を支給し、簡単な補修工事を実施している。
  • 二年間の実績は15年度33件、16年度32件の補修について材料支給を行った。(うち県は2件)
  • 寒冷地域のため未舗装の道路が多く、砂利支給が多数を占めている。
  • 通学路等では、グレーチング・生コン等も支給している。
  • 対象道路の基準幅員は4メートル以上である。
  • 申請は自治会長からするものとし、傷害保険は全員が加入している。
  • 年間当初予算は、建設120万円、農林60万円を見込んでいる。
原村庁舎の入り口前に並んで立っている数名の委員の写真

原村庁舎前にて

教育施策 5月16日~17日 教育厚生常任委員会

岐阜県揖斐川町

 「学校安全サポーター制度」について、調査を行いました。この事業内容は、主に登下校時間を中心に校区内を巡回するなどの活動をボランティアで行い、事件・事故の未然防止を図っているとのことです。
 サポーターの方によりますと、子供達と色々話ができ、非行防止や挨拶ができる子供が増えているとの効果があるとのことです。また、防犯カメラやフェンスの設置、防犯訓練等を実施しているとのことです。

愛知県扶桑町

 「小中学校町民聴講生制度」について、調査を行いました。この制度は、平成14年9月より実施され、町民の方が学校の授業を年間通して受講できるもので、教科も学年も学校も希望でき、遠足などの諸行事や掃除なども希望により参加可能とのことです。とにかく待遇としては特にお客さん扱いしないとのことです。この制度を実施した結果、町民の生涯学習としての場づくり、学校、教職員の意識改革や子供達に良い影響を与えているとのことです。

長机の席についている委員のうち、中央の1人の男性が席を立っている写真

扶桑町にて説明を受ける委員

 二町の取組みを参考にし、今後町の教育施策を考えていきたいものです。

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