議会だより 2010年8月 特集

視察レポート

各常任委員会は連合審査として岩手県と宮城県へ現地視察に行き、それぞれの調査・研究を行いました。

視察箇所を示す地図

大規模地震災害想定に係る備蓄品等について

総務産業常任委員会

岩手県立総合防災センター 5月27日

 岩手県は、これまでに地震、津波、風水害等の自然災害や火災などにより、尊い命と貴重な財産を失ってきました。
 岩手県立総合防災センターは、火災時の避難方法や地震体験などを通して防災に対する知識を深め、災害時における対処方法を知ることのできる施設で、昭和61年4月19日に開設されました。館内には、災害の発生する仕組みと対策を紹介されている展示室があり、震度4から7程度の地震を体験したり、煙の中の非難訓練や消火器、屋内消火栓などの取り扱い訓練ができるようにもなっています。また、防災体験コース、消火コース、避難コース、応急処置コース、幼児コース、防災総合コースがあり、それぞれの目的にあった体験学習も受講できます。
 災害はいつくるか判りません。いざという時に慌てず落ち着いた対応が出来るためにも、日頃からの備蓄品はもちろん、一人ひとりに危機感への対応を意識づけしていく事が重要であると痛感しました。

コの字型に設置されたテーブルに置かれた資料を見ながら話し合いをしている委員の写真

総合防災センター

総合防災センターの倉庫内の備蓄品などを見ている視察委員の写真

総合防災センターの備蓄倉庫の様子

史跡を核としたまちの活性化について

教育厚生常任委員会

宮城県多賀城跡 5月26日

 多賀城市は、宮城県のほぼ中央、太平洋岸に位置し、面積は約19.65平方キロメートル、人口は約6万2千660人で、「史都多賀城市」のことばに表されるように由緒ある歴史のまちです。
 さかのぼること8世紀の初め、奈良の平城京を中心とした律令政府の統治下、日本全国は60あまりの国に分かれており、東北地方には2つの国がありました。724年、その1つの国である、陸奥国に市名の由来となった国府「多賀城」が置かれ、東北地方全体を治めていました。多賀城跡や多賀城廃寺跡は、大正11年に国の史跡に指定され昭和41年には特別史跡に昇格しました。多賀城市は、このような史跡が市内の各所に点在しています。
 また、近年は歴史まちづくり法(地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律)の認可取得に向けて取組んでいます。

傘をさして多賀城跡の説明を聞いている視察委員の写真

多賀城市

岩手県志波(しわ)城跡 5月27日

 盛岡市の南西部に所在する志波城跡は、平安時代初頭の803年に、征夷大将軍であった坂上田村麻呂によって造営された古代陸奥国最北端・最大級の城柵遺跡で、東北の人々を統治する拠点でありました。

 昭和59年に志波城跡として史跡指定を受け、その後重要地区を保存するための用地取得と、市民の憩いの場となるような古代公園としてなどの保存整備は現在も進められています。活用は愛護協会・地元農家組合・町内会・市教育委員会が実行委員会を組織し進めています。
 多賀城跡、志波城跡は共に我が町の斎宮跡と同様に埋蔵文化財で、地域の文化的特性や歴史を具体化する最適な資料であり、地域の新たな観光資源としての魅力も持ち合わせています。

 従って史跡の規模は違っていても目指すものは同じで、今後それをどのように地域の中で活かしていくかが重要な課題であり、それには私たち始め住民が地元の歴史や遺跡、文化財への理解と関心を深めていくことが先ず大切なことではないかと改めて感じました。

 その他、岩手県の特別史跡毛越寺もうつうじと中尊寺の視察も行い見聞を広めてきました。

志波城跡や石碑を眺めている視察委員の写真

志波城跡

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