議会だより 2015年8月 特集

視察レポート

各常任委員会は5月14~15日に、連合審査として愛知県東海市と静岡県川根本町へ現地視察に行き、それぞれの調査・研究を行いました。

教育厚生常任委員会 ~医療費適正化に向けた取り組みについて~

愛知県東海市

 東海市は知多半島の西北端に位置し、西は伊勢湾に面し、北は名古屋市、東は大府市と東浦町、南は知多市に接し、人口は約112,600人、面積は43.43平行キロメートルで名古屋市の中心地区まで約15キロメートルに位置しています。

 東海市は『生きがいがあり健康なまち東海市』を目指し、市民一人ひとりが生きがいを持ち健康に暮らすことができる生活環境の整備を進めていくため、健康長寿社会の実現に向け取り組んでいます。

 そのような考えの下に始まったいきいき元気推進事業は、市の今ある社会資源を活用して、健康分野だけでなく、都市基盤や生涯学習・生涯スポーツなど様々な分野からの連携を図り、市が一丸となって健康づくりを進めています。事業推進にあたっては、導入方法や、職員や各種機関・企業の連携体制など、詳細に説明を受けました。

 わが国は、急速な高齢化が進み超高齢化社会を迎えようとしています。高齢者が可能な限り住み慣れた地域や住まいで、元気に尊厳ある自立した生活が送れるようなまちづくりをしていくべきであると痛感しました。

奥に向かって右方向へ緩やかなカーブを描いているウォーキングゾーンの白黒写真

整備されたウォーキングゾーン(東海市しあわせ村)

総務産業常任委員会 ~空き家対策について~

静岡県川根本町

 川根本町は静岡県の中央に位置し、東は静岡市、南は島田市、西は浜松市に隣接するほか、北は長野県との県境となっています。人口は約7,600人、面積は496.72平方キロメートルで、このうちの約90%を森林が占めています。
 全国で空き家問題は、政策課題としてクローズアップされてきています。近い将来訪れる人口減少の時代になって、どこの自治体においても取り組むべき喫緊の課題になってきているのも現状であります。

 川根本町は、その対策に先駆けて取り組み、空き家バンクや空き家改修費補助制度などの空き家対策を実施しています。空き家バンクは、空き家などの物件情報を収集、蓄積して、所有者と利用希望者の取次ぎを行うものです。また空き家は、空き家バンクの他に地域活動拠点の公共的な施設としての利活用などもあるそうです。

 空き家問題の解決策としては、全国で空き家対策条例が制定されつつあります。しかしこの条例で解決できるものには限界があり、本質的には管理不全な空き家を発生させないことが重要です。それには、問題になりそうな建物を早期発見する情報ルートの確立、空き家問題の相談が可能な窓口の設置など、空き家にならないための未然防止策を考えていくことが重要だと認識しました。

長机が2列に並んだ室内で左手前の席の男性が立ち意見を述べている白黒写真

熱心に質疑を交わす様子(川根本町)

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