議会の議決を経ずに行った教師用教科書等の購入について
過去に購入した小学校教師用教科書等において、本来、地方自治法及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例の規定により、予定価格が700万円以上の財産の取得については、契約前に議会の議決を経なければならなかったところ、その手続きを経ずに購入していたことが判明しました。
1 対象の契約
(1)事業名:小学校教師用教科書・指導書備品購入
(2)購入内容等:小学校教師用教科書・指導書
ア 令和2年度改訂分 契約金額 9,579,797円
イ 令和6年度改訂分 契約金額 12,136,378円
2 判明の経緯
他自治体において、必要な議決を経ずに教師用教科書及び指導書を購入していた事案が本年9月12日に報道されたことを受け、確認したところ、議会の議決を経ずに購入していた案件が2件あることが判明しました。
3 事態発生の原因
担当職員の認識不足により、予定価格が700万円以上の動産の購入について、議会の議決を要するという意識が欠如していたことに加え、教師用指導書の購入契約は、競争入札を行わない特命随意契約であったため、担当課以外の職員によるチェック機能が働かなかったことが原因であると捉えています。
4 再発防止に向けた取り組み
職員を対象とした研修会を開催し、必要な手続等についての説明と、注意喚起を図ります。また、法令及びルールを遵守し、手続の漏れがないよう徹底するとともに、庁内で一定金額以上の契約案件について、議会の議決の必要性をチェックする体制を構築します。