町長メッセージ 2019年

令和元年12月17日「12月議会行政報告」

世古口町長の写真

令和元年第4回明和町議会定例会より 行政報告

「12月議会行政報告」

明和町長
世古口哲哉

行政報告

はじめに

 令和元年第4回定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 議員の皆様には、公私何かとご多用のところ、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。また、ただ今は、本定例会の会期を4日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。

 さて、令和元年も残すところあとわずかとなりましたが、今年は、7月から10月にかけて、全国各地で集中豪雨や台風による河川の氾濫、道路や家屋の浸水、土砂崩れ等、甚大な被害に見舞われました。特に、9月8日から9日にかけて襲来した台風15号は、関東を直撃し、千葉県において大規模な停電が長期間にわたり発生しました。昨年9月30日の台風24号では、明和町においても広範囲で停電が発生しましたが、改めて電力の大切さを認識いたしました。

 また、10月12日には台風19号が伊豆半島に上陸した後、関東から福島県にかけて縦断しました。この台風では大雨による河川の氾濫が各地で発生し床上浸水などによる被害が相次ぎました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

 町長就任から1年が経過いたしました。新しい元号のもと、町民の皆様が希望の持てるまちづくりを目指し、邁進してまいりました。

 就任2年目にあたり、気持ちを新たにし、改めて町政運営に不退転の決意で臨むことを申し上げる次第です。

 それでは9月定例会以降、本定例会までの間の主な動きにつきまして、ご報告させていただきます。

運動会

 9月中旬から10月上旬にかけ、町内の2つの小学校と幼稚園、保育所、こども園で運動会が行われました。楽しく競技に参加する子どもたちや、温かく応援する保護者の皆様の姿がとても印象に残りました。

「第2回鎮守の森プロジェクト」~未来のいのちを守る植樹祭2019in明和町

 9月28日、「第2回鎮守の森プロジェクト」~未来のいのちを守る植樹祭2019in明和町 が、大淀湛水防除東側の大淀海岸で開催されました。この事業は、東日本大震災で防災林として役立った鎮守の森を創出するもので、当日は、ミスマガジン2018の岡田佑里乃さんをはじめ、約200人の皆様に参加していただき2,000本の苗木を植栽していただきました。自然環境を守り、自然災害から人命を守る大切な森として育っていくことを願っています。

第54回全国史跡整備市町村協議会総会

 10月1日から3日にかけて、橿原市で開かれた第54回全国史跡整備市町村協議会総会に、理事という立場で出席しました。総会において、史跡等の歴史的・文化的遺産を現代に活かし、後世に引き継いでいくために必要な、史跡等公有化助成、整備活用事業補助、埋蔵文化財の発掘調査等の充実に係る予算の確保に関する決議を行った後、記念講演、情報交換会、施設見学等を通じて、史跡等の現状と課題について研修を行いました。

三重県町村会の県外行政視察

 10月7日、8日にかけて三重県町村会の県外行政視察に参加しました。視察先は宮城県庁と南三陸町で、東日本大震災から8年6か月が経過し、震災からの復興状況や、防災・減災の重要対策、今後の課題等について意見交換を行ってきました。

明和町戦没者追悼式・明和スポーツまつり台風の影響で中止に

 10月12日、明和町戦没者追悼式と13日の明和スポーツまつりは、台風19号の影響により中止となりました。事前準備等に携わっていただいた関係者の皆様には、心から感謝申し上げる次第です。

敬老福祉大会

 10月20日に、敬老福祉大会を総合体育館で開催しました。今年は754人が参加され、皆様の長寿を祝うとともに、演芸大会などを通じて交流と親睦を深めていただきました。

人権センター交流祭

 10月26日、人権センターで第23回交流祭を、また、11月17日には福祉と人権のまちづくり講演会を中央公民館で開催しました。今年も、交流事業や人権に対する啓発事業に多くの皆様に参加いただき、人権を考えるきっかけとしていただけたと思います。

総合防災訓練

 10月27日、斎宮小学校を主会場に、町総合防災訓練を実施しました。地震体験車による地震体験、濃煙体験のほか、消防団による消火訓練等を行いました。また、各自治会においても津波避難訓練、一時避難訓練、安否確認訓練等に取り組んでいただきました。

第45回町民文化祭

  11月2日と3日の2日間、総合体育館と中央公民館で、第45回町民文化祭が開催されました。総合体育館では、絵画や書道、写真、美術工芸など計1,424点が展示され、来場者は並べられた多くの力作に見入っておられました。また、中央公民館では、芸能大会やカラオケ大会などが行われ、日頃の練習の成果を晴れの舞台で披露されていました。

明和町消防団秋季訓練

 11月3日は、明和町消防団の秋季訓練が明和消防署で行われました。訓練では出初め式に備えた中隊や小隊の編成、観閲を行うための隊列訓練が行われた後、夏季訓練以降各分団で訓練を積み重ねてきた操法競技も合わせて行われました。団の結束力の強化と団員としての精神を自覚してもらうための訓練となりました。何時起こるか分からない災害に備え、日頃からの心構えと機械器具の整備点検等を怠らないようにと訓示しました。

空き缶ゼロ運動

 11月10日は、空き缶ゼロ運動が町内一斉に行われ、早朝から約3,000人の町民の皆様に参加いただき、道路沿いや水路に捨てられた空き缶やビン・ペットボトルなどを回収していただきました。町は平成11年11月1日に「明和町を美しくする条例」を制定いたしましたが、これからも「わたしたちの町を、空き缶などのないきれいな町にする」ため、ご協力をよろしくお願いいたします。

全国町村長大会

 新年度の国の予算において、各省庁と財務省との折衝が始まるなか、11月26日と27日に、全国町村長大会に出席しました。大会では、「東日本大震災・熊本地震及び大型台風・豪雨災害等からの復旧・復興の加速化と防災・減災対策の強化」「一億総活躍社会の実現・地方創生の更なる推進」「まち・ひと・しごと創生事業を拡充するとともに、地方交付税等の一般財源総額の確保」など12項目の決議をはじめ、農村価値の創生に関する特別決議、これからの町村行政と新たな圏域行政に関する特別決議、防災・減災対策の更なる強化・推進に関する緊急決議を採択しました。

 また、三重県町村会の各町長とともに、三重県選出の国会議員の方々との行財政分野、防災産業経済分野など地域振興に関する重点課題についての意見交換等を行いました。

年末警戒取締り及び年末の交通安全県民運動合同出発

 11月29日は、年末警戒取締り及び年末の交通安全県民運動合同出発式が町内のスーパーマーケットで行われ、約100人の皆様が参加されました。出発式では、めい姫が交通安全大使に任命され、高齢者と子どもの交通事故防止、シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、横断歩道における歩行者優先の徹底、飲酒運転の根絶を重点とし、修正小学校の児童が安全宣言を行いました。悲惨な交通事故が起こらないよう心から願っています。

おわりに

 本定例会の上程議案につきましては、指定管理者の指定が2件、条例の一部改正が5件、条例制定が4件、令和元年度一般会計補正予算ほか5つの特別会計補正予算と水道事業会計補正予算をお願いしています。

令和元年12月17日

令和元年9月10日「9月議会行政報告」

世古口町長の写真

令和元年第3回明和町議会定例会より 行政報告

「9月議会行政報告」

明和町長
世古口哲哉

行政報告

はじめに

 令和元年第3回定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 議員の皆様には、公私何かとご多用のところ、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。また、ただ今は本定例会の会期を10日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。

 ご承知のように今年の夏は梅雨明けとともに酷暑となりました。

 また、7月末からは、毎週のように台風が発生しました。幸いにも明和町には大きな被害はありませんでした。しかし、九州北部地方では、8月27日からの豪雨により大雨特別警報が発令され、甚大な被害が発生しました。改めて、被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げます。

 これからが台風シーズン本番となるわけです。明和町は勿論のこと、全ての地域において、災害が起こらないよう願っています。

 さて、政府は「令和2年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について」を7月31日に閣議決定し、引き続き「経済財政運営と改革の基本方針2018」で示された「新経済・財政再生計画」の枠組みの下、手を緩めることなく本格的な歳出改革に取り組むとして、歳出全般にわたりこれまでの歳出改革の取り組みを強化するとともに、施策の優先順位を洗い直し、無駄を徹底して排除しつつ、予算の中身を大胆に重点化するとしています。

 また、三重県においては、「三重県財政の健全化に向けた集中取組~持続可能な行財政運営に向けて~」で、将来世代に負担を先送りすることのない持続可能な財政運営が可能となるよう、より一層の歳入確保に取り組むとともに、歳出面、特に経常的支出である公債費、社会保障関係経費、人件費、補助金等の毎年恒常的に支出される経費において、その構造を抜本的に見直すとしています。

 これらを踏まえ、町では先日、幹部職員を対象に令和2年度の当初予算編成説明会を開きました。行財政改革はエンドレスです。財政シミュレーションでお示しさせていただいたように、これからより一層厳しくなる町の行財政運営を直視するとともに、国・県の動向をしっかりと把握し、制度改正や補助事業の採択要件の見直しも含めて、鋭意情報収集に努め、新年度の予算要求に臨むよう指示したところでございます。

 それでは6月定例会以降、本定例会までの間の主な動きにつきまして、簡略にご報告させていただきます。

社会を明るくする運動

 6月18日、「社会を明るくする運動」強調月間の前に、多気郡保護司会の皆様から「内閣総理大臣メッセージ」を伝達していただきました。社会を明るくする運動は、犯罪や非行の防止、罪を犯した人たちの更生について理解を深め、犯罪のない社会を築こうとする全国的な運動で、今年で69回目を迎えました。社会を明るくする強調月間の7月1日、2日は、駅前での啓発活動、7月15日は、第15回「多気郡・玉城社明カップ組立飛行機選手権大会」、そして、7月30日には中学生の社会貢献活動などが行われました。安全で安心な町づくりのために様々な活動に取り組んでいただいている保護司の皆様に、心から敬意を表します。

老人クラブ連合会ミニ運動会

  6月21日、老人クラブ連合会によるミニ運動会が、生きがいと健康づくりをテーマに総合体育館で開催され、410人の皆様が楽しそうに、はつらつと競技に参加され、スポーツを通じた交流を図られました。

大淀ふれあいキャンプ場安全祈願祭

 7月7日、大淀ふれあいキャンプ場で観光協会主催の「安全祈願祭」が行われ、シーズン中の施設利用者の安全を祈願しました。また、式典の後のアトラクションでは、業平夢太鼓の演奏やめい姫ダンス等の披露、恒例の宝探しや餅まきも行われ、たくさんの皆様で賑わいました。そして、たくさんの利用者に訪れていただき、楽しい夏のひと時を過ごしていただくよう祈りました。

鈴木三重県知事との1対1対談

 7月16日、「鈴木三重県知事との1対1対談」をさいくう平安の杜、西脇殿で行いました。対談は各市町の具体的な課題解決に向けてそれぞれの連携強化を図ろうというもので、町の課題の中から、1つ目は、上水道事業運営の広域化、2つ目は、漁業振興対策、3つ目は、玉城インターチェンジから明和町までの道路案内標識の設置、そして三重とこわか国体にかかる財政支援について要望しました。知事からは、「県財政厳しいなか、いただいたそれぞれの要望は、今後意見交換等行いながら具体的な検討が前へ進むようにしたい。」と述べていただきました。

子ども食堂

 7月18日、19日、こども食堂が斎宮の「つどい食堂」で行われました。2日間で30人の子どもたちが参加し、いろいろなレクリエーションも行われ、楽しい時間を過ごしました。今回の成果を踏まえこども食堂の取り組みが、ボランティア団体等により一層展開されることを期待しています。

第25回参議院議員通常選挙

7月21日、第25回参議院議員通常選挙が行われ、当町の投票率は、選挙区、比例代表とも53.05%で、前回を6.18ポイントほど下回りました。期日前投票率は、23.39%と前回と比べ3.35%上回るという結果となりました。なお、今回の選挙では、町内の大型商業店舗で3日間期日前投票所を設置しました。

第59回全日本実業団女子ソフトボール選手権大会

7月28日から30日まで、第59回全日本実業団女子ソフトボール選手権大会が総合グラウンドと改修が行われた中学校第2グラウンドを会場として開催されました。開会予定日の27日は台風2号の影響で1日延期されましたが、試合当日は会場に詰めかけたたくさんの観客が熱戦に見入っていました。

三重県町村会の定期総会に出席

7月30日午後、三重県町村会の定期総会に出席しました。総会では政務活動として、財政基盤の充実強化、防災対策の充実強化、子育て・少子化対策の推進など、12項目の要望事項について国及び県に要請活動を行うことを決議し、一丸となって取り組んでいくことを確認しました。そして、8月23日には、町村会から要請した課題等について、県の各部長等に直接意見を申し述べ、各問題や課題等への対応を要請しました。

広島平和記念式典へ明和中学校生徒派遣

 8月1日、広島で行われる平和記念式典に、明和中学校の生徒6人を代表として派遣する「出発式」を行いました。しかし台風8号の西日本への接近が予想されたことから、式典への出席は急遽取りやめとなりました。その後改めて19日に、平和記念資料館の見学、被爆体験伝承者の講話を受講、原爆の子の像に千羽鶴を奉納、原爆ドームなどを見学し、被爆の怖さ、戦争の悲惨さを学びました。

 なお、8月26日には、報告会を兼ねた行政チャンネルの収録を行い、生徒達からは現地で見て聞いて感じた平和の思いを熱く語ってもらいました。

町内各地で伝統の行事やまつり開催

 7月から8月にかけては、町内の各地で伝統の行事やまつりが開催されました。7月13日は「蓑村の虫送り」、「上村天王祭」、7月14日は「有爾中の羯鼓(かんこ)踊り」、8月16日は「志貴の精霊相撲」、8月23日は「中村の安産祈祷相撲」が行われました。いずれも歴史ある地域の伝統行事で、携わっていただいた関係者の皆様に敬意を表しますとともに、これからも大切に継承していただきたいと思います。

 なお、7月20日に行われた大淀祇園まつりでは、夜に恒例の花火大会が華やかに繰り広げられるとともに、「令和」改元を記念して、三世古、東区、山大淀の山車が勢ぞろいし、会場に詰めかけたたくさんの観客を魅了しました。なお、昨年度から5カ年事業で文化遺産総合活用推進事業により明和町無形文化財記録映像作成業務委託を行っており、これらの歴史的遺産の継承保存を進めているところです。

ALT入庁式

 8月26日、新しいALT(外国語指導助手)として就任した、アンドリュ-・フランシス・シムスさんとビクトリア・トーマス・ダウニ-さんの入庁式を行いました。2人ともアメリカ合衆国の出身で、16日に退任したローガン・ジョセフ・スナイダーさんとアレクサンドラ・アマンダ・ヘンプさんに引き続き、町内の小中学校での外国語授業の補助や、幼稚園・保育所・こども園での外国語活動を通じて、子どもたちの英語教育の推進に携わっていただきます。

乾燥ひじきを寄贈していただきました

 9月4日、今年も三重県ひじき協同組合の皆様から、「敬老福祉大会のお土産や学校給食などにお使いください」と乾燥ひじき1500袋を寄贈していただきました。改めてお礼を申し上げますとともに、町の特産品でありますひじきの販路拡大等を、引き続き支援をしてまいりたいと思います。

おわりに

本定例会の上程議案につきましては、教育委員会委員の任命同意が1件、条例の一部改正等が18件、平成30年度水道事業会計未処分利益剰余金の処分が1件、工事の請負契約の変更が4件、令和元年度一般会計補正予算ほか6つの特別会計、水道事業会計補正予算、そして、平成30年度の各会計の決算認定をお願いしています。

令和元年9月10日

令和元年6月12日 「6月議会行政報告」

世古口町長の写真

令和元年第2回明和町議会定例会より 行政報告

「6月議会行政報告」

明和町長
世古口哲哉

行政報告

はじめに

 令和元年第2回明和町議会定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
 議員の皆様には、公私何かとご多用のところ、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。
 ただ今は、本定例会の会期を4日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。
 さて、4月1日に閣議決定し、同日に公布され5月1日から施行されました新しい元号「令和」。これは、万葉集にある「初春の令月にして 気淑(よ)く風和らぎ 梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き 蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」との文言から引用したもので、「令和」には人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められており、悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄を、しっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたい、との願いを込め決定されたそうです。
 町長就任から6か月が経過いたしますが、新しい元号のもと、気持ちを新たにし、町民の皆様が希望を持てるまちづくりを目指し、改めて町政運営に不退転の決意で臨むことを申し上げる次第です。
 なお、先の第1回定例会でお認めいただいた各会計予算でございますが、議員の皆様から頂戴したご意見、ご提言を念頭に置き、執行しています。
 そして、国・県の動向に鑑み、繰越明許事業、継続事業も含め早期執行に向け、各課におきまして鋭意事業推進を図っているところでございます。

 それでは、3月定例会以降、本定例会までの主な動きにつきまして、ご報告させていただきます。

平成31年度入庁式

 4月1日、新規採用職員5人の入庁式を執り行いました。それぞれの抱負を胸に住民福祉の増進などに取り組んでいただきたいとの思いであるとともに、町職員としてのこれからの活躍を願っているところです。

三重県知事・三重県議会議員選挙

 4月7日、三重県知事・三重県議会議員選挙が執行され、三重県知事と多気郡選挙区選出の県議会議員はいずれも再選を果たされました。知事、県議の皆様方の今後ますますのご活躍を祈念申し上げるところです。

入学式・入園式

 4月の8日から10日にかけて、町内の各小学校と中学校、幼稚園、こども園で入学・入園式が行われました。8日の各小学校の入学式では209人が入学、9日の明和中学校の入学式では195人が入学しました。そして、10日に行われた斎宮幼稚園とみょうじょうこども園の入園式では、合わせて103人が入園しました。また、4月5日には、みどり保育所、ささふえ保育所に子供たちが入園しました。
 次代を担う子どもたちには、大きな夢と希望を持って、明るく健やかに、成長してほしいと願っています。

公民館講座の開講式

 4月13日、中央公民館で、平成31年度公民館講座の開講式が行われました。今年の受講者は、33講座に640人、同好会45講座に750人の合計78講座1,390人で、開講式には約170人の皆様が出席されました。また、開講行事には県立松阪商業高校ギター部の総勢38人の皆様による演奏も披露され、明るく素敵な演奏で大いに盛り上げていただきました。これからも公民館講座を、楽しい学習の場、生きがいづくりの場、仲間づくりの場として、ご活用いただきたいと思います。

明和町消防団新入団員 辞令交付式と礼式

 4月14日、明和町消防団新入団員31人の辞令交付式と礼式、機械器具の取り扱いなど、初めての訓練が明和消防署で行われました。これから、住民の生命と財産を守る使命を担う消防団員として、ご活躍いただくことを期待しています。

「令和」改元初日の特別開庁

 5月1日、「令和」の改元初日に際して特別開庁を実施いたしました。当日は婚姻届8件、出生届2件、転入届2件が提出され、ささやかな記念品を贈呈させていただきました。

大淀海岸クリーンアップ大作戦

 5月6日、五月晴れのなか、9回目となる「大淀海岸クリーンアップ大作戦」が、地元環境団体の大淀ビーチクリーンが主体となってとり行われ、大淀海岸周辺の清掃活動にたくさんの人が参加していただきました。改めて、関係者の皆様にお礼申し上げますとともに、深刻となっているマイクロプラスチック問題等含め参加した子供たちに自然の大切さ、環境保護について学ぶよい機会にしていてだいたと思っています。

山大淀に5基目の津波避難タワー完成見学会

 5月12日、南海トラフ地震の大津波に備えて、海岸地域の逃げ遅れ対策として整備に取り組んでいる「津波避難タワー」6基のうち5基目となる「山大淀」のタワーが完成し、見学会が行われました。当日は、好天に恵まれ、たくさんの地域住民の皆様が見学をしていただきました。

春の運動会

 5月18日、修正小学校、25日大淀・下御糸・斎宮の各小学校で「春の運動会」が行われました。18日は時折小雨の降るなか、25日は暑さ厳しいなかで、各小学校の子どもたちが大きな声援のもと、元気に楽しく競技に取り組まれていました。

三重県知事を表敬訪問「斎王まつり」

 5月22日、「斎王まつり」をPRするため、議会からも議長、副議長に同行いただき、第35代斎王役の橋本茉奈(はしもと まな)さん、女別当役の北岡奈々(きたおか なな)さん、斎王まつり実行委員会の皆様と、鈴木三重県知事を表敬訪問しました。知事からは、「斎宮跡指定40周年と斎宮歴史博物館開館30周年など節目の年に開かれる本年度の斎王まつりは、またとないチャンス。皆さんと一緒に斎宮や明和町をアピールできるよう盛り上げていきたい。」との激励の言葉をいただきました。

第37回斎王まつり

 6月1日と2日の2日間にわたり「第37回斎王まつり」が、盛大に開催されました。今年は1日の午後に禊の儀が行われるとともに、前夜祭では、令和改元を記念して「大来皇女物語」が上映されました。また、斎王役をはじめ群行出演者のお披露目が幻想的に行われ、会場に詰めかけた観客を魅了しました。2日の斎王群行は、ご多忙のなか鈴木三重県知事が今回で2度目となる伊勢国司役で出演されるとともに、わたくしも斎宮寮長官役で出演させていただきました。
 しかしながら斎王群行は、さいくう平安の杜を出発し、上園芝生広場、古代伊勢道を経由して博物館に到着する、史跡公園内を通るコースで行われる予定でしたが、あいにくの降雨により途中で中止となりました。
 群行は完結とはなりませんでしたが、ご尽力いただいた実行委員会の皆様及び関係者の皆様に心から敬意と感謝を申し上げる次第です。

「明和学びの里」入塾式

 6月3日、中学生に学習の場を提供していく夜間の自習塾「明和学びの里」入塾式が明和の里で行われました。今年で2年目となるこの塾は、地域の方々や大学生などの協力による自習補助や個別指導を行うことにより、生徒に家庭での学習習慣を身につけさせることなどを目的に開設されたもので、本年度は、57名の中学生が入塾しました。地域の方々が生徒の応援団として、生徒の成長を見守っていただくとともに、健全育成にご尽力いただくものであり、関係者の皆様に深い敬意を表するところです。

瀬古食品有限会社より寄附をいただきました

 6月6日、瀬古食品有限会社 代表取締役社長 瀬古清史様から、1,000万円のご寄附をいただきました。ご厚意に心より感謝申し上げ、教育の振興に活用させていただきます。

地区別自治会長懇談会

 これまで行ってきました全町自治会長会議は本年度から地区別自治会長懇談会として、5月25日の明星地区をかわきりに、5地区で開催させていただくこととし、町の状況や自治会でお世話になる各種事業の説明などを行うこととなりました。議員の皆様にはご多忙のところご出席をいただき、ありがとうございます。

おわりに

 本定例会の上程議案につきましては、繰越明許費計算書の報告が8件、条例の一部改正が2件、工事の請負契約の変更が2件、そして、令和元年度一般会計補正予算ほか2つの特別会計補正予算をお願いしています。
 今後も、町民の皆様が安全安心に、日々充実した暮らしができる町政を推進するため、議員の皆様のご理解とご協力を賜りながら、最大限の努力をしてまいりますので、よろしくご審議を賜りますようお願いを申し上げ、行政報告とさせていただきます。

令和元年6月12日

平成31年3月5日 「3月議会行政報告」

世古口町長の写真

平成31年第1回明和町議会定例会より 行政報告

「3月議会行政報告」

明和町長
世古口哲哉

行政報告

はじめに

 本日ここに、平成31年第1回明和町議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆様には公私何かとご多用の中、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。
 また、本定例会の会期を本日から16日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。本定例会は、平成30年度を締めくくるとともに、新年度予算のご審議を賜る議会でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 寒さ厳しい冬が終わりを迎え、ようやくやわらかい春の兆しを感じる季節となりましたが、この3月11日には東日本大震災から8年が経過します。政府は、重要インフラの緊急点検の結果等を踏まえた「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」を2020年度までに集中的に実施するとしています。このような中、熊本地震をはじめ、その後も各地で大きな地震が発生しています。大震災から得た教訓を忘れることなく、この地方でも近い将来起こりうると言われている南海トラフ地震に備え、どう活かしていくかを改めて考えなければなりません。
 さて、国は、平成31年度当初予算の編成にあたって、厳しい財政状況を踏まえ、引き続き、歳出全般にわたり聖域なき徹底した見直しを推進し、地方においても国の取組と基調を合わせ、徹底した見直しを進めるとしています。
 また、県では、極めて深刻な財政状況の中、「三重県財政の健全化に向けた集中取組」に沿って、臨時収入に依存しない財政運営への転換をめざし、より一層の歳入確保に取り組むとともに、経常的支出を段階的に引き下げていくなど、歳出構造の抜本的見直しを進めています。
 当町におきましては、第5次総合計画を基本に、事務事業等の見直しを行い、一般会計の予算総額は83億8,800万円、特別会計、水道事業会計を含めた総額は161億2,750万円の当初予算を編成いたしました。
 なお、新年度予算の詳細な内容につきましては、本定例会で詳しくご説明させていただきますので、よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

 それでは、昨年12月の定例会以降、本定例会までの主な動きにつきまして、簡略にご報告をさせていただきます。

初日の出を迎える会

 1月1日、年明け最初の恒例となった明和町観光協会主催による「初日の出を迎える会」が行われ、たくさんの皆様が大淀海岸にお集まりいただきました。天候にも恵まれ東の空が明るくなり始めた頃、業平夢太鼓の皆様による威勢のいい太鼓が打ち鳴らされ、午前7時過ぎ、初日が輝きながらゆっくり顔を出しました。また、富士山も望むことができ、当日は、トン汁やぜんざいの振る舞いも行われ、開催していただいた町観光協会の皆様や地元の皆様に感謝を申し上げながら、本年が穏やかな一年であることをお祈りしました。

消防団出初式

 1月6日、新年恒例の消防団出初式を中央公民館と職員駐車場で挙行しました。式辞では、昨年の台風などの対応への感謝と火災や自然災害に備えた訓練を積極的に重ね、住民の皆様の生命・財産を守り町の安全・安心施策に貢献いただいたことに謝辞を申し上げました。その後、屋外で各部ごとの機械器具点検を実施、そして、最後に各分団による一斉放水が行われました。本年が、自然災害や火災もない平穏な1年であることをお祈りしました。

成人式を開催

 1月13日、新成人を祝う成人式が、新成人による実行委員会の企画と運営のもと、中央公民館で行われました。今年の新成人は229人で、その内181人が式典に参加をされました。新成人を代表して宇田圭吾さんが「私たちは生まれ育ってきた明和町が大好きです。これまで築き上げてきた想い出や仲間との絆を大切にし、協力しあい、これからも町を今まで以上に笑顔あふれる街にしていきたいと思います。」と、力強く決意を述べていただきました。私からは「これからの人生においてうまくいかないことも多々あろうかと思いますが、決してあきらめず果敢に立ち向かう、行動するチャレンジ精神を持ち続け、厳しい社会情勢の中であっても自分の夢や希望に向かって行動してほしい」とエールを送りました。

第12回美し国三重市町対抗駅伝大会明和町チームの結団式・大会結果について

 1月14日、「第12回美し国三重市町対抗駅伝大会」明和町チームの結団式が行われ、選手、監督・コーチの10人が集結しました。今年のチームを率いる下村監督からは「体調管理からベストパフォーマンスが生まれチームの結団力が増します。そして結果として、よい知らせが舞い込むでしょう。皆さん力を合わせて頑張りましょう。」と励ましの言葉が贈られました。
 また、選手からは「みんなの応援をパワーに変え全力で走りたい。町がより明るくなるように、笑顔でタスキをつなぎたい。」などの力強い決意を述べていただきました。
 そして、2月17日に行われた大会の結果は、昨年より二つ順位が下がりましたが町の部で8位入賞を果たしました。改めて、健闘していただいた選手の皆様や関係者の皆様、そして、沿道で応援していただいた多くの町民の皆様にお礼を申し上げます。

商工会の賀詞交歓会

 1月16日、商工会の賀詞交歓会が、開催されました。当日は、会員と来賓の計112人が参加されました。まず、気象予報士で人気気象キャスターの天達武史氏による「天気の達人が見た異常気象と地球温暖化~身近な生活への影響は?~」と題し講演があり、その後交流会が行われました。私からは町商工会の発展にご尽力されていることにお礼を申し上げるとともに、今後ますますの商工業の振興・発展をお願いしました。

「水」から地域資源活用を考えるシンポジウム

 2月16日、国づくりシンポジウム、「水」から地域資源活用を考えるシンポジウムがいつきのみや地域交流センターで開催されました。
 これは、地下水が豊富な明和町の「水」の持つ可能性や、斎宮跡や地域資源を活用した取り組みに関するシンポジウムで、一般社団法人国土計画協会と共催したものです。基調講演の後に行われたシンポジウムでは、講師のほか三重大学教授や皇學館大学准教授の方々をパネリストに招き、明和町の「水」について、歴史的な見方や科学的な見方などに基づき、今後の活用の可能性や防災対策としての水の重要性についてご議論いただきました。

 諸報告につきましては以上でございますが、本定例会には、人事案件の諮問が2件、同意が16件、その他の同意が1件、条例の一部改正が6件、町道路線の廃止が1件、認定が1件、平成30年度一般会計補正予算及び特別会計補正予算、平成31年度一般会計予算及び特別会計予算等を合わせて合計17件の議案を提案させていただくこととしています。

おわりに

 本町にとりましては、医療、介護、福祉などの社会保障関係経費の増加や公共施設の整備等に十分に対応できる財源確保が難しく、より一層厳しい財政状況となっています。このようななか、更なる行財政改革を推進するとともに、新たな財源の確保と事業の集約化や縮小、取捨選択、あるいは公共施設の統廃合などに、厳しく取り組む必要があると受け止めています。
 財政運営の基本である「最小の経費で最大の効果」が発揮できるよう、議員の皆様、町民の皆様のお力を得て、住みよく、こころ豊かなまちの実現に向けて、不退転の決意で取り組むことを申し上げ、行政報告といたします。

平成31年3月5日

平成31年3月6日 「平成31年度 施政方針」

世古口町長の写真

平成31年第1回明和町議会定例会より

「平成31年度 施政方針」

明和町長
世古口哲哉

 平成31年第1回明和町議会定例会にあたり、平成31年度の行政運営に対する私の施政方針について申し述べ、議会並びに町民の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

町を取り巻く情勢

 昨年は台風や集中豪雨が各地で発生し、大きな被害をもたらしました。明和町や近隣の市町でも暴風に伴う多数の被害をもたらすとともに、長時間にわたる停電も発生し、台風の襲来など自然災害に対する備えが最重要課題であると改めて認識をした1年でした。
 また、東日本大震災から8年が経過しようとしています。その後も熊本地震をはじめ各地で大きな地震が相次いでいます。このような震災の教訓を活かし、災害に強い明和町を作り上げることこそが我々の使命であり、今後も防災・減災対策に積極的に取り組んでいかなければなりません。
 さて、国においては、引き続き、「経済再生なくして財政健全化なし」を基本とし、「人づくり革命」と、成長戦略の核となる「生産性革命」に最優先で取り組むとしています。そして、地方創生、国土強靱化、働き方改革などの施策の推進により、一億総活躍社会の実現を目指すなかで、新経済・財政再生計画を着実に推進することにより、2025年度の国・地方を合わせた基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化を目指すとしています。
 このような中、明和町に暮らす皆様が未来に明るい展望を持つためにも、地域の実態に即した積極的な政策を展開していくことが急務となっています。

基本姿勢

 多くの町民の皆様のご支援を賜り、昨年、町制施行60周年を迎えた節目の年から第18代明和町長として町政を担わせていただくこととなりました。
 私にとりまして1期目最初の新年度予算編成であり、平成最後の予算、そして新しい変革の年の予算でもあります。
 私は、公約として明和町の輝く未来を創造するために、「人や産業に活力があるまちづくり」「繋がり(絆)を活かすまちづくり」「英知を活用するまちづくり」の3つの柱と16項目の政策を掲げております。また、この中では財政健全化に向けての取り組みについても述べております。
 私たちには、次代を担う子どもたちにこの町をより良い形で残し、引き継ぐ責任があります。
 私はこの責任を果たすため、自らはもちろん、職員にも身を切る思いで臨むことを求め、職員の理解と協力の下、行財政改革に全力で取り組んでまいる所存であります。また、改革を進める中では、町民の皆様にも行政サービスの見直しや、財源確保に向け、ご理解とご協力をいただかなければならないものと考えております。

 それでは、町民の皆様と共に「笑顔が輝く明るい和やかなまち」をつくり上げるため、わたくしの政策としての取り組むべき「勇気・元気・本気でALL明和のまちづくり」につきまして、申し述べたいと思います。

 1つ目の人や産業に活力があるまちづくりとして、

  • 若い世代の皆様から住みたい、住み続けたいと思ってもらえるようなまちづくりを目指し、未就学児の医療費の窓口無料化や、幼児教育・保育所施設への看護師の配置、小児科医院の誘致などに努めます。
  • 町民の皆様が、健康的に活き活きと暮らしてもらえるようなまちづくりを目指し、「健康相談・健康教育」や「おとな元気教室」の充実、がん検診の受診率アップなどに努めます。
  • 障がい者福祉施策を推進し、生活支援や就労支援の充実に努めるとともに、障がい児への切れ目のない支援体制の構築に努めます。
  • 農業については、担い手の育成・支援や農地の集積、遊休農地対策、六次産業化などに取り組みます。
  • 水産業については、国の支援事業等を活用しながら、所得の向上がはかれるよう努めていきます。
  • 商工業については、後継者の育成支援や、起業を目指す方、積極的な設備投資や雇用の確保に取り組む事業所などの支援に努めるとともに、企業誘致にも努めていきます。
  • スポーツを振興し、青少年の健全育成や、健康増進に努めます。また、国体ソフトボール競技の成功に向けた取り組みも推進していきます。

2つ目の繋がり(絆)を活かすまちづくりとして、

  • 地域ぐるみで子どもたちの教育、育ちを支援する体制整備に努めます。中学生対象の夜間塾「明和学びの里」の充実や、学校を支援するボランティアの確保・育成、また子ども食堂の開設などに取り組んでいきます。
  • 住民協働のまちづくりを推進していくために、町民の皆様からの意見などを聞く場や、機会を多く設けていきます。
  • 民間の資金や経営手法・技術力を活用した公共施設などの整備手法の採用を検討していきます。
  • 定住自立圏構想で協定を締結している松阪地域・伊勢志摩地域の市町をはじめ、様々な市町村との連携を模索し、多様な分野での施策の進展に繋げていくよう努めます。

3つ目の英知を活用するまちづくりとして、

  • 事業の見直しや、庁舎をはじめとする全ての公共施設の配置計画などを作成したうえで、先を見こした財政計画を策定し、財政の健全化をはかっていきます。
  • 歳入を増やす新たな施策などを検討し、財源確保に努めていきます。
  • 小学校区の再編については、検討委員会からの答申を受けたうえで、地域の皆様の意見をお聞きする機会を持ちながら進めていきます。
  • 観光業を営む民間などの英知をより一層活用できるような取り組みを検討し、斎宮跡をはじめとする観光施策の充実に努めます。
  • 役場内における指示・命令連絡体制の強化と円滑化をはかるため、機構改革を検討します。

 このほかにも山積する諸課題の解決に向け、町長としての職務の重責を十分認識し、たくさんの町民の皆様から頂きました町政に対する期待や要望、そしてご意見に対しまして真摯に耳を傾け、町の発展のためにスピード感をもって、誠心誠意努力する所存でございます。

平成31年度予算の概要

 平成31年度予算の概要は、一般会計で83億8,800万円、前年度比17億9,200万円、率にして17.6%の減となりました。
 歳出予算性質別経費の主な内訳は、人件費、扶助費、公債費を合わせた義務的経費は、37憶1,387万5千円で前年度比1憶8,939万7千円、率にして5.4%の増となりました。特に扶助費が前年度比1憶4,441万2千円、率にして11.8%の増となっています。
 投資的経費は、8億5,398万8千円となりました。昨年度は中学校の建設費の計上があったため、前年度比18憶5,931万2千円、率にして68.5%と大幅な減額となっています。
 なお、平成33年度に開催予定の第76回国民体育大会 三重とこわか国体 成年男子ソフトボールに向けた会場整備等にかかる予算を優先的に配分したことにより、特に町民サービスも含めた町単独事業において、一時的に凍結や縮減を行いました。より一層厳しさを増す財政状況を考慮した新年度予算となりましたが、町民の皆様には将来を見据えたご理解とご協力をお願いいたします。

 一方これらに対する歳入は、町税では24億8,922万1千円を見込み、前年度比1.2%の増となりました。
 地方交付税は、国の地方財政計画及び前年度実績から19億5,000万円で前年比5.4%の増を見込みました。
 国庫支出金は、おもに明和中学校建設事業費補助の減により、10億2,439万4千円で前年度比29.4%の減、県支出金は、6億8,409万3千円で前年度比7.8%の増となりました。
 寄附金は、ふるさと寄附の見込額により前年並みの2億71万2千円を計上し、前年度比0.1%の減となりました。
 繰入金は、おもに一般財政調整基金からの繰入を行わなかったことにより1億7,954万8千円で前年度比72.8%の減となりました。
 町債は、国の地方財政計画による臨時財政対策債を3億3,400万円計上いたしましたが、中学校建設事業費の減により、6億6,620万円で前年度比64.4%の減となりました。
 これらの歳入の不足分にかかる前年度繰越金は3億円を計上し、前年度比20%の増となりました。
 以上が一般会計予算の概要でございます。

 次に、7つの特別会計を合わせた総額は68億4,000万円で、前年度比1億3,281万5千円、率にして1.9%の減となりました。
 これは、斎宮跡保存事業特別会計で、土地公有化事業の減額、国民健康保険特別会計では、前期高齢者が増えたことによる保険給付費の増額、農業集落排水事業特別会計及び公共下水道事業特別会計では接続率が増えたことによる維持管理費の増額、介護保険特別会計では、介護施設等でのサービス給付費の増額、後期高齢者医療特別会計では、広域連合への負担金の減額によるものです。
 また、企業会計の上水道事業は8億9,950万円で、前年度比29.9%の増となりました。これは、資本的支出において南部水源地の改修工事費等が増となったことが主な要因です。
 これら平成31年度の一般会計、特別会計、企業会計の9つの会計の総予算額は161億2,750万円で、前年度比17億1,791万5千円、率にして9.6%の減となりました。

予算の詳細

 それでは、平成31年度の予算の主な施策・事業につきまして、総合計画の7つの大綱に沿ってご説明申し上げます。

1.安全で人に優しい環境のまちづくり

 災害対策費では、南海トラフ地震などの大規模地震による大津波に備えて建設を行ってきました津波避難タワーのうち、6基目の根倉・行部の津波避難タワー建設工事費を予算計上しています。また、防災行政無線屋外拡声子局増設工事費と避難所表示看板の設置工事費のほか、木造住宅耐震補強とブロック塀等除去改修にかかる補助金を計上しています。
 消防施設費では、消防力の向上のため、消防用小型ポンプの更新や消防団員の技能向上のための操法訓練実施等にかかる経費をそれぞれ計上しています。また、松阪地区広域消防組合負担金では、新たに高機能指令センター整備にかかる負担金を計上しています。
 交通安全対策費では、交通安全施設の整備として、クロスマーク路面表示や減速帯の施工、道路反射鏡の設置工事費などを計上するとともに、交通安全意識を高めるため、高齢者や子どもなどを対象とした交通安全教室を開催するための予算を計上しています。
 防犯対策費では、犯罪抑止等のため取り組んでいる防犯灯について、自治会が設置する防犯灯も含め町内の防犯灯のLED化を引き続き推進していきます。
 地域振興費では、社会問題となっている空き家等対策に向け、空き家バンクを設置するとともに、除却や活用に向けた支援事業にかかる予算を計上しています。また、消費者被害を防止するため、引き続き消費生活相談業務や啓発活動に取り組みます。
 環境衛生費では、不法投棄防止対策にかかる諸経費を計上するとともに、ごみ減量化を進める再生資源集団回収奨励金や生ごみ処理機等の購入補助金ほか、空き缶ゼロ運動の実施など引き続き環境共生型の地域づくりを支援していきます。また、一般廃棄物処理基本計画の策定を行います。
 伊勢広域環境組合の新しい焼却施設建設のための負担金についても引き続き計上しています。
 公害対策費では、環境現況調査や悪臭物質の測定分析、また、環境センターの水質検査業務にかかる委託料を計上しています。

2.ともに支えあう地域福祉と健康のまちづくり

 社会福祉総務費では、福祉医療費助成事業として、障がい者医療費、子ども医療費、一人親家庭等医療費や重度心身障がい者・高齢者タクシー助成金を計上しています。また、社会福祉協議会への明和の里施設管理運営業務指定管理委託料や専門職員設置補助金を計上しています。なお、福祉医療費未就学児窓口無料化に対応するための経費を新たに計上いたしました。
 障がい者福祉費では、自立支援医療給付金や介護給付費、地域生活支援事業費などを計上しています。また、障がい者生活支援センターの相談業務にかかる相談員の人件費等を社会福祉協議会への負担金として計上しています。
 高齢者福祉費では、高齢者の方に安心して生活していただくための、緊急通報システム業務委託料のほか、老人クラブへの活動補助金、シルバー人材センターの運営補助金、高齢者相談支援として介護予防地域支援事業委託料や老人ホーム等入所措置費などを計上しています。
 児童福祉総務費では、扶助費で児童手当のほか、子ども家庭支援ネットワーク(MCネット)事業の関連予算を計上しています。
 子ども支援対策費では、放課後児童クラブの運営委託料や放課後子どもプラン運営委員会委員謝金のほか、地域子育て支援拠点事業にかかる予算を計上しています。
 児童保育費では、平成31年3月末日をもって、なりひら保育所が閉園となることから町立の保育所2園と認定こども園の運営費のほか、本年度から2園となる町内の私立認定こども園と私立小規模保育所、及び町外の私立認定こども園への施設型給付費にかかる予算、臨時看護師の配置にかかる予算を計上しています。また、建設から4年目を迎えるみょうじょうこども園の外壁塗装工事費を計上しています。
 なお、災害時備蓄用食料を保育所、こども園に追加配備する予算を計上しています。
 保健衛生費では、救急医療や休日・夜間応急診療などの地域医療体制の関連予算を計上しています。
 成人保健対策推進費では、健康増進法に基づき疾病の早期発見早期治療に結びつけるための健康診査や各種がん検診、予防接種委託料や健康教室などの経費や風しんの感染拡大防止対策にかかる経費を計上しています。
 母子衛生費では、乳幼児や児童等を対象とした予防接種事業、また、妊産婦の健康保持推進のための妊婦・産婦の健診や妊婦歯科健診などの各種健診、そして、歯科保健事業や精神保健事業、特定不妊治療費助成事業などにかかる予算を計上しています。
 下水処理費では、一般廃棄物処理基本計画見直しにかかる委託料や松阪地区広域衛生組合の施設改修工事等にかかる負担金、合併処理浄化槽設置整備事業補助金を計上しています。
 なお、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計及び後期高齢者医療特別会計では、事業運営の健全化を図るため各種の事業予算を計上しています。

3.地域を支える活力のあるまちづくり

 農業総務費では、イノシシ等の有害鳥獣駆除対策にかかる経費、松くい虫防除事業で地上散布の委託料、鎮守の森プロジェクトにかかる造成工事費などを計上しています。
 農業振興費では、地域農業振興を図るため水田土地利用活性化支援助成金や、経営所得安定対策として新規就農者総合支援費補助金を計上しています。
 農地費では、排水路整備により農業基盤の整備と維持管理に努めるほか、農作業の生産性の向上と水資源の有効活用を図るため、県営パイプライン事業を推進します。農村地域の防災減災対策として、ため池の詳細調査委託料、多面的機能活動組織支払交付金などを計上しています。また、斎宮きららの森の維持管理にかかる経費を計上しています。
 漁港費では、水産物供給基盤機能保全事業として、大淀漁港航路浚渫工事を実施します。
 商工業振興費では、町内事業者の育成と産業の振興及び発展を図るため、小規模事業者経営改善資金等利子補給金交付要綱に基づく小規模事業者等への利子補給及び保証料補助や事業所設置奨励金を計上しています。
 また、10月に発行を予定していますプレミアム付商品券にかかる経費を計上しています。
 6次産業化振興費では、地域資源を活用した新たな産業の創出のため、機械設備や商品開発等への支援を行います。
 観光費では、観光基本計画に基づく観光施策を推進するため、啓発にかかる経費や各種関係団体への補助金及び負担金等を計上しています。

4.人権を尊重する思いやりのあるまちづくり

 人権対策費では、人権意識の普及と向上を図るため実施している講演会や講座等の充実を図っていきます。また、男女共同参画の意識向上のための啓発事業についても関係団体と連携して実施します。
 人権センター費では、すべての町民の人権が尊重される「明るく住みよい明和町」の実現を目指し、地域福祉の向上や人権啓発、住民交流の拠点として、地域ふれあい事業や交流事業、各種講座、講演会、体験教室、自主サークル活動等の運営や生活相談業務の充実のための予算を計上しています。

5.快適で機能的なまちづくり

 地域振興費では、多くの住民が利用できる地域公共交通の維持確保のため、自主運行バス事業の委託料を計上しています。
 地籍調査費では、引き続き有爾中地区の事業進捗を図るための予算を計上しています。
 道路橋梁維持費では、適正な道路維持管理のための道路台帳整備や公共物境界明示管理のためのデータベース整理にかかる予算、幹線・一般道路の維持補修工事費、また、公共施設等適正管理推進事業で、町道の長寿命化のための舗装・側溝補修工事費を計上しています。
 道路新設改良費では、自治会要望に基づく幹線道路の整備工事や町道の改良工事費、社会資本整備総合交付金事業を活用した道路施設の老朽化対策や防災・減災対策、通学路の危険箇所対策等にかかる工事費を計上しています。
 下水道費では、農業集落排水事業特別会計及び公共下水道事業特別会計への繰出金を計上しています。
 農業集落排水事業特別会計では、処理場や真空ステーションなどの施設の維持管理業務等により、区域内の各家庭から流れる汚水を適正に処理し、公共用水域の水質保全に努めます。
 公共下水道事業特別会計では、明和浄化センターの維持管理費、宮川流域関連公共下水道事業の事業進捗のための経費を計上するとともに、将来の事業推進のため、次期事業計画の策定にも取り組みます。また、企業会計への移行に向けた基本方針策定委託料を計上しています。
 上水道事業については、安全で安定的な水の供給を円滑に行うため、各種事業を計画的かつ効率的に実施し、施設の適正な維持管理に努めます。また南部水源地改修工事費を計上しています。

6.未来を築く豊かな人間性と文化を創造するまちづくり

 教育委員会関係では、「明和町教育行政大綱」に基づき、学校、家庭、地域において「知・徳・体」をバランスよく育成することを目指して、各種施策を推進するための予算を計上しています。
 学校運営費では、英語教科導入に対応するため現在配置しています外国語指導助手(ALT)3名のうち2名の任期が終了するため、新たに2名を受け入れるための予算、小中学校における学力補充等を行う非常勤講師にかかる予算、地域未来塾事業の運営のための予算、不登校児童生徒の対応、児童虐待などに対応するスクールソーシャルワーカー配置にかかる予算、平成32年度小学校教科書改訂に向けた関連予算等を計上しています。
 学校管理費では、各学校全般における施設の維持管理に関連する予算を計上するとともに、情報教育施設管理費で、生徒・教師用パソコンのリース料を計上しています。
 幼稚園費では、平成31年3月末日をもって双葉幼稚園、旭ヶ丘幼稚園が閉園となることから運営にかかる経費については、減額となっています。
 また、災害時備蓄用食料を幼稚園、小・中学校に追加配備する予算を計上しています。
 なお、中学校校舎建設事業費は、平成29年度からの継続費としていますが、施設用備品購入にかかる経費等を計上しています。
 公民館費、ふるさと会館費、体育施設費では、各施設の管理運営にかかる経費を計上し、利用者の意見を反映した運営に努めます。
 保健体育総務費では、美し国三重市町対抗駅伝や生涯スポーツ振興事業の委託料、日独スポーツ少年団交流事業にかかる経費のほか、平成33年に三重県で開催される第76回国民体育大会三重とこわか国体成年男子ソフトボール競技会場を整備するための工事費や実行委員会への交付金を計上しています。
 文化財保存活用費では、開発に伴う一般文化財発掘調査受託工事費や斎宮跡保存事業特別会計への繰出金を計上しています。
 斎宮跡保存事業特別会計では、保存活用費として斎宮跡の公有化にかかる土地購入費を、また、歴史的風致維持向上計画推進費として史跡公園整備など事業推進にかかる関係予算、そして、日本遺産活用推進費や無形文化財の保存記録に向けた文化遺産総合活用推進事業費、文化財保存活用地域計画等作成業務委託料を計上しています。

7.協働で築くあたたかいまちづくり

 「第5次明和町総合計画」の後期計画により、基本構想で定めたまちの将来像である「歴史・文化と自然が輝き、快適でこころ豊かな「和」のまち明和」の達成に向けて取り組みます。
 地方創生事業は、「明和町総合戦略」に基づき、地方創生推進交付金を活用した事業を引き続き実施します。本年度から地域未来投資促進法に基づく地域資源活用事業により一般社団法人明和観光商社を立ち上げ、新たに戦力となる3名の地域おこし協力隊のメンバーを中心に明和町の特性・地域資源を活用した産業観光トータルプロジェクトに取り組むための予算を計上しています。
 ふるさと寄附については、全国各地からたくさんの皆様にご協力をいただいており、引き続き、関連予算を計上し、更なる寄附の拡大を図ります。
 また、平成33年度から展開する第6次明和町総合計画の策定に向け、アンケート等を実施する予算を計上しています。
 なお、効率的な行政運営を行うことを目的として、住民サービスの向上を図るため住民票などの証明書のコンビニ交付導入にかかる予算を計上しています。

 なお、就任からあまり時間がないなかでの予算編成であったため、当初予算に計上が間に合わなかった事業などについては、確定次第必要に応じて補正予算にて計上させていただきたいと思いますので、ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。

 次に、明許繰越に係る事業につきましては、一般会計では、地域介護・福祉空間整備等施設整備交付金、農業水路等長寿命化・防災減災事業、水産物供給基盤機能保全事業、社会資本整備総合交付金事業、大淀小学校空調設置事業、また、特別会計では、斎宮跡保存事業特別会計で歴史的風致維持向上計画推進事業、公共下水道事業特別会計で宮川流域関連公共下水道事業を繰越事業として、平成31年度に予算執行することとしています。なお、平成29・30年度の2年間で継続費として予算計上していました中学校建設事業につきましても、逓次繰越として、平成31年度に予算執行することとしています。

 以上が予算の詳細です。

 平成31年度の国の予算は、新経済・財政再生計画で位置付けられた、社会保障改革を軸とする基盤強化期間の初年度となる予算であり、同計画に基づき、歳出改革等に着実に取り組む。また、予算編成にあたっては、我が国財政の厳しい状況を踏まえ、引き続き、歳出全般にわたり、聖域なき徹底した見直しを推進する。地方においても、国の取組と基調を合わせ徹底した見直しを進めるとしています。
 本年度は、幼児教育・保育の無償化や消費税率引き上げに伴う対応も必要となってきます。このような中、町におきましては、税収等の自主財源の増加は不透明であり、医療、介護、福祉などの社会保障関係経費の増加や公共施設の整備等に十分に対応できる財源確保が難しく、財政状況が一層厳しさを増す中でこれまでにない厳しい予算編成となりました。
 これらの施策を具体化するためには、更なる行財政改革を推進するとともに、新たな財源の確保と事業の集約化や縮小、取捨選択、あるいは公共施設の統廃合などに、厳しく取り組む必要があると受け止めています。
 防災対策、義務教育施設の整備、子ども・子育て支援、高齢者対策、産業及び斎宮跡をはじめとした観光の振興など急がなければならない課題が山積していますが、子どもたちが未来に向け、夢と希望が持てる、また、町民の皆様が安心して日々の暮らしが営めるよう、町職員ともども頑張ってまいりますので、町民の皆様、議会の皆様には、より一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、私の施政方針とさせていただきます。

平成31年3月6日

この記事に関するお問い合わせ先

総務課 総務係
〒515-0332 明和町大字馬之上945番地
電話番号:0596-52-7111
ファックス:0596-52-7133

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