町長メッセージ 2020年

令和2年3月3日 「3月議会行政報告」

世古口町長の写真

令和2年第1回明和町議会定例会より 行政報告

「3月議会行政報告」

明和町長
世古口哲哉

行政報告

はじめに

 本日ここに、令和2年第1回明和町議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆様には公私何かとご多用の中、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。

 また、本定例会の会期を本日から17日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。本定例会は、令和元年度を締めくくるとともに、新年度予算のご審議を賜る議会でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 今季は暖冬傾向にありましたが、冬の寒さも終わりを迎え、ようやくやわらかい春の兆しを感じる季節となりました。このようななか、新型コロナウイルスによる感染者が日本国内でも多数発生するとともに、国内観光業にも大きな打撃を与えました。

 また、この3月11日には東日本大震災から9年が経過します。政府は、重要インフラの緊急点検の結果等を踏まえた「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」について、3年目にあたる令和2年度においても着実に実行するとしています。大震災から得た教訓を忘れることなく、この地方でも近い将来起こりうると言われている南海トラフ地震に備え、どう活かしていくか、そして、あらゆる面において危機管理の重要性を改めて考えなければなりません。

 さて、国は、令和2年度当初予算の編成にあたっても、厳しい財政状況を踏まえ、引き続き、歳出全般にわたり聖域なき徹底した見直しを推進し、地方においても国の取組と基調を合わせ、徹底した見直しを進めるとしています。

  また、県においても、極めて深刻な財政状況の中、「三重県財政の健全化に向けた集中取組」に沿って、臨時収入に依存しない財政運営への転換をめざし、より一層の歳入確保に取り組むとともに、経常的支出を段階的に引き下げていくなど、歳出構造の抜本的見直しを進めていくとしています。

 当町におきましては、最終年度である第5次総合計画を基本に、事務事業等の見直しを行い、一般会計の予算総額は84億6,300万円、特別会計、水道事業会計を含めた総額は162億5,750万円の当初予算を編成いたしました。

 なお、新年度予算の詳細な内容につきましては、本定例会で詳しくご説明させていただきますので、よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

 それでは、昨年12月の定例会以降、本定例会までの主な動きにつきまして、簡略にご報告をさせていただきます。

明和中学校新校舎完成式

 12月28日、明和中学校新校舎の完成式が行われ、基本設計に向けたワークショップに参加いただいた方をはじめ建設に向けご尽力いただいた関係の皆様などに出席していただきました。また、式典の後には内覧会も行われ、たくさんの住民の皆様にも見学していただきました。快適な空間・環境のもとこれまで以上に勉学に励んでいただければと思います。

初日の出を迎える会

 1月1日、年明け最初の恒例となった明和町観光協会主催による「初日の出を迎える会」が大淀海岸で行われ、たくさんの皆様にお集まりいただきました。天候にも恵まれ東の空が明るくなり始めた頃、明和太鼓の皆様による威勢のいい太鼓が打ち鳴らされ、午前7時過ぎ、初日が輝きながらゆっくり顔を出しました。また、富士山も望むことができ、当日は、トン汁の振る舞いも行われ、主催していただいた町観光協会の皆様や地元の皆様に感謝を申し上げながら、本年が穏やかな一年であることをお祈りしました。

消防出初式

 1月5日、新年恒例の消防団出初式が中央公民館と役場職員駐車場で行われました。式辞では、昨年の台風などの対応への感謝と火災や自然災害に備えた訓練を積極的に重ね、住民の皆様の生命・財産を守り町の安全・安心施策に貢献いただいたことに敬意を表するとともに、今後も不屈の消防精神のもと、地域防災に精進されるようお願いいたしました。式典の後、屋外で各部ごとの機械器具点検を実施、そして、最後に各分団による一斉放水が行われました。本年が、自然災害や火災もない平穏な1年であることをお祈りしました。

成人式

 1月12日、新成人を祝う成人式が、新成人による実行委員会の企画と運営のもと、中央公民館で行われました。今年の新成人は223人で、207人の新成人の皆様が式典に参加をされました。新成人を代表して岩崎 優さんに「社会人として義務と責任を果たしながら真の大人になっていきたい。個々の力は小さいものの仲間とともに明和町に活気を与え、良い街にしていきたい。」と、力強く決意を述べていただきました。私からは「技術革新の時代に育った皆様が中心となって社会を支え、地域や社会のためにも力を発揮してください。そのためにもしっかりとした自分の夢や目標を持っていただき、その達成に向け様々な課題にチャレンジしていってください。」とエールを送りました。

第12回美し国三重市町対抗駅伝大会

 1月13日、「第12回美し国三重市町対抗駅伝大会」明和町チームの結団式が行われ、選手、監督・コーチの10人が集結しました。今年もチームを率いる下村監督からは「皆さんの激励を勇気に変え、いい走りができると確信している。ベストを尽くして感動と勇気を与えたい。」と力強い決意の言葉が贈られました。

 また、選手からは「少しでも早くゴールまでタスキをつなぐことを目指し、全員の心を一つにし、応援を力に精一杯頑張りたい。」などの力強い決意を述べていただきました。

 そして、小雨の降るなか2月16日に行われた大会の結果は、昨年より一つ順位が上がり、町の部で7位入賞を果たしました。改めて、健闘していただいた選手の皆様や関係者の皆様、そして、沿道で応援していただいた多くの町民の皆様にお礼を申し上げます。

商工会賀詞交歓会

 1月24日、商工会の賀詞交歓会が、開催されました。当日は、会員と来賓の計94人が参加されました。まず、「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」との共催により、エネルギーアナリストの大場紀章氏の「昨今のエネルギーの状況と展望」と題した講演があり、その後交流会が行われました。私からは町商工会の発展にご尽力されていることに敬意を表するとともに、今後ますますの商工業の振興・発展をお願いしました。

明和中学校旧校舎お別れ会

  1月25,26日、明和中学校旧校舎のお別れ会が行われ、卒業生の皆様をはじめ、2日間あわせて767人の方々に校舎を訪れていただきました。そして、若き日に“想い”を馳せながら、それぞれの思いを黒板にしたためていただくとともに、旧友、先輩との再会など楽しいひとときを過ごしていただきました。

コンビニ交付

 2月1日、マイナンバーカードを使って、全国のコンビニエンスストアなどで住民票の写しなどの証明書が取得できる「コンビニ交付」がスタートしました。この日は、めい姫も参加し町内のコンビニエンスストアにて、実際に住民票の写しを取得するデモンストレーションを実施しました。簡単便利に取得できますので、ぜひ、ご利用いただきたいと思います。

 諸報告につきましては以上でございますが、本定例会には、人事案件の諮問が2件、任命同意が1件、専決処分事項の報告が3件、条例の制定が2件、条例の一部改正等が3件、町道路線の認定が1件、令和元年度一般会計補正予算ほか6つの特別会計補正予算と水道事業会計補正予算、令和2年度一般会計予算及び7つの特別会計予算と水道事業会計予算の議案を提案させていただくこととしています。

おわりに

 本町にとりましては、医療、介護、福祉などの社会保障関係経費の増加などにより、公共施設の整備等に十分に対応できる財源確保が難しく、より一層厳しい財政状況となっています。このようななか、新しい組織機構のもと、更なる行財政改革を推進するとともに、歳入では、ふるさと寄附の取り組み強化、新たな財源の確保、歳出では、国が推進するSociety5.0時代に向けた、IoT、AIを活用した次世代型行政サービスの取り組み、公共施設の統廃合などに、厳しく取り組む必要があると考えています。

 財政運営の基本である「最小の経費で最大の効果」が発揮できるよう、議員の皆様、町民の皆様のお力を得て、「住んでいてよかった」「住み続けたい」と思っていただけるまちの実現に向けて、誠心誠意取り組んでいくことを申し上げ、行政報告といたします。

 令和2年3月3日

令和2年3月4日 「令和2年度 施政方針」

世古口町長の写真

令和2年第1回明和町議会定例会より

「令和2年度 施政方針」

明和町長
世古口哲哉

  令和2年第1回明和町議会定例会にあたり、令和2年度の行政運営に対する私の施政方針について申し述べますので、議員の皆様並びに町民の皆様からのご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

町を取り巻く情勢

 昨年は台風や集中豪雨が各地で発生し、大きな被害をもたらしました。特に千葉県では9月8日から9日に襲来した台風15号により、長期間にわたり停電が発生いたしました。また、10月12日には台風19号が伊豆半島に上陸した後、関東から福島県にかけて縦断しました。この台風では大雨による河川の氾濫が各地で発生し、床上浸水などによる被害が相次ぎました。改めて台風など自然災害に対する事前の備えが重要であると認識をした1年でした。

 また、東日本大震災から9年が経過しようとしていますが、その後も各地で大きな地震が相次いでいます。このような震災の教訓を活かし、災害に強い明和町を造り上げることこそが我々の使命であり、今後も防災・減災対策に積極的に取り組んでいかなければなりません。

 さて、国においては、引き続き、「経済再生なくして財政健全化なし」を基本とし、「人づくり革命」と「働き方改革」のための対策を推進しつつ、全世代型社会保障の構築に向け、社会保障全般にわたる持続可能な改革を進めるとしています。そして、財政健全化に向けては、新経済・財政再生計画に沿って着実に取り組みを進め、2025年度の国・地方を合わせた基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化を目指すとしています。

 このようななか、明和町に暮らす皆様が未来に明るい展望を持つためにも、地域の実態に即した積極的な政策を展開していくことが急務となっています。

基本姿勢

 多くの町民の皆様のご支援を賜り、第18代明和町長として町政を担わせていただくこととなり、昨年の3月に初めての所信を申し述べ、私にとりまして1期目最初の1年間、時間を惜しむことなく誠心誠意まちづくりに取り組んでまいりました。

 私は、公約として明和町の輝く未来を創造するために、「人や産業に活力があるまちづくり」「繋がり(絆)を活かすまちづくり」「英知を活用するまちづくり」の3つの柱と16項目の政策を掲げております。

 昨年は、1つ目の 人や産業に活力があるまちづくりとして、未就学児の医療費の窓口無料化や幼児教育・保育所施設を担当する看護師、小中学校を担当するスクールソーシャルワーカーの配置を行いました。

「健康相談・健康教育」や「おとな元気教室」の充実、また、健康づくりポイントの実施や生活習慣病予防対策等に取り組みました。

 国体ソフトボール競技の成功に向けた取り組みも推進しました。

 2つ目の 繋がり(絆)を活かすまちづくりとして、

 中学生対象の夜間塾「明和学びの里」の充実や、学校を支援するボランティアの確保・育成に取り組みました。

 住民協働のまちづくりを推進していくために、町民の皆様からの意見などを聞く場や機会を設けました。

 民間の資金や経営手法・技術力を活用した公共施設などの整備手法の採用を検討しました。

 3つ目の 英知を活用するまちづくりとして、

 歳入を増やす新たな施策などを検討し、財源確保に努めました。

 特にふるさと納税については、返礼品の出品数の増加などにご協力をいただいた結果、過去最高の額をご寄附いただいたところであり、深く感謝しています。

小学校区の再編については、検討委員会からの答申を受け、地域の皆様の意見をお聞きする機会を持ちました。

 観光業を営む民間などの英知をより一層活用できるような取り組みを検討し、斎宮跡をはじめとする観光施策の取り組みを行いました。

 町の行政運営を国・県の情勢などを的確にとらえ、先端技術の活用も含めて積極的、効率的に行っていくため、そして町民サービス等を効果的に進めていくことを目的として、組織機構の再編を行うことといたしました。

 その他にも「勇気・元気・本気でALL明和のまちづくり」に向け、鋭意取り組みを行っていますが、このようにまちづくりを進めることができるのも議員の皆様、そして町民の皆様の絶大なるご協力とご支援の賜物であり衷心よりお礼と感謝を申し上げる次第です。

 なお、公約の中で財政健全化に向けての取り組みについても述べておりますが、令和元年6月に提示させていただいた財政シミュレーションでは、このままの状況で推移すると、令和5年度には赤字決算に陥るとの見通しとなったところです。

また、一般会計における実質単年度収支額が、平成24年度以降(平成27年度を除く)赤字となり、極めて厳しい財政運営となっています。

 このようななか、財政健全化に向けて、新たな財源の確保、事業の集約化や縮小、取捨選択あるいは、公共施設等総合管理計画に基づく公共施設の統廃合、長寿命化などに厳しい姿勢で取り組む必要があります。

 令和2年度は、いよいよ小学校区再編の議論に入っていきます。引き続き町民の皆様の貴重なご意見等をお聞きしながら進めてまいりたいと考えていますので、ご理解の程、何卒よろしくお願いいたします。また、令和3年度から展開される第6次総合計画の策定を行うにあたって、行財政改革ワーキング会議において、総合計画との整合性を図りながら諸課題の解決に向け、財政健全化プランなどを作成いたします。新しい組織機構のもと、町長としての職務の重責を十分認識し、たくさんの町民の皆様から頂きました町政に対する期待や要望、そしてご意見に対しまして真摯に耳を傾け、引き続き町の発展のためにスピード感をもって、誠心誠意努力する所存でございます。

令和2年度予算の概要

 令和2年度予算の概要は、一般会計で84億6,300万円、前年度比

7,500万円、率にして0.9%の増となりました。なお、本年度は、ふるさと寄附基金への純利益の積立を当初予算に計上していますが、これを除くと82億9,300万円となり、対前年度比9,500万円、率にして1.1%の減となります。

 歳出予算性質別経費の主な内訳は、人件費、扶助費、公債費を合わせた義務的経費が、40億9,367万1千円で、前年度比3億7,979万6千円、率にして10.2%の増となり、予算総額に占める割合は、48.4%となりました。これは、会計年度任用職員制度に伴いこれまで物件費となっていた臨時職員賃金が、報酬及び給料として人件費での計上となったことにより、人件費が前年度比2億8,393万6千円、率にして18.3%の増となったこと、また、公債費についても津波避難タワー建設などにかかる起債償還により、前年度比6,251万円、率にして7.8%の増となったこと、そして、扶助費についても前年度比3,335万円、率にして2.4%の増となったことによります。

  次に、投資的経費は、3億5,245万3千円となりました。これはおもに、昨年度は津波避難タワーの建設費の計上があったためで、前年度比5億153万5千円、率にして58.7%と大幅な減となっています。

 なお、特に町民サービスも含めた町単独事業において、引き続き一時的な凍結や縮減を行いました。より一層厳しさを増す財政状況を考慮した新年度予算となりましたが、町民の皆様には将来を見据えた予算編成についてご理解とご協力をお願いいたします。

 一方これらに対する歳入は、町税では25億4,028万3千円を見込み、前年度比2.0%の増となりました。

 地方交付税は、国の地方財政計画及び前年度実績から20億3,000万円で前年比4.1%の増を見込みました。

 国庫支出金は、おもに津波避難タワー建設事業費補助などの減により、8億2,139万8千円で、前年度比19.8%の減、県支出金は、6億2,712万9千円で前年度比8.3%の減となりました。

 寄附金は、ふるさと寄附の見込額により5億51万2千円を計上し、前年度比149.4%の増となりました。

 繰入金は、一般財政調整基金からの繰入を行わなかったものの、ふるさと寄附基金からの繰入により、3億5,604万8千円で前年度比98.3%の増となりました。

 町債は、国の地方財政計画による臨時財政対策債を2億8,700万円計上いたしましたが、避難タワー建設事業費などの減により、4億6,830万円で前年度比29.7%の減となりました。

 そして、これらの歳入不足分にかかる繰越金は、前年度同額の3億円を計上しました。

 以上が一般会計予算の概要でございます。

  次に、7つの特別会計を合わせた総額は70億5,340万円で、前年度比2億1,340万円、率にして3.1%の増となりました。

 これは、斎宮跡保存事業特別会計で、歴史的風致維持向上計画推進費の増、国民健康保険特別会計では、人件費等事務経費を計上したことによる増、農業集落排水事業特別会計及び公共下水道事業特別会計では、維持管理費の増、介護保険特別会計では、介護サービス給付費の増、後期高齢者医療特別会計では、広域連合への負担金の増によるものです。

 また、企業会計の上水道事業は7億4,110万円で、前年度比17.6%の減となりました。これは、資本的支出において南部水源地の改修工事費等が減となったことが主な要因です。

 これら令和2年度の一般会計、特別会計、企業会計の9つの会計の総予算額は162億5,750万円で、前年度比1億3,000万円、率にして0.8%の増となりました。

予算の詳細

それでは、令和2年度予算の主な施策・事業につきまして、総合計画の7つの大綱に沿ってご説明申し上げます。

1.ともに支えあう地域福祉と健康のまちづくり

 社会福祉総務費では、福祉医療費助成事業として、障がい者医療費、子ども医療費、一人親家庭等医療費や重度心身障がい者・高齢者タクシー助成金を計上しています。また、社会福祉協議会への明和の里施設運営管理にかかる指定管理業務委託料や専門職員設置補助金などを計上いたしました。

 障がい者福祉費では、自立支援医療給付金や介護給付費、地域生活支援事業費などを計上しています。また、障がい者生活支援センターの相談業務にかかる相談員の人件費等を社会福祉協議会への負担金や児童発達支援費として、多気郡3町で令和3年4月に開設予定の「児童発達支援センター」の開設費を負担金として計上しています。

 高齢者福祉費では、高齢者の方に安心して生活していただくための、緊急通報システム業務委託料のほか、老人クラブへの活動補助金、シルバー人材センターの運営補助金、宮川福祉施設組合が管理する施設の修繕にかかる負担金、高齢者相談支援として介護予防地域支援事業委託料や老人ホーム等入所措置費などを計上しています。

 児童福祉総務費では、児童手当のほか、子ども家庭支援ネットワーク(MCネット)事業の関連予算を計上しています。

 子ども支援対策費では、放課後児童クラブの運営委託料や放課後子ども教室推進事業のほか地域子育て支援拠点事業にかかる予算等を計上しています。

 児童保育費では、町立の保育所2園と認定こども園の運営費のほか、町内の私立認定こども園と私立小規模保育所及び町外の私立認定こども園への施設型給付費にかかる予算、臨時看護師の配置にかかる予算を計上しています。

 また、昨年に引き続きみょうじょうこども園の外壁塗装工事費を計上しています。

 保健衛生費では、救急医療や休日・夜間応急診療などの地域医療体制の関連予算を計上しています。

 成人保健対策推進費では、健康増進法に基づき疾病の早期発見早期治療に結びつけるための健康診査や各種がん検診、予防接種委託料や健康教室などの予算や風しんの感染拡大防止対策にかかる予算を計上しています。

 母子衛生費では、乳幼児や児童等を対象とした予防接種事業、また、妊産婦の健康保持推進のための妊婦・産婦の健診や妊婦歯科健診などの各種健診、そして、歯科保健事業や精神保健事業、特定不妊治療費助成事業などにかかる予算を計上しています。

 下水処理費では、松阪地区広域衛生組合の施設改修工事等にかかる負担金、合併処理浄化槽設置整備事業補助金を計上しています。

 国民健康保険特別会計、介護保険特別会計及び後期高齢者医療特別会計では、事業運営の健全化を図るため各種の事業予算を計上しています。

 なお、介護保険特別会計において第8期介護保険事業計画・高齢者福祉計画策定にかかる予算を計上しています。

2.人権を尊重する思いやりのあるまちづくり

 人権対策費では、人権意識の普及と向上を図るため実施している講演会や講座等の予算を計上しています。また、男女共同参画の意識向上のための啓発事業についても関係団体と連携して実施します。

 人権センター費では、すべての町民の人権が尊重される「明るく住みよい明和町」の実現を目指し、地域福祉の向上や人権啓発、住民交流の拠点として、地域ふれあい事業や交流事業、各種講座、講演会、体験教室、自主サークル活動等の運営や生活相談業務のための予算を計上しています。

3.安全で人に優しい環境のまちづくり

 災害対策費では、近年の異常気象に伴う台風や集中豪雨などの自然災害等の対策に要するための予算や、ドローン導入にかかる予算を計上しています。

 また、防災行政無線屋外拡声子局の修繕経費と避難所表示看板の設置工事費のほか、木造住宅耐震補強とブロック塀等除去改修にかかる補助金を計上しています。

 消防施設費では、消防力の向上のため、小型動力ポンプ付積載車の購入や消防団員の技能向上のための操法訓練実施等にかかる予算を計上しています。

 また、松阪地区広域消防組合負担金では、新たに高規格救急車輛の買い替えや明和消防署職員の増員にかかる負担金を計上しています。

 交通安全対策費では、交通安全施設の整備として、クロスマーク路面表示や減速帯の施工、道路反射鏡の設置工事費などを計上するとともに、交通安全意識を高めるため、高齢者や子どもなどを対象とした交通安全教室を開催するための予算を計上しています。

 防犯対策費では、犯罪抑止等のため取り組んでいる防犯灯について、自治会が設置する防犯灯も含め町内の防犯灯のLED化を引き続き推進していきます。

また、斎宮駅・明星駅に防犯カメラ設置を行うための予算を計上しています。

 自治振興費では、集会所建設事業補助、地域振興費では、社会問題となっている空き家等対策に向け、空家対策支援事業による除却や活用に向けた予算を計上しています。

 また、消費者被害を防止するため、引き続き消費生活相談業務や啓発活動に取り組みます。

 環境衛生費では、不法投棄防止対策にかかる予算を計上するとともに、ごみ減量化を進める再生資源集団回収奨励金や生ごみ処理機等の購入補助金のほか、空き缶ゼロ運動の実施など引き続き環境共生型の地域づくりを支援していきます。

 伊勢広域環境組合の新しい焼却施設建設のための負担金についても引き続き計上しています。

公害対策費では、環境現況調査や悪臭規制を行うための測定分析や環境センターの水質検査業務にかかる委託料を計上しています。

 清掃費では、パッカー車の買い替えにかかる予算を計上しています。

 下水処理費では、合理化事業計画策定にかかる予算を計上しています。

4.地域を支える活力のあるまちづくり

 農業総務費では、イノシシ等の有害鳥獣駆除対策にかかる予算、松くい虫防除事業で地上散布の委託料、鎮守の森プロジェクトにかかる造成工事費などを計上しています。

 農業振興費では、地域農業振興を図るため水田土地利用活性化支援助成金や、経営所得安定対策として新規就農者総合支援費補助金を計上しています。

 農地費では、排水路整備により農業基盤の整備と維持管理に努めるほか、農作業の生産性の向上と水資源の有効活用を図るため、県営パイプライン事業を推進します。農村地域の防災減災対策として、ため池の詳細調査委託料、多面的機能活動組織支払交付金、新たに農村地域防災減災事業として排水機場機能診断委託料などを計上しています。

 また、斎宮きららの森の維持管理にかかる予算を計上しています。

 水産業費では、水産振興対策事業補助を計上しています。

 漁港費では、水産物供給基盤機能保全事業として、伊勢市施工工事にかかる大淀漁港機能保全事業負担金を計上しています。

 商工業振興費では、町内事業者の育成と産業の振興及び発展を図るため、小規模事業者経営改善資金等利子補給金交付要綱に基づく小規模事業者等への利子補給及び保証料補助や事業所設置奨励金を計上しています。

 6次産業化振興費では、地域資源を活用した新たな産業の創出のため、機械設備や商品開発等への支援を行います。

 観光費では、観光基本計画に基づく観光施策を推進するため、観光振興計画にかかるアンケート調査を行うとともに、啓発にかかる予算や各種関係団体への補助金及び負担金等を計上しています。

5.快適で機能的なまちづくり

 地域振興費では、多くの住民が利用できる地域公共交通の維持確保のため、自主運行バス事業の委託料や伊勢市おかげバスへの乗車にかかる負担金を計上しています。

 地籍調査費では、引き続き有爾中地区の事業進捗を図るための予算を計上しています。

 道路橋梁維持費では、適正な道路維持管理のための道路台帳整備や公共物境界明示管理のためのデータベース整理にかかる予算、幹線・一般道路の維持補修工事にかかる予算、公共施設等適正管理推進事業で、町道の長寿命化のための舗装・側溝補修工事にかかる予算等を計上しています。

 道路新設改良費では、自治会要望に基づく幹線道路の整備工事や町道の改良工事費、社会資本整備総合交付金事業を活用した道路施設の老朽化対策や防災・減災対策、通学路の危険箇所対策等にかかる工事費、道路防災事業にかかる設計委託料を計上しています。

 下水道費では、農業集落排水事業特別会計及び公共下水道事業特別会計への繰出金を計上しています。

 農業集落排水事業特別会計では、処理場や真空ステーションなどの施設の維持管理業務等により、区域内の各家庭から流れる汚水を適正に処理し、公共用水域の水質保全に努めます。

 公共下水道事業特別会計では、明和浄化センターの維持管理費、宮川流域関連公共下水道事業の事業進捗のための予算を計上するとともに、将来の事業推進のために経営戦略策定業務委託料や企業会計への移行に向けた委託料を計上しています。

 上水道事業については、安全で安定的な水の供給を円滑に行うため、各種事業を計画的かつ効率的に実施します。なお、老朽化した北部第1水源地発電機取替工事など施設の適正な維持管理に努めます。

 また、将来の事業推進のためにアセットマネジメント検討業務委託料を計上しています。

6.未来を築く豊かな人間性と文化を創造するまちづくり

 教育委員会関係では、「明和町教育行政大綱」に基づき、学校、家庭、地域において「知・徳・体」をバランスよく育成することを目指して、各種施策を推進するための予算を計上しています。

 学校運営費では、英語教科導入に対応するため外国語指導助手(ALT)3名の予算、小中学校における学力補充等を行う非常勤講師にかかる予算、学校支援地域本部事業にかかる予算、地域未来塾事業の運営のための予算、不登校児童生徒の対応、問題行動などに対応するスクールソーシャルワーカー配置にかかる予算等を計上しています。

 学校管理費では、各学校全般における施設の維持管理に関連する予算を計上するとともに、情報教育施設管理費で、プログラミング教育支援業務委託料を計上しています。

 公民館費、ふるさと会館費、体育施設費では、各施設の管理運営にかかる予算を計上し、利用者の意見を反映した運営に努めます。なお、ふるさと会館費では、空調設備改修にかかる予算や令和2年度から5年間となる施設運営管理にかかる指定管理業務委託料を計上しています。

 保健体育総務費では、生涯スポーツ振興事業の委託料のほか、令和3年に三重県で開催される第76回国民体育大会三重とこわか国体に向け、プレ大会として成年女子ソフトボール大会にかかる予算等について、実行委員会への交付金を計上しています。

 文化財保存活用費では、開発に伴う一般文化財発掘調査受託工事費や斎宮跡保存事業特別会計への繰出金を計上しています。

 斎宮跡保存事業特別会計では、保存活用費として斎宮跡の公有化にかかる土地購入費や第1期計画の最終年度となる歴史的風致維持向上計画推進費として、史跡公園整備など事業推進にかかる関連予算、そして、日本遺産活用推進費や無形文化財の保存記録に向けた文化遺産総合活用推進事業費を計上しています。なお、令和2年度から5年間となる、いつきのみや歴史体験館及びいつきのみや地域交流センター施設運営管理にかかる指定管理業務委託料を計上しています。

7.協働で築くあたたかいまちづくり

 令和2年度が最終年度となる「第5次明和町総合計画」における、基本構想で定めたまちの将来像である「歴史・文化と自然が輝き、快適でこころ豊かな「和」のまち明和」の達成に向けて取り組みます。

 地方創生事業は、「明和町総合戦略」に基づき、地域未来投資促進法による地域資源活用事業として位置づけ、地方創生推進交付金を活用した事業を引き続き実施します。また、地方創生交付金事業の一環として一般社団法人明和観光商社を立ち上げましたが、新たに戦力となる地域おこし協力隊のメンバーとともに、引き続き明和町の特性・地域資源を活用した産業観光トータルプロジェクトに取り組むための予算を計上しています。

 新たにデジタル専門の地域おこし企業人の招へいや広域観光拠点形成に向け基盤整備のため官民連携調査委託料を計上しています。

また、新たな地域の広域観光拠点として、PFI・PPPを導入し、道の駅の整備について検討を行うため、官民連携基盤整備推進調査委託料を計上しています

 なお、コンビニエンスストアにおいて町税等を納付いただけるように納税環境の整備にかかる予算を計上しています。

 ふるさと寄附については、全国各地からたくさんの皆様にご協力をいただいており、引き続き、関連予算を計上し、更なる寄附の拡大を図ります。

 また、令和3年度から展開する第6次明和町総合計画の策定に合わせ、国土強靭化計画にかかる予算を計上しています.。

 次に、明許繰越に係る事業につきましては、一般会計では、一般廃棄物処理基本計画(汚水排水)改定業務委託、一般廃棄物処理基本計画(生活排水)改定業務委託、農村地域防災減災事業(斎宮調整池ハザードマップ作成)、緊急自然災害防止対策事業、農村地域防災減災事業(排水機場機能診断業務)、水産物供給基盤機能保全事業、上御糸・下御糸小学校体育館天井改修事業、明和中学校旧校舎解体及びグラウンド整備事業、総合グラウンド整備事業、また、特別会計では、斎宮跡保存事業特別会計で歴史的風致維持向上計画推進事業、公共下水道事業特別会計で施設建設事業(宮川流域関連公共下水道事業 工事請負費)などを繰越事業として、令和2年度に予算執行することとしています。

以上が予算の詳細です。

 令和2年度の国の予算は、「新経済・財政再生計画で位置付けられた、社会保障改革を軸とする基盤強化期間の初年度となる予算であり、同計画に基づき、歳出改革等に着実に取り組む。また、予算編成にあたっては、我が国財政の厳しい状況を踏まえ、引き続き、歳出全般にわたり、聖域なき徹底した見直しを推進する。地方においても、国の取組と基調を合わせ徹底した見直しを進める。」としています。

 このようななか、町におきましては、税収等の自主財源の増加は不透明であり、医療、介護、福祉などの社会保障関係経費や公債費、人件費といったいわゆる義務的経費の増加により公共施設の整備等に十分に対応できる財源確保が難しく、財政状況が一層厳しさを増す中でこれまでにない厳しい予算編成となりました。

 今後は、更なる行財政改革を推進するとともに、新たな財源の確保と事業の集約化や縮小、取捨選択、あるいは公共施設の統廃合などに、厳しい姿勢で取り組む必要があると受け止めています。

 また、防災対策、子ども・子育て支援、高齢者対策、産業及び斎宮跡をはじめとした観光の振興、そして、公共施設等の整備・運営に民間の資金や創意工夫を活用することにより、効率的かつ効果的であって良好な公共サービスを実現するため、公共施設等運営権制度の積極的導入や公共施設の維持更新・集約化等への多様なPPP/PFI手法の導入等の促進、国が推進するSociety5.0時代に向けた、IoT、AIを活用した自治体行政の先進的な次世代型行政サービスの取り組み、耐用年数が迫っている大淀小学校や津波浸水区域内にある小学校の再編、新耐震基準を満たしていない役場庁舎の移転など急がなければならない課題が山積していますが、子どもたちが未来に向け、夢と希望が持てる、また、町民の皆様が安心して日々の暮らしが営めるよう、町職員ともども頑張ってまいりますので、町民の皆様、議員の皆様には、より一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、私の施政方針とさせていただきます。

  令和2年3月4日

令和2年6月16日「6月議会行政報告」

令和2年第2回明和町議会定例会より

「令和2年度 行政報告」

明和町長
世古口哲哉

はじめに ~新型コロナウイルス感染症対策について~

令和2年第2回明和町議会定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

議員の皆様には、公私何かとご多用のところ、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。

ただ今は、本定例会の会期を4日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。

はじめに、新型コロナウイルス感染症対策について、ご報告申し上げます。

昨年12月に中国湖北省武漢市を中心に発生した新型コロナウイルス感染症は、日本国内においても今年1月15日に最初の感染者が確認されて以降、日を追うごとに拡大し、6月14日現在、国内で1万7,429例の感染が確認され、925名がお亡くなりになりました。

亡くなられた方々とそのご遺族の皆様に対し謹んでお悔やみ申し上げますとともに、罹患された皆様に心からお見舞い申し上げます。

このような状況の中、政府は新型インフルエンザ等特別措置法の規定に基づき、4月7日に国内史上初の緊急事態宣言を発出しました。この措置を受けて本町では、独自に4月1日から設置していた対策本部を特措法に基づく市町村対策本部に移行しました。

4月9日以降、町内において4人の感染事例が確認され、予断を許さない状況が続きました。これらの状況を受け、防災行政無線、ホームページ、行政チャンネル、SNSの活用やパトロールの実施などにより、感染予防や拡大防止対策の徹底、また、感染者を誹謗中傷する行為や事実ではない誤った情報を拡散しないよう町民の皆さんへ呼びかけるなど、広報活動を強化いたしました。

また、小中学校を4月10日から5月20日まで臨時休校、保育所、幼稚園、こども園を、4月10日から4月26日まで臨時休園、4月27日から5月20日まで登園自粛といたしました。さらに、総合体育館をはじめとする公共施設や観光施設なども4月10日から閉鎖し、町主催のイベントや各種会議及び事業などを中止又は延期しました。そして、斎王まつりや大淀祇園祭と花火大会など各団体主催のイベントも相次いで中止と発表されたところです。

予算の関係では、4月3日付けで「感染防止対策資材購入費」として400万円、5月11日付けで「特別定額給付金」と「子育て世代への臨時特別給付金」として23億7,326万2千円の補正予算の専決処分をさせていただきました。感染防止対策資材につきましては、群馬県明和町の仲介により購入したマスクを医療機関や介護・福祉施設に配布するとともに、教育機関、65歳以上の方々にも配布いたしました。特別定額給付金と子育て世代への臨時特別給付金につきましては、現在、支給事務に取り組んでいるところです。なお、特別定額給付金については、オンライン申請を5月1日から、給付を5月15日から開始しました。6月12日現在で、21,038人、全体の約91.07%の給付が完了しました。

また、今後取り組む感染予防資機材の整備のほか各種支援策につきましては、関連予算を本定例会に上程をさせていただきますので、ご審議いただき、お認めいただきますようお願い申し上げます。

政府は5月25日に緊急事態宣言をすべて解除しましたが、「新しい生活様式」の定着等を前提として、一定の移行期間を設け、移動自粛やイベント開催の基準等を緩和しつつ、段階的に社会経済の活動レベルを引き上げていく方針を示しました。町としましても、「新しい生活様式」及び「人との接触を8割減らす、10のポイント」を取り入れ、定期的な換気やマスク等による咳エチケット、窓口や職員デスク間のビニールカーテン設置等、感染防止対策を徹底しています。今後も、三重県など関係機関と連携しながら、感染拡大防止に向け、全力で取り組んでまいります。

また、これまでの間、企業や団体の皆様方からマスクや消毒液などを数多く頂戴しました。いただいた物資につきましては、医療機関や介護・福祉施設、教育機関などに提供し、活用していただいております。これらの温かいご支援に対しまして心より感謝申し上げます。

つぎに、3月定例会以降、本定例会までの、新型コロナウイルス感染症関連以外の主な動きにつきまして、簡略にご報告させていただきます。

新組織機構と令和2年度入庁式

4月1日、町の行政運営を効率的かつ柔軟に進めること、また、きめ細かな町民サービス等を効果的に進めることなどを目的に再編した新たな組織機構のもと、令和2年度をスタートいたしました。また、新規採用職員13人の入庁式を執り行いました。一人一人あいさつに立ち、今後の職務に向け意気込みを述べていただきました。町職員としてのこれからの活躍を願っているところです。

新消防団長就任

4月6日、長年、明和町消防団の団長を務められた藪谷 一雄さんの退任に伴い、新たに団長に就任された中川 吉弘さんの「消防団長辞令交付式」を行いました。中川さんは昭和59年に入団され、30年以上にわたり町民の安全安心を守るため活動されてきました。また、平成15年から17年間副団長を務められるなど抜群の実績と経験をお持ちです。地域防災の要である消防団のリーダーとしてご活躍されることを期待しています。

入園式・入学式

4月6日、町内の小学校で入学式が行われました。今年度は173人が入学を迎え、小学生の仲間入りをしました。式は、新型コロナウイルス感染防止対策として、会場内でのマスク着用、座席の間隔を広くとる、時間を短縮するなど十分な対策を講じたうえで行われました。来賓や上級生の出席のない式となりましたが、先生や保護者に温かく見守られ、気持ちを新たに小学校生活のスタートをきっていただいたことと思います。体調管理に気を付けて元気に学校生活を送ってもらいたいと思います。

4月7日、明和中学校の入学式が行われ、220人が中学校生活のスタートをきりました。小学校の入学式と同様に式の規模縮小・マスク着用で行われました。これから3年間、学校行事や部活動などで仲間とのたくさんの思い出を作っていただきたいと思います。

4月8日には、斎宮幼稚園とみょうじょうこども園で入園式が行われ、合わせて83名が入園しました。また、みどり保育所に43人、ささふえ保育所に29人、明和ゆたか園に37人、第2明和ゆたか園に53人、斎宮Babyroomに8人、全園合わせて253人の子どもたちが園児の仲間入りをしました。

次代を担う子どもたちには、大きな夢と希望を持って、明るく健やかに、成長してほしいと願っています。

保険医協会から絵本の寄贈

4月16日、県内の医師と歯科医師約1,860人で構成される三重県保険医協会から副会長の横山 雅一様が来庁され、子どもたちに歯の大切さを考えてもらいたいと、歯科を舞台とした絵本を町内の幼稚園や保育所等に寄贈していただきました。あらためてお礼申し上げます。

交通安全を呼び掛け

5月に入って、町内で交通死亡事故が2件発生しました。このことを受けて、町では防災行政無線などを通じて町民の皆様に交通安全を呼び掛けているところです。

令和2年度予算の執行について

つぎに、先の第1回定例会でお認めいただいた各会計予算でございますが、議員の皆様から頂戴したご意見、ご提言を念頭に置き、執行しています。そして、国・県の動向に鑑み、繰越明許事業、継続事業も含め早期執行に向け、各課におきまして鋭意事業推進を図っているところでございます。

おわりに

なお、本定例会の上程議案につきましては、専決処分した事件の承認が5件、繰越明許費計算書の報告が11件、条例制定が1件、条例の一部改正が5件、そして、令和2年度一般会計補正予算ほか4つの特別会計補正予算をお願いしています。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

今後も、町民の皆様が安全安心に、日々充実した暮らしを営んでいただけるよう、最大限の努力をしてまいりますので、議員の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げ、行政報告とさせていただきます。

令和2年9月9日「9月議会行政報告」

令和2年第3回明和町議会定例会より

「令和2年度 行政報告」

明和町長
世古口哲哉

はじめに

令和2年第3回明和町議会定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
議員の皆様には、公私何かとご多用のところ、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。また、ただ今は、本定例会の会期を10日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。
今年はなかなか梅雨が明けず、明和町でも連日の雨天となりましたが、7月上旬に九州南部などを襲った記録的な大雨により、熊本県球磨川流域を中心に各地で洪水や土砂災害が発生し、多くの尊い命と貴重な財産が失われました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、ご遺族並びに被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
一方、7月は台風が1つも発生しませんでしたが、このことは、気象庁が統計を開始した昭和26年以降で初めてとのことです。しかし、9月になって9号、10号が強い勢力を保ったまま襲来し、九州地方を中心に被害をもたらしたところです。災害はいつどこで発生するかわかりません。町といたしましては、町民の皆様が安全で安心して暮らせるよう災害に強いまちづくりの推進に向けて、講ずべき対策の充実を図ってまいります。

新型コロナウイルス感染症対策

次に、新型コロナウイルス感染症に対する取り組みについてご報告申し上げます。
都市部を中心に感染が急速に再拡大してきた新型コロナウイルス感染症ですが、三重県内においても継続的に感染者が発生し、様々な年代の方に感染が広がるとともに、複数のクラスターや重症者が発生するなど、予断を許さない状況が続いております。 三重県は8月3日に「三重県新型コロナウイルス『緊急警戒宣言』」を行い、オール三重で対策に取り組むことを発表しました。 明和町においても、「新しい生活様式」を取り入れた感染防止対策の徹底や、事実に基づく冷静な対応などを町民の皆様に啓発するなど、気を緩めることなく取り組みを進めております。
また、7月30日に開催した臨時会でお認めいただいたコロナ対策関連補正予算に係る取り組みについても、着実に進めているところです。
今後も、町民の皆様の命と健康を守るために、三重県など関係機関と連携しながら、感染拡大防止に向け、全力で取り組んでまいります。

さて、政府は7月21日の閣議において「令和3年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について」を示しました。具体的には、新型コロナウイルス感染症への対応などから現時点では予見することに限界もあるとしながらも、概算要求額は基本的には対前年度同額とすることや、緊要な経費は別途、所要額の要望を行うことを可能としたうえで、これまでの歳出改革の取り組みを強化するとともに、施策の優先順位を洗い直し、無駄を徹底して排除しつつ、予算の中身を大胆に重点化するとしています。

町においては9月1日に、幹部等職員を対象に令和3年度の当初予算編成説明会を開催しました。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、これからより一層厳しくなる行財政運営を直視するとともに、国・県の動向をしっかりと把握し、制度改正や補助事業の採択要件の見直しも含めて、鋭意情報収集に努めるとともに、各部署において必要事業等を十分精査したうえで、新年度の予算要求に臨むよう指示したところでございます。

社会を明るくする運動

6月22日、「社会を明るくする運動」強調月間の前に、多気郡保護司会の皆様が明和町役場にお越しになり、「内閣総理大臣からのメッセージ」を伝達していただきました。社会を明るくする運動は、すべての国民が犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせて犯罪のない社会を築こうとする全国的な運動で、今年で70回目を迎えました。明るい社会づくりを広く呼びかけ、様々な活動に取り組んでいただいている保護司の皆様に、心から敬意を表します。

フェイスシールドの寄贈

6月29日、松阪市に本社を置く株式会社オクムラ様から新型コロナウイルス感染防止対策として、自社製フェイスシールドを330個寄贈いただきました。いただいたフェイスシールドは町内の小・中学校や幼稚園、こども園、保育所の先生に配布したほか、健康教室や幼児健診、本庁などで使用させていただいています。本当にありがとうございました。

映画「法定相続人」製作委員会表敬訪問

6月30日、伊勢志摩を中心として撮影を予定している劇場用映画「法定相続人」の製作委員会の皆様が明和町を表敬訪問されました。この映画は、志摩で真珠養殖業を営む一家の物語で、脚本は斎宮を題材にした「斎王~幻の宮の皇女~」を手掛けた伊勢市出身の児島 秀樹さん、監督は国内外の映画賞の受賞歴を持つ 田中 光敏さんです。来年の秋から撮影が始まり、再来年の秋に全国規模での公開予定とのことです。監督の田中さんは「明和町を印象的なシーンで出していけたら」と話されました。明和町のPRに繋がる素晴らしい映画が出来上がることを期待いたします。

ネーミングライツ第1号

7月1日、明和町総合体育館の愛称を「Dreamオーシャン総合体育館」とする契約調印式を行いました。これは、町が所有する公共施設などに愛称を付ける権利を民間事業者に付与し、町はその対価として命名権料を得る制度「ネーミングライツ事業」によるもので、この度、松阪市の瀬古食品有限会社様が明和町総合体育館に愛称を付ける権利を得られました。ネーミングライツ契約の命名権料は年間100万円、契約期間は5年間になります。調印式の後に除幕式を行い、町の花「ノハナショウブ」がデザインされたメイン看板がお披露目されました。町では引き続き「ふるさと会館」と「総合グラウンド」などの施設のネーミングライツパートナーを募集いたしますので、民間事業者様の応募があることを期待しています。

今年もウミガメの産卵を確認

7月2日、北藤原の海岸でウミガメの産卵調査が行われ、明和町で今季最初の産卵が確認されました。町では、海岸にウミガメの上陸跡が確認される度に産卵調査を行っており、記録が残る平成7年から、平成29年と30年を除き、毎年アカウミガメの産卵が確認されています。今回の調査では、直径およそ4センチメートルのアカウミガメの卵約100個を確認しました。無事にふ化して海へ戻ってほしいと願っています。

中学校で被爆体験伝承者の講和

また、同日、明和中学校の平和学習の一環として「被爆体験伝承者の講話」を同校で開催しました。この事業は、戦争の悲惨さや平和の尊さに触れ、次世代に平和をつないでいこうと、平成27年度から毎年明和中学校の生徒を被爆地広島へ派遣してきましたが、その際、派遣された生徒たちが聞いていた「被爆体験伝承者の講話」を全校生徒にも聞いてもらいたいとの思いから、今年度は被爆体験伝承者を学校に招いてご講話いただくことにしたものです。この日は、広島県原爆被爆者団体協議会で副会長などを務められ、ご自身も被爆二世という 古田 光恵さんを講師にお招きし、被爆者から受け継いだ体験談や平和への思いなどについてお話しいただきました。生徒たちには、この日の講話を通して戦争の悲惨さや平和の尊さについて、改めて考えていただけたかと思います。

めいわで食べて泊まって支援事業

「めいわで食べて泊まって支援事業」として、「飲食土産サポチケ」の販売を7月6日から、「宿泊体験サポチケ」の販売を7月13日から開始しました。この事業は、新型コロナウイルス感染症で大きな打撃を受けた飲食店や宿泊事業者などを支援し、明和町独自の経済喚起を促すため、町内で利用できる2種類のクーポン券「サポチケ」を明和観光商社が発行するものです。町内の事業所を応援するため、たくさんの方にご利用いただきたいと思います。

古墳についての出前授業

7月13日、大淀小学校の6年生を対象に、「明和町内の古墳時代」をテーマに斎宮跡・文化観光課の職員による出前授業を行いました。授業では、町内に残る古墳や歴史について学んでいただきました。小学生の皆さんには、これからも地域の歴史や文化に親しみをもってもらいたいと思います。

第36代斎王役に梅田優歩さん

7月22日、第36代斎王役の梅田 優歩さんや斎王まつり実行委員会の森田代表ほか委員の皆様方が役場にお越しになり、斎王役就任のご挨拶をいただきました。今年の斎王まつりは新型コロナウイルス感染症による影響で中止となりましたが、梅田さんには来年3月まで、斎王役としてイベントへの出演や明和町のPR活動を行っていただくとのことです。ご活躍を期待しています。

町村会で国県への要請活動を決議

7月29日、三重県町村会の定期総会に出席しました。総会では政務活動として、財政基盤の充実強化、防災対策の充実強化、福祉施策の充実強化、地域振興対策の推進など、12項目の要望事項について国及び県に要請活動を行うことを決議し、一丸となって取り組んでいくことを確認しました。

健康寿命についての介護予防講演会

8月1日、中央公民館で「運動効果で、のばそう健康寿命」をテーマに介護予防講演会を開催しました。講師には、株式会社ライフリー代表取締役で、作業療法士としてもご活躍されている 佐藤 孝臣さんをお招きし、リモートによる講義をいただきました。参加された方々には、介護を受けないための生活の送り方や身体づくりなどの「介護予防」について、改めて考えていただく機会になったかと思います。

原爆と人間展

8月1日から15日まで、中央公民館ロビーで戦争の悲惨さや平和の尊さを考えるための展示「原爆と人間展」を開催しました。展示会では原爆や戦争に関する写真パネルや平成3年に明和町が宣言した「非核平和の町宣言」、7月に明和中学校で行われた被爆体験伝承者の講話を聞いた生徒たちの感想文、そして私自身が平和への思いをつづったメッセージを展示いたしました。戦後から75年が経過し、薄れつつある戦争への記憶を後世に伝えていくため、今後も平和への取り組みを進めてまいります。

第1回明和町総合建設計画審議会

8月4日、いつきのみや地域交流センターで、第1回明和町総合建設計画審議会を行いました。明和町では現在、令和3年度から令和12年度までの10年間を計画期間とする「第6次明和町総合計画」の策定に取り組んでおり、この内容を審議していただくため、「明和町総合建設計画審議会」を設けています。委員には、公募で集まった住民の皆様、自治会の代表者、町内各団体の推薦により選出された方などを委嘱させていただいております。この日は、事務局から第6次総合計画に関する説明を行った後、質疑応答を行いました。次回は10月に開催する予定となっています。

明和町いきいき商品券

8月12日、町民の皆様に向けて「明和町いきいき商品券」を発送いたしました。これは、新型コロナウイルス感染症対策事業の一環として、明和町における地域経済の活性化につなげることを目的とした事業です。この商品券は1人につき3,000円で、使用期間は9月1日から来年1月31日までです。使用できるお店は、現在、町内約180店舗ですが、店舗からの要請があれば随時追加をしていきます。地域経済活性化と町民の皆様の生活支援に少しでもお役立ていただければと思います。
8月19日、町民の皆様に1人10万円を支給する特別定額給付金の申請受付を終了いたしました。5月1日からオンライン申請の受付を開始し、以降、多くのお問い合わせ等に対応しながら、無事に事業を遂行することができました。申請者数は23,082人で申請率は99.93%、という結果となりました。
以上が、6月定例会以降の主な動きです。

本定例会の上程議案につきましては、令和元年度継続費精算報告書の報告が1件、条例の一部改正が1件、令和元年度水道事業会計未処分利益剰余金の処分が1件、令和2年度一般会計補正予算、2つの特別会計補正予算と水道事業会計補正予算、そして、令和元年度の各会計の決算認定をお願いすることとしています。

おわりに

今後とも、町民の皆様が安全安心に、日々充実した暮らしを営んでいただけるまちを作っていくために、議員の皆様のご理解とご協力を賜りながら、最大限の努力をしてまいりますので、今定例会の議案等につきましてもよろしくご審議を賜りますようお願いを申し上げ、行政報告とさせていただきます。

令和2年12月16日「12月議会行政報告」

令和2年第4回明和町議会定例会より

「令和2年度 行政報告」

明和町長
世古口哲哉

はじめに

令和2年第4回定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
議員の皆様には、公私何かとご多用のところ、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。また、ただ今は、本定例会の会期を6日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。
町長就任から早いもので2年が経過いたしました。町民の皆様からの切実なご要望やご意見、ご提言をいただきながら、希望の持てるまちづくりを目指してこれまで邁進してまいりました。引き続き町政の舵をとる責務の重大さを改めて受け止め、不退転の決意で臨むことを申し上げる次第でございます。

令和2年も残すところあとわずかとなりましたが、今年は、新型コロナウイルス感染症に多大な影響を受ける事態となりました。11月以降感染者が急増し、1日当たりの最多感染者数を度々更新する中、明和町におきましても7月以降確認されていなかった新規感染者が11月21日に判明しました。罹患された方とそのご家族の皆様には心よりお見舞い申し上げます。その後も三重県庁内でクラスターが発生するなど、非常に厳しい状況が継続しています。政府は感染リスクが高まる5つの場面として、「飲酒を伴う懇親会等」「大人数や長時間に及ぶ飲食」「マスクなしでの会話」「狭い空間での共同生活」「(仕事の休憩時間にオフィスから休憩室に移った時などの)居場所の切り替わり」を示しました。一人一人がこれらのことに気を付け、そして、引き続き3つの密を避けることや手洗い、うがい、マスクの着用、咳エチケットなどの基本的な感染防止対策を実践していただくことを町民の皆様にしっかりと啓発し、最大限の警戒感をもって一緒に新型コロナウイルス感染症と戦ってまいりたいと思います。

国では新たな内閣が発足しました。菅首相は所信表明演説にて「行政の縦割りを排除し、規制改革やデジタル化を集中的に進める」という方針を示しました。当町においてもこの動きにしっかりと対応し、効果的な施策を積極的に講じて、町民の皆様の安心安全の確保と福祉の向上、地域の振興に努めてまいります。
それでは9月定例会以降、本定例会までの間の主な動きにつきまして、簡略にご報告させていただきます。

斎王役 檜扇伝承式

9月20日、いつきのみや歴史体験館で檜扇伝承式が行われました。これは、毎年6月に開催される斎王まつりで行われていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響によりまつりが中止になったことから、檜扇の伝承も延期となっていたものです。式では、去年の斎王役 橋本 茉奈さんから、十二単に身を包んだ今年の斎王役 梅田 優歩さんに檜扇が引き継がれました。梅田さんには斎王役として明和町の良さや魅力をたくさんPRしていただくことを期待いたします。

保育所などでミニ運動会

9月24日にささふえ保育所、26日にみどり保育所、29日と10月22日にみょうじょうこども園、そして10月1日に斎宮幼稚園で、それぞれミニ運動会を開催しました。今年は新型コロナウイルスの影響により、規模を縮小し、また、人の密集を避けるためクラスを限定して行うなど感染防止対策を講じながら行いました。園児たちは、元気いっぱいに走り、踊り、成長した姿を見せてくれました。

OBENTO PROJECTの継続と発展を

9月29日、明和町役場でOBENTO PROJECT(おべんとう プロジェクト)に係るパートナーシップ協定の調印式を行いました。式には、河田フェザー株式会社様・御絲織物株式会社様・つどい子ども食堂様・明和観光商社様・明和町社会福祉協議会様そして明和町の6者が出席し、協定を結びました。OBENTO PROJECTは、障がい者福祉サービス事業所ありんこが運営するcafé茶々と、つどい子ども食堂を運営するボランティア団体が手作り弁当を無償提供する地域貢献活動で、今年6月から週2回、新型コロナウイルス感染症等により生活に影響のある18歳未満の子どもがいる家庭を対象に行われています。今回の協定はOBENTO PROJECTを今後も持続可能なものとしていくため、住民や企業、団体、行政が枠組みを超えて連携し、協働していくことを目的に締結することになりました。このプロジェクトがさらに発展していくことを期待しています。

老人クラブの友愛活動~北野友楽クラブ

今年度、斎宮北野の老人クラブ 北野友楽クラブが全国老人クラブ連合会の活動賞を受賞されました。10月9日に、北野友楽クラブの中瀬 秀男代表と明和町老人クラブ連合会の家城 貞司会長が役場にお越しになり、受賞の喜びを報告していただきました。北野友楽クラブは約100人の方が在籍され、同好会活動のほか、ひとり暮らしの高齢者へのサポート、福祉施設でのボランティア活動などに取り組まれており、その活動が高く評価されました。これからもますます活発な活動を行っていただきたいと思います。

小学校区編成説明会

10月12日を皮切りに11月8日まで、第2回目の明和町小学校区編制についての説明会を開催し、基本計画(案)の説明をさせていただきました。就学前児童の保護者の皆様を対象とした説明会を保育所・幼稚園・こども園等で14回開催し、227人の方にご参加いただきました。また、校区別に各小学校体育館等で住民説明会を7回開催し、137人の方にご参加いただきました。それぞれの会場で様々なご意見を頂戴しましたが、子どもたちの安全で公平な学習環境を整備することが一番大切であることは揺るぎないものであります。頂いたご意見をしっかりと検証し、計画を練り上げ、地域住民の皆様、保護者の皆様のご理解を頂けるよう、職員が一丸となって取り組みを進めてまいります。

平安装束8領の寄贈

10月22日、松阪市でソフトウェア開発などを手掛ける 情報システム・J・T株式会社様から平安装束を寄贈していただきました。寄贈された平安装束は、直衣(のうし)2領と舞人の衣装6領の合計8領です。代表取締役で明和町特別観光大使を務めていただいています竹本 博志さんからは、「地域の皆さんに喜んでもらいたいという思いで寄贈を決めた」というお言葉をいただきました。来年は無事に斎王まつりが開催され、寄贈いただいた平安装束がお披露目されることを心から願います。本当にありがとうございました。

コロナ禍での防災訓練

10月25日、町防災訓練を実施しました。訓練は、例年の町総合防災訓練よりも規模を縮小し、町職員による避難所開設・運営訓練と町消防団による情報収集伝達訓練などを行いました。避難所開設・運営訓練では、コロナ禍における感染症防止対策を講じた避難所の設置や運営についての手順を確認しました。また、情報収集伝達訓練では、大規模地震の発災を想定し、被害状況調査と現場で得たそれらの情報を災害対策本部に報告する訓練等を行いました。この訓練で得た反省点や課題などを今後に活かしてまいります。

明和観光商社が登録DMOに

10月26日、一般社団法人 明和観光商社の千田代表理事と安藤事務局長が来庁され、10月16日付けで登録DMO法人に指定された報告をしていただきました。このDMOとは、地方公共団体と連携した観光地域づくりによる地域の「稼ぐ力」を引き出す法人として観光庁が推進しているもので、今回の指定は、これまでの取り組みが高く評価されたものです。引き続き明和町の観光発展のためにご尽力いただきたいと思います。

明和中生が社明運動作文コンテスト入賞

10月30日、第70回社会を明るくする運動作文コンテストで三重県保護司会連合会 会長賞を受賞された明和中学校1年の山本 恵生さんが来庁され、多気郡保護司会 浮田会長から表彰状が手渡され、また、私から記念品をお渡ししました。社会を明るくする運動は、犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生への理解を深め、犯罪や非行のない明るい社会を築こうとする全国的な運動で、今年で70回目になります。今回受賞された作文「SNSについて」の中にもあったように、一人一人が自分の言動や行動に責任をもって、誰もが安心して過ごせる明るい社会をつくりたいと改めて思いました。

全国史跡整備市町村協議会に出席

11月5日、全国史跡整備市町村協議会の総会が東京で行われ、令和元年度の事業決算や令和2年度の予算案など5つの議案が可決されました。その後、重点要望をとりまとめ、地元選出国会議員の事務所を訪れ、陳情活動を行いました。また、国及び都道府県予算の確保に向けた総会議決案として、史跡等買い上げの充実、史跡等整備活用事業の拡充、埋蔵文化財発掘調査等の充実についてが提案され、可決されました。なお、10月7日から9日にかけて、福岡県太宰府市で行われる予定であった第55回全国史跡整備市町村協議会の全国大会は、新型コロナウイルス感染症予防のため、あいにくの中止となったことから、太宰府市で来年改めて全国大会を開催することが決定されました。

給食に「松阪牛ハンバーグ」

11月6日には大淀小学校を除く町内の小中学校で、13日には大淀小学校で、新型コロナウイルス感染症に関する明和町独自の支援策のひとつとして、地元産品の松阪牛を使用したハンバーグを給食に提供しました。この取り組みは、将来、明和町を担う子どもたちに地元の良さを再認識してもらうとともに、地元の生産者の支援につなげることを目的として実施しました。あらためて、素晴らしい特産品が明和町にあることを子どもたちに感じてもらえたと思います。

日本酒「神都の祈り」が国際的な賞を受賞

11月2日、一般社団法人神都の祈りの松田代表理事ほか関係者が来庁され、地方創生事業の一環として、地元企業・皇學館大学・明和町が連携して取り組む産学官連携日本酒プロジェクトで作られた日本酒「神都の祈り」が、ヨーロッパで歴史ある品評会ロンドン酒チャレンジで賞を受賞した報告を受けました。「神都の祈り・斎王」は純米大吟醸部門で最高ランクのプラチナ賞を、「神都の祈り・御裳濯川」はシルバー賞を受賞されました。地元産にこだわった酒造りに取り組んで5年目に、こうして高い評価を受けたことは大変喜ばしいことです。これを励みに今後も産学官が協力して、地域に貢献する取り組みを進めていきたいと思います。

高齢者等の見守りと支援のため協定締結

11月10日、松阪市山室町に本社を置く有限会社岡村様と明和町が「高齢者等の見守りと支援に関する協定」を結ぶこととなり、その協定の調印式を行いました。この協定は、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らしていけるまちづくりを目的に結んだもので、明和町内をほぼ毎日、移動販売車で走る事業形態を活かして、高齢者らの見守りを行い、異変に気付いた際には町健康あゆみ課に通報していただくというものです。町民の皆様が安心して暮らせるまちづくりを目指して、今後もこのような協定の締結など、取り組みを進めていきたいと思います。

消防団秋季訓練

11月15日、町消防団の秋季訓練が明和消防署や町内の津波避難タワーで実施されました。例年は5分団対抗による大会形式での小型ポンプ操法訓練を行いますが、今年は新型コロナウイルス感染症予防のため、分団ごとに訓練会場を分散して、礼式訓練のほか中隊や小隊の編成訓練などに取り組まれました。私も各会場を視察してまわり、団員の皆様に日頃の感謝と今後の活動に対する激励をいたしました。

明和中生が陸上全国大会で入賞

11月16日、明和中学校3年の中川 真友さんから、10月に行われたJOCジュニアオリンピックカップ全国中学生陸上競技大会の200メートル走で8位に入賞されたことを報告いただきました。この大会は、公式記録が参加標準記録を超える選手が出場して中学生日本一を競う大会で、全国から23名がエントリーされたハイレベルなものでした。素晴らしい成績を残されたことを心から称えさせていただくとともに、今後もさらに上の目標に向かって頑張っていただくことを期待していますと激励をいたしました。

おわりに

例年この時期に開催していました、戦没者追悼式やスポーツまつり、町民文化祭など、たくさんの行事を新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み中止といたしました。このことは本当に残念な事であります。来年度は無事に開催できるよう、このコロナ禍が終焉することを心から願うばかりです。

本定例会の上程議案につきましては、固定資産評価審査委員会委員の選任同意が2件、専決処分した事件の承認が1件、伊勢市児童発達支援センターの明和町民の利用に関する協議が1件、条例の制定が2件、条例の一部改正が3件、令和2年度一般会計補正予算ほか6つの特別会計補正予算と水道事業会計補正予算をお願いすることとしています。

今後とも、町民の皆様、議員の皆様のご理解とご協力を賜りながら、より一層「住んでいてよかった」「住み続けたい」「住みたい」と思っていただけるまちの実現に向けて、誠心誠意努力をしていくことを申し上げ、行政報告とさせていただきます。

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