町長メッセージ 2023年

令和5年3月2日 3月議会行政報告

はじめに

本日ここに、令和5年1回明和町議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆様には公私何かとご多用の中、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。

また、本定例会の会期を本日から14日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。本定例会は、令和4年度を締めくくるとともに、新年度予算のご審議を賜る議会でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

はじめに、新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられました方々のご冥福と、罹患された方々の1日も早いご快復をお祈り申し上げますとともに、医療現場の最前線で日夜懸命にご奮闘、ご尽力いただいている医療関係者の皆様に、衷心より敬意と感謝を申し上げます。

新型コロナウイルス感染症との戦いは、3年を超える長期間となってまいりました。令和5年1月12日には、三重県で過去最高の5,457名の感染者数を記録しましたが、2月20日からの1週間平均は約281名と減少しております。明和町においても、令和5年1月6日に過去最高の89名の感染者が発生しましたが、2月8日からの1週間平均は約3名と減少しております。

町民の皆様の新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、2月24日現在、オミクロン株対応のワクチン接種を終えた方の割合が51.3%となっています。これまで、医療関係者の皆様には多大なるご苦労をおかけしているところでありますが、深いご理解とご協力を賜っておりますことに感謝申し上げます。

また、国では新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけについて、特段の事情が生じない限り、5月8日から5類感染症に位置づけるとの方針が出されました。5類になっても当面は、医療費やワクチン接種費用の自己負担はありませんが、医療提供体制やマスクの着用等について段階的に変更していくとの事です。

ワクチン接種や内服薬投与などウイルスに対抗する手段が増えつつある一方、ウイルスも変異しているため、引き続き気を緩めることなく感染防止対策に取り組んでいく必要があります。

さて、2月6日未明に、トルコ南部のシリア国境付近でマグニチュード7.8の大地震が発生し、これまでに5万人以上が死亡し、負傷者は数十万人に上る大災害が発生しました。現地では家屋が倒壊したり大きく損壊したりして、多くの方々が公共施設に設置された避難所やテント、車での生活を余儀なくされている状況とのことです。そのような中で、JICA(国際協力機構)から国際緊急援助隊医療チームへの派遣要請を受けて、松阪地区広域消防組合の救急救命士4名が派遣されました。そのうちの一人は明和消防署に所属する職員です。既に現地での任務を終え、帰国された方もみえますが、選ばれた方々は日頃の活動が評価されたものであり、日本を代表して任務を遂行されたことに誇りを持っていただきたいと思います。そして、この貴重な経験を今後の業務や有事の際における対応に活かしていただきたいと思います。なお、町では、被災地を支援するために募金を受け付けています。募金箱は庁舎1階会計課窓口に設置していますので、ぜひご協力をよろしくお願い申し上げます。

そして、この3月11日には東日本大震災から12年が経過します。マグニチュード8ら9クラスの南海トラフ地震が今後40年以内に発生する確率は90%程度とされており、いつ発生してもおかしくない状況にあります。大切な命を守り、被害を少しでも抑えるためには、自助、共助、公助、それぞれが災害対応力を高め、連携することが大切です。町といたしましては、引き続き防災・減災の取り組みを進め、町民の皆様にとって安全で安心な暮らしやすいまちの実現に向けて努めてまいります。

さて、政府の予算案は、足元の物価高騰等を克服しつつ、新しい資本主義の実現に向けた取組を加速させるとともに、国土強靭化等の重要課題に引き続き対応していくという基本的な考え方の下、令和4年度第2次補正予算と一体として編成されたものと受け止めております。

当町におきましては、厳しい財政状況が続く中ではありますが、一般会計の予算総額は118億700万円、特別会計、公営企業会計を含めた総額は205億3,608万7千円の当初予算を編成いたしました。

なお、新年度予算の詳細な内容につきましては、本定例会で詳しくご説明させていただきますので、よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

それでは、昨年12月の定例会以降、本定例会までの主な動きにつきまして、簡略にご報告をさせていただきます。

大淀海岸の初日の出

1月1日、初日の出を迎える会が大淀海岸で行われ、初日の出を一目見ようと大勢の方が訪れました。この催しは、明和町観光協会が企画し開催されているもので、なりひら夢太鼓の皆さんによる太鼓演奏も披露され、イベントを盛り上げていただきました。とても美しい初日の光に照らされながら、訪れた人たちは家族や友人などと新年の幕開けを祝っていました。

二十歳の集い

1月8日、Dreamオーシャン総合体育館で、明和町二十歳の集いを開催しました。成人式の名称で長く親しまれてきましたが、成人年齢が18歳に引き下げられたことから、名称を二十歳の集いに改め、これまでどおり二十歳を対象として開催しました。式典には209名の方々が出席され、仲間や恩師との再会を喜ぶ姿が見られました。また、二十歳の集い代表の言葉では、橋本大和さんがコロナ禍で過ごした学校生活を振りかえり、そして、これまでお世話になった方々などへの感謝の気持ちを述べられました。二十歳を迎えられた皆さんには、この節目を機に夢や目標に向かってこれからも頑張っていただきたいと思います。

消防団出初式

1月15日、明和町消防団出初式が挙行されました。式典では長年、団活動に尽力されてきた団員が表彰されました。また、私からの告示として、日頃から火災や自然災害に備えた訓練を積極的に重ねられ、住民の皆様の生命・財産を守り、町の安全・安心施策に貢献いただいていることへの謝辞を申し上げました。団員の皆様におかれましては、今後も消防精神にのっとり、高い士気を持って、活動に励んでいただきたいと思います。

3年ぶりの市町対抗駅伝

また、同日には、第16回美し国三重市町対抗駅伝に出場する明和町選手団の結団式を開催いたしました。この大会は、県内29市町が競い合う、10区間 42.195キロをタスキでつなぐもので、新型コロナウイルス感染症の影響から、3年ぶりの開催となるものです。結団式には選手や監督など、関係者約30人に出席をいただきました。選手を代表して、世古口大我さんに大会に向けての決意を述べていただき、また、監督を務められる 下村真也さんからは抱負を熱く語っていただきました。

2月19日、第16回美し国三重市町対抗駅伝が開催されました。明和町チームの選手たちには懸命な走りをみせていただき、タスキを途切れることなくつなぎ、町の部9位、総合19位でゴールされました。また、駅伝大会の後に行われた1500メートル友好レースでは、中学生女子の部で明和中学校の森田藍那さんが見事6位に入賞されました。あらためて、健闘していただいた選手の皆様や関係者の皆様、そして、沿道で応援していただいた多くの町民の皆様にお礼を申し上げます。

美村デジタルサービスがスタート

1月19日、多気町役場で、デジタル田園都市国家構想三重連携モデルによる美村デジタルサービスの開始を発表しました。この事業は、地域の共通した課題解決と魅力的な地域づくりを目的に、多気町、大台町、度会町、紀北町、そして明和町の5町が連携して取り組むモデル事業の一環で、この5町をひとつのデジタルフィールド美村としてブランド化し、デジタルを活用した情報発信や生活の利便性向上につなげるサービスです。今回始まるキャッシュレス決済サービスは美村PAYと名付けられていて、紀北町を除く4町のおよそ130店舗でキャッシュレス決済が利用でき、加盟店で買い物をするとポイントが付与される仕組みです。このサービスで、町民の皆様方の暮らしがより便利になることを期待して、しっかりと取り組みを進めていきたいと思います。

これからの地域公共交通

1月28日、地域公共交通のあり方について考えるシンポジウムを町と明和観光商社の共催により開催いたしました。このシンポジウムは、明和町の公共交通の現状と新たな取り組みについて知ってもらい、これからの公共交通のあり方を考えることを目的としたもので、東京大学名誉教授の鎌田実先生の基調講演や様々な分野のパネリストによるパネルディスカッションが行われ、参加していただいた人たちに地域公共交通について考えていただく貴重な機会となりました。

与謝野町との連携強化に向けて

2月6日、7日に、京都府与謝野町を訪問しました。与謝野町とは、島根県津和野町とともに3町で災害時の相互応援に関する協定書を平成26年1月に締結し、今日まで定期的に情報交換の場を設けながら連携を図ってきました。この度、防災だけではなく、様々な分野で連携・交流を強化していくことを目的に与謝野町を訪問し、私から与謝野町長や課長級職員などに向けて、明和町のまちづくりの取り組みについて説明をいたしました。また、与謝野町長や関係者の方々から視察先で特産品や文化財などについて説明をいただきました。今後は津和野町も含め、包括的な連携協定の締結に向け、取り組みを進めていきたいと思います。

官民協働の取り組み

2月10日、明治安田生命保険相互会社様と包括連携協定を締結しました。締結式には、同社から津支社の清水支社長をはじめ関係者にご出席いただきました。連携する事項は、健康づくり、観光・産業の振興、マイナンバーカードの普及、生涯学習の推進などのほか、まちづくりに関することで、互いに情報及び意見を交わし、連携して取り組みを進めていくものです。

また、2月17日には、株式会社アイモバイル様と包括連携協定を締結しました。同社とは平成26年からふるさと納税事業全般において連携を図ってきましたが、この度、ふるさと納税のほかにクラウドファンディングや新エネルギーの推進など8項目において連携を図る協定を結ぶことになりました。締結式には同社事業企画本部の加藤本部長をはじめ関係者にご出席をいただきました。今後は、連携事項を効果的に実施するため、しっかりと関係を築きながら取り組みを進めていきたいと思います。

おわりに

町では、つながり、育み、安心、創造の施策を柱とした明和町第6次総合計画に基づき、町民の皆様からいつまでも住み続けたいと思っていただける郷土愛が育めるまち、町外県外の皆様からは、住みたい、訪れたいと思っていただけるまち、興味を持っていただける魅力あるまちの実現に向けて、不退転の決意で取り組むことを申し上げ、行政報告といたします。

 

令和5年3月2日令和5年度施政方針

令和5年第1回明和町議会定例会にあたり、令和5年度の行政運営に対する私の施政方針について申し述べますので、議員の皆様並びに町民の皆様からのご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

町を取り巻く情勢

さて、国内外の情勢は、世界規模で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症、ロシアによるウクライナ侵攻に端を発した不安定な国際情勢によって、エネルギーをはじめとした物価高騰など、私たちを取り巻く環境に大きな変化が生じているとともに、厳しい社会経済情勢の中にあります。

その中で明和町におきましては、ウィズコロナ、そしてアフターコロナを見据えて様々な施策を推進してまいりました。生活様式の変化によって新たに生まれ普及した仕組みも多くあり、小・中学校でのタブレット端末の活用、キャッシュレス決済など、デジタルトランスフォーメーションが進んできております。また、持続可能な社会への関心が高まり、様々な場面でのSDGsへの取り組みが求められています。将来を予測することが難しい時代の中で、社会経済情勢や楽観することができない財政状況を踏まえ、事業の必要性、費用対効果、優先順位を慎重に精査し、徹底した事業の選択と集中をしていかなければならない状況にあります。

基本姿勢

さて、多くの町民の皆様のご支援を賜り、昨年12月12日から明和町長として2期目の町政を担わせていただくことになりました。

私は、公約として、町民の皆様の笑顔が輝く「住みたい」「住み続けたい」明和を実現していくために、

  • 人と人とが支え合い尊重するまち
  • 地域とともに人が育つまち
  • 安心安全な暮らしやすいまち
  • 産業が元気で活力のあるまち

の4つの柱と19項目の政策を掲げております。

1つ目の「人と人とが支え合い尊重するまち」として、

  • 健康づくり事業を推進し、健康寿命の延伸をめざします。
  • 高齢者の皆様の意見を伺いながら、高齢者の活躍の場づくりに努めます。
  • 地域自立支援協議会の取り組みを促進し、障がい者への就労支援の充実に努めます。
  • ジェンダー平等の施策を推進していきます。

2つ目の「地域とともに人が育つまち」として、

  • コミュニティ・スクールの制度と小中一貫教育を取り入れた第1期再編小学校の建設とささふえ保育所の移設を進めます。
  • 子ども食堂(みんなの食堂)の町内全域への拡大と、中学生対象の夜間塾「明和学びの里」や学校を支援するボランティアの確保・育成に取り組みます。
  • 障がい児への切れ目のない支援体制の充実に努めます。
  • 新たな子育て施策を検討するとともに小児科医院の誘致に努めます。

3つ目の「安心安全な暮らしやすいまち」として、

  • デマンド交通の本格導入による地域公共交通の充実をはかります。
  • 温室効果ガス削減に向けた取り組みを進めます。
  • 空き家バンクの充実をはかるとともに、特定空き家対策に努めます。
  • 防災・減災対策の推進と、消防力の維持・向上に努めます。
  • 下水道事業計画の見直しに伴う、浄化槽整備・管理方針の策定を進めます。

4つ目の「産業が元気で活力のあるまち」として、

  • 道の駅整備による周辺地への商業施設の誘致などの企業誘致に努めます。
  • 農業については、農地の集積、遊休農地対策などに、水産業については漁港の活性化、維持管理などに取り組むとともに、農業・水産業の担い手の育成や6次産業化を支援していきます。
  • 斎宮跡を中心とする町の観光振興については、町内関係団体や、国・県、近隣の市町や施設とも連携を深めながら、アフターコロナを見越したインバウンドも含めた集客力のアップなどに努めていきます。
  • 財政健全化プランに沿った財政運営を行い、歳入確保の手段としてふるさと納税、企業版ふるさと納税の拡充、ガバメントクラウドファンディング、ネーミングライツなどに取り組みます。
  • 公共施設の長寿命化計画に基づいた維持管理を進めるとともに、役場庁舎の整備方針の策定を進めます。
  • デジタル化の推進による町民の皆様へのサービス・利便性の向上と、行政事務の効率化を推進していくとともに、役場組織の人事管理体制の強化と機能性の向上をはかるため、部長制の導入を含めた機構改革について検討します。

このほかにも山積する諸課題の解決に向け、町長としての職務の重責をあらためて認識し、多くの町民の皆様から頂きました町政に対する期待や要望、そしてご意見に真摯に耳を傾け、勇気を持って、元気に、本気で「笑顔が輝く持続可能なまち」の実現に向けて、全力投球で取り組んでいく所存でございます。

令和5年度予算の概要 

令和5年度予算の概要は、一般会計で118億700万円、前年度比16億4,200万円、率にして16.2%の増となりました。

厳しい財政状況の中でありますが、第1期再編小学校建設に伴い、前年に比べて大きな増となりました。令和3年度からスタートした財政健全化プランを堅持しつつも、取り組んでいかなければならない「第1期再編小学校建設」のほか、「住みやすいまちの実現」「未来を見据えたデジタル化政策」を重要な3本柱と位置づけて予算編成を行った結果、増となったものです。

歳出予算の性質別経費の主な内訳は、人件費、扶助費、公債費を合わせた義務的経費が、44億9,056万8千円で、前年度比1,434万円、率にして0.3%の増となり、予算総額に占める割合は、38.0%となりました。これは、公債費が起債償還により、前年度比175万3千円、率にして0.2%の増となったこと、そして、扶助費についても前年度比2,128万2千円、率にして1.3%の増となったことによるものです。

次に、投資的経費は、27億8,095万8千円となりました。これは主に、第1期再編小学校建設により増加したもので、前年度比18億8,527万6千円、率にして210.5%の大幅な増となっています。

厳しい状況が続く財政状況の中での増額の新年度予算となりましたが、皆様には将来を見据えた予算編成についてご理解を賜りますようお願いいたします。

一方これらに対する歳入は、町税では26億2,686万2千円を見込み、前年度比3.3%の増となりました。

地方交付税は、国の地方財政計画及び前年度実績から24億円で前年比4.3%の増を見込みました。

国庫支出金は、おもに第1期再編小学校建設に伴う補助金の増により、15億3,554万7千円で、前年度比13.1%の増、県支出金は、7億4,390万5千円で前年度比3.3%の増となりました。

寄附金は、ふるさと寄附の見込額などにより5億50万2千円を計上し、前年度と同額といたしました。

繰入金は、財政調整基金、ふるさと寄附基金などからの繰入により、13億7,875万1千円で前年度比117.9%の増となりました。

町債は、17億3,440万円で、第1期再編小学校建設に伴う建設事業債として12億9,320万円のほか、道路防災事業に伴う緊急自然災害防止対策事業債が2億2,000万円、臨時財政対策債が8,000万円など前年度比96.3%の増となりました。

そして、繰越金は、1,000万円を計上しました。

以上が一般会計予算の概要でございます。

次に、特別会計についてですが、農業集落排水事業特別会計及び公共下水道事業特別会計を廃止し、企業会計の下水道事業会計を開始するため、特別会計は5つの会計となります。

5つの特別会計を合わせた総額は、66億2,360万円で、前年度比4億7,730万円、率にして7.8%の増となりました。

これは、斎宮跡保存事業特別会計で、保存活用費の増、国民健康保険特別会計では療養給付費等の増、介護保険特別会計では、介護サービス給付費の増、後期高齢者医療特別会計では、広域連合への負担金の増などによるものです。

企業会計の水道事業会計は7億5,100万円で、前年度比0.5%の減となりました。これは、水道事業費用において減価償却費が減になったことが主な要因です。

また、令和5年度より、開始する下水道事業会計では13億5,448万7千円となりました。

これら令和5年度の一般会計、特別会計、企業会計の8つの会計の総予算額は205億3,608万7千円で、前年度比25億4,778万7千円、率にして14.2%の増となりました。

 

予算の詳細

それでは、令和5年度予算の主な施策・事業につきまして、予算書の歳出科目別及び会計別にご説明申し上げます。

2款の総務費では、一般管理費で職員採用試験に関する経費などを計上しています。

広報費では、広報めいわ発行経費のほか、行政チャンネル放送に関する経費などを計上しています。

財産管理費では、庁舎等の維持管理にかかる経費のほか、電気自動車購入、空調の取替工事にかかる経費などを計上しています。

総合行政システム費では、各種電算関連にかかるシステム管理費のほか、行政手続きのオンライン化の取り組みにかかる経費を計上しています。

災害対策費では、地震や台風、集中豪雨などの自然災害等の対策に要するための経費や、マンホールトイレの整備、屋外拡声子局の修繕、避難所表示看板の設置のほか、防災行政無線デジタル化に関する委託料など、ハード対策及びソフト対策費用を計上しています。

防犯対策費では、安心安全推進マネージャーを引き続き任用するほか、犯罪抑止等のため設置されている防犯灯について、自治会が管理する防犯灯のLED化を引き続き推進していきます。

企画費では、9月に町制施行65年を迎えることから関係経費等を計上したほか、地域活性化起業人4名にかかる経費、デジタル田園都市国家構想推進交付金事業にかかる負担金なども計上しています。

ふるさと寄附については、令和4年度もおおむね好調であったことから、本年度も当初で5億円のご寄附を想定し、必要な経費を計上しています。

自治振興費では、コミュニティセンター長寿命化のための委託料、工事請負費などを計上しています。

地域振興費では、多くの住民が利用できる地域公共交通の維持確保のため、町民バス4台の運行委委託や、伊勢市おかげバスが明和町へ乗り入れている部分についての運行経費にかかる負担金、そして高齢者等のお出かけ促進と一体化した新たな交通手段の確保事業であるデマンド交通の実証実験等にかかる費用を計上しています。その他、市民活動支援事業の委託料、空家対策推進に関する経費などを計上しています。

地方創生推進交付金事業では、3目となる「異文化交流によるNEWチャレンジャー支援事業」として斎宮駅周辺の賑わい創出事業委託や、「スーパーシティ・デジタル都市プロジェクト」として、インキュベーションセンターでの事業等の費用も計上しています。

また観光DX推進事業として、メタバースなど観光DXの推進にかかる費用も計上しています。

収税対策費では昨年に引き続き徴税や債権回収の支援委託の経費も計上しています。

戸籍住民基本台帳費では、マイナンバーカード交付に関する費用やコンビニ交付に関する費用を計上しています。

選挙費では、県議会議員選挙の執行経費を計上しています。

3款の民生費における社会福祉総務費では、福祉医療費助成事業にかかる経費や高齢者・重度心身障害者タクシー助成金を計上しています。

また、社会福祉協議会への明和の里施設運営管理にかかる指定管理業務委託料や専門職員設置補助金などを計上したほか、成年後見サポートセンター事業に関する費用を計上しています。また、新たにひきこもりサポート相談事業にかかる経費も計上しています。

障がい者福祉費では、自立支援医療給付金や介護給付費、地域生活支援事業費などを計上しています。また、障がい者生活支援センターの相談業務にかかる相談員の人件費等を社会福祉協議会への負担金として計上しているほか、多気郡地域児童発達支援センター運営委託に関する費用も計上しています。

高齢者福祉費では、高齢者の皆様に安心して生活していただくための緊急通報システム管理業務委託料のほか、老人クラブへの活動補助金、シルバー人材センターの運営補助金、高齢者相談支援として介護予防地域支援事業委託料や災害時要援護者情報管理システム保守業務委託料などを計上しています。

人権対策費では、人権意識の普及と向上を図るため実施している講演会等の予算を計上しています。また犯罪被害者等支援金も計上しているほか、男女共同参画に関する予算等も計上しています。

人権センター費では、すべての町民の人権が尊重される町をめざし、地域福祉の向上や人権啓発、住民交流の拠点としてセンターが行う地域ふれあい事業や交流事業、各種講座、体験教室、自主サークル活動等の運営や生活相談業務のための予算を計上しています。

児童福祉総務費では、児童手当のほか、子ども家庭支援ネットワーク(MCネット)事業、支援対象児童等の見守り強化事業補助金の関連予算を計上しています。

児童保育費では、町立の保育所と認定こども園の運営費のほか、町内の私立認定こども園と町外の私立認定こども園への施設型給付費にかかる予算を計上しています。

子ども支援対策費では、放課後児童クラブの運営委託料や放課後子ども教室推進事業のほか、地域子育て支援拠点事業にかかる予算等を計上しています。

4款の衛生費における保健衛生総務費では、新型コロナウイルス感染症対策に関する諸経費のほか、予防接種委託料などの経費、救急医療や休日・夜間応急診療などの地域医療体制の関連予算を計上しています。

環境衛生費では、ごみ減量化を進める再生資源集団回収奨励金や生ごみ処理機等の購入補助金のほか、再生資源回収委託料でペットボトルの回収委託料等を計上しています。引き続き環境共生型の地域づくりを支援していきます。

公害対策費では、環境現況調査や悪臭規制を進めるための測定分析や環境センターの水質検査業務にかかる委託料を計上しています。

成人保健対策推進費では、健康増進法に基づき疾病の早期発見・早期治療に結びつけるための健康診査や各種がん検診、予防接種委託料や健康教室などの予算、風しんの感染拡大防止対策にかかる予算を計上しています。

母子衛生費では、乳幼児や児童等を対象とした予防接種事業や妊産婦の健康保持推進のための妊婦・産婦の健診、妊婦歯科健診などの各種健診、養育医療費、新生児聴覚検査補助金のほか、出産・子育て応援交付金を計上しています。また、国の定める定期接種とされていないおたふくかぜの予防接種や特別の理由による任意予防接種について、町独自の予防接種費用助成金を計上しています。

下水処理費では、松阪地区広域衛生組合への負担金、合併処理浄化槽設置整備事業補助金のほか、浄化槽整備計画策定業務委託にかかる費用も計上しています。

5款の労働費では就労及び雇用対策にかかる諸経費などを計上しています。

6款の農林水産業費における農業総務費では、鳥獣被害防止対策にかかる予算、ふるさと水と土農村環境創造事業補助、狩猟免許取得費用助成、緑化事業として松くい虫防除にかかる費用などを計上しています。

農業振興費では、スクミリンゴガイ対策として水田病害虫防除対策支援助成のほか、経営所得安定対策の経費を計上しています。

畜産業費では、畜産振興と環境衛生対策のため新たに、家畜衛生対策助成金を計上しています。

農地費では、幹線排水路の浚渫工事費や斎宮きららの森への手洗い場の建設工事費、農作業の生産性の向上と水資源の有効活用を図るための県営パイプライン事業の負担金を計上しています。

水産振興費では、水産振興対策事業補助金などを計上しています。

7款の商工費では、商工総務費で商工会補助を計上しているほか、商工業振興費で、町内事業者の育成と産業の振興及び発展を図るため、小規模事業者等への利子補給及び保証料補助などを計上しているほか、6次産業化振興費では、地域資源を活用した新たな産業の創出のため、機械設備や商品開発等への支援を行います。

観光費では、観光基本計画に基づく観光施策を推進するため、啓発にかかる予算や各種関係団体への補助金及び負担金のほか、地域おこし協力隊や地域活性化起業人に関する経費も計上しています。

8款の土木費では、地籍調査費で、引き続き有爾中地区の事業進捗を図るための予算を計上しています。

道路橋梁維持費では、町道や交通安全施設の維持補修にかかる予算を計上しています。

道路新設改良費では、幹線道路の整備工事や町道の改良工事費、社会資本整備総合交付金事業を活用した道路施設の老朽化対策や防災・減災対策、狭あい道路整備等の工事費、道路防災事業にかかる工事請負費などを計上しています。

河川費では、急傾斜地危険樹木伐採や雨水対策工事など、災害対策にかかる費用を計上しています。

下水道費では、下水道事業への出資金や繰出金を計上しています。

9款の消防費では、常備消防費で松阪地区広域消防組合負担金、非常備消防費で消防団員の報酬などの活動経費を計上しています。また、消防施設費で、消防力の向上のため、小型ポンプ購入にかかる予算などを計上しています。

10款の教育費における学校運営費では、スクールソーシャルワーカー配置にかかる経費や英語教育推進のための外国語指導助手(ALT)の配置、非常勤講師配置、学校支援地域本部事業、地域未来塾事業の運営、ICT教育支援業務などの情報教育推進にかかる予算等を計上しています。

小学校区編制等事業費では、運営準備委員会や第1期再編小学校の整備に関する委託料や建設工事にかかる費用などを計上しています。

小学校費では、施設の運営・維持修繕費用のほか、三重県産の木を活用した新入生児童用机椅子の購入費用などを計上しています。

中学校費では、運営・維持費用のほか、昨年に引き続き英語検定受験料補助の予算を計上しています。

公民館費、ふるさと会館費では、各施設の管理運営にかかる予算を計上しています。ふるさと会館費では、指定管理に関する費用のほか、施設維持補修にかかる経費を計上しています。

文化財保存活用費では、開発に伴う一般文化財発掘調査受託事業や斎宮跡保存事業特別会計への繰出金などを計上したほか、斎宮のハナショウブ群落の石碑の改修に関する費用等も計上しています。

保健体育総務費では、全国大会等参加選手強化費、生涯スポーツ振興事業の委託料のほか、美し国三重市町対抗駅伝の経費を計上しています。

体育施設費では、総合体育館の長寿命化改修にかかる予算のほか、施設管理の指定管理料も計上しています。

特別会計における斎宮跡保存事業特別会計では、保存活用費として斎宮跡の公有化にかかる土地購入費や緊急発掘経費、歴史的風致維持向上計画推進費として、史跡公園整備など事業推進にかかる関連予算、日本遺産活用推進費にかかる経費などを計上しています。

また、いつきのみや歴史体験館及びいつきのみや地域交流センターの施設運営管理にかかる指定管理業務委託料を計上しています。

国民健康保険特別会計、介護保険特別会計及び後期高齢者医療特別会計では、各事業運営にかかる予算を計上しています。

住宅新築資金等貸付事業特別会計は、償還事業にかかる経費を計上しています。

水道事業会計では、安全で安定的な水の供給を円滑に行うため、老朽管更新や配水管敷設などを計画的かつ効率的に実施していくための予算を計上しています。

下水道事業会計では、これまでの農業集落排水事業特別会計及び公共下水道事業特別会計を引継ぎ、下水道施設の維持管理にかかる経費や宮川流域関連公共下水道事業の予算を計上しています。

次に、明許繰越にかかる事業につきましては、一般会計では、スーパーシティ・デジタル都市プロジェクト、肥料価格高騰対策支援事業、緊急自然災害防止対策事業、水産物供給基盤機能保全事業、社会資本整備総合交付金事業、道路防災事業、斎宮跡保存事業特別会計で歴史的風致維持向上計画推進事業、農業集落排水事業特別会計では、下御糸北処理区施設等修繕料、下御糸北処理区機能診断業務委託料、公共下水道事業特別会計では、宮川流域関連公共下水道事業、明和処理区施設等修繕料を繰越事業として、令和5年度に予算執行することとしています。
以上が予算の詳細です。

おわりに 

令和5年度の国の予算は、国の直面する内外の課題に道筋をつけ、未来を切り拓くための予算として、「安全保障・外交」「こども施策」「地方・デジタル田園都市国家構想」「GX」の4つを柱としており、社会保障では妊娠時から出産・子育てまで一貫した伴走型相談支援などを進めるとともに、DXや地方創生では自治体のデジタル実装の加速化や観光・農林水産業の振興などの地方創生推進、教育では小学校高学年での教科担任制の推進や相談体制の強化も掲げています。さらには公共事業では新技術の活用による効率的な老朽化対策や流域治水対策、デジタルを活用した洪水予測の開発加速など防災・減災・国土強靭化も推進するとしています。

三重県の令和5年度当初予算としては、三重の未来を切り拓くための実行予算として「子ども、いのち、観光への重点化」と「持続可能な財政運営に向けた財政健全化の推進」をポイントとして6つの柱を掲げています。

1点目の「未来を担う子どもたちを守り育てる」では一貫した子育て支援や教育の推進などを掲げており、2点目の「県民の命を守る」では地域防災力の向上などを、3点目の「賑わいのある観光を取り戻す」では拠点滞在型観光の推進やインバウンド誘客などを柱にしています。4点目の「時代の変化に対応し三重の産業を振興する」では農林水産業の振興や中小企業支援のほか、カーボンニュートラルについても掲げており、5点目の「誰もが暮らしやすい社会をつくる」では文化スポーツの推進や公共交通の維持確保のほか、行政サービスのDX推進などをポイントとしています。6点目の「人口減少対策に取り組み選ばれる三重をつくる」では、自然減・社会減それぞれの対策も含めた政策推進を掲げており、合わせて一般会計総額8,371億円の過去最大規模予算を計上しています。

こうした方針も踏まえ、町といたしましては、近隣自治体と連携してデジタル田園都市国家構想の実現をめざすほか、マイナンバーカードの普及やデジタル化の一層の推進など、先端技術も取り入れながら、効率的な行政運営に努めていきたいと考えております。

また、新年度から本格的にはじまる第1期再編小学校等の建設や、新耐震基準を満たしていない役場庁舎の移転など急がなければならない課題が山積しています。新型コロナウイルス感染症対策も対応が変わりつつあるものの、引き続き注視していかなければなりません。第6次明和町総合計画や財政健全化プランに基づき、行財政改革を推進していくとともに、新たな財源の確保や、事業の集約化や縮小、公共施設の統廃合などに、引き続き厳しい姿勢で取り組んでいく必要があると考えています。

これからを担う子どもたちが、未来に向かって夢と希望を育めるまち、皆様が安心して明和町に住み続けたいと思っていただけるまちの実現に向けて、町職員と共に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。

町民の皆様、議員の皆様には、より一層のご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げ、私の施政方針とさせていただきます。

なお、予算の詳細につきましては、別冊で当初予算編成資料を配布させていただきますので、ご覧いただきたいと思います。

 

令和5年6月12日 6月議会行政報告

はじめに

議員の皆様には、公私何かとご多用のところ、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。また、ただ今は、本定例会の会期を5日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。はじめに、新型コロナウイルス感染症が世界的にまん延してから3年以上が経過し、5月8日に5類に移行したものの完全に収束したとはいえない状況にあることから、引き続き日常から感染症などに対する対策を心がけることが今もなお求められているところであります。

また、昨年2月24日に勃発したロシアによるウクライナへの軍事侵攻は今もなお収まっておらず、大変厳しい情勢が続いています。一日も早く平和的解決が図られるよう心から願うばかりです。

この様な状況下でありますが、明和町におきましては昭和33年9月3日の町制施行から、今年の9月で65年を迎えることから、町民の皆さんとともに節目の年を祝うため、記念シンポジウムを9月に開催するなどの企画を現在進めているところであります。

それでは、3月定例会以降、本定例会までの間の主な動きにつきまして、簡略にご報告させていただきます。

国の有形文化財に登録

3月17日、斎宮の伊勢街道沿いにある乾家住宅門及び塀と澄野家住宅主屋(おもや)が国の有形文化財に登録されました。国の有形文化財に登録されるのは、町内では初めてです。乾家住宅門及び塀は、旧家(きゅうか)にふさわしい重厚な造りであり、澄野家住宅主屋は、良材を用いた上質な町家(まちや)で、伊勢街道沿いの歴史的景観を形成する重要な建造物です。これからも歴史の詰まった文化財を大切にしていかなければなりません。

産学官連携伊勢麻振興プロジェクト

3月22日、さいくう平安の杜 西脇殿で産学官連携伊勢麻振興プロジェクト(天津菅麻(あまつすがそ)プロジェクト)の発表会を行いました。75年ぶりに大麻取締法が改正されることに先行し、三重県が大麻取扱者指導要領を緩和したことを受け、明和町などが伊勢麻を生産し、麻に関する歴史文化の継承と農業としての麻生産の確立などのため、産学官連携でプロジェクトを開始することとなりました。斎宮跡の公有地では約60アールで神事用大麻の栽培と、大麻草の種を増やす取り組みをはじめとした産業用大麻の試験栽培などに取り組んでいきます。

旅立ちの会

3月24日、修正小学校の体育館で「旅立ちの会」が行われ、児童や教職員が修正小学校での最後の時間を過ごしました。修正小学校は小学校区の再編に伴い、3月31日で閉校し、112年の歴史に幕を下ろしました。

新規採用職員の辞令交付式・入庁式

4月3日、新規採用となった職員の辞令交付式と入庁式を執り行いました。今年度から新たに職員となったのは、事務職員、技術職員、保育士兼幼稚園教諭、社会福祉士の計17名と群馬県明和町からの出向1名の18名です。辞令交付式では、私から今後の活躍に期待を込めて辞令書を手渡したあと、入庁式では今後の職務に向け意気込みを述べていただきました。それぞれの抱負を胸に住民福祉の増進などに取り組んでいただくよう願うとともに、町職員としてのこれからの活躍に期待しているところです。また、同じ日、明和町のデジタル化の取り組みを進めるための高度専門人材として、4月1日付で元三重県最高デジタル責任者の田中淳一(たなか・じゅんいち)さんを明和町デジタル政策参与に任命しました。今後は、明和町の外部アドバイザーとして助言等をいただくことにより、デジタルを活用した町民の皆様の利便性の向上や、職員の働き方改革などの一層の推進を目指していきます。

上村のシメナワ日待ち

5月9日、「上村のシメナワ日待ち」が今年2月に明和町無形民俗文化財に指定されたことから、明和町役場で指定書の交付式を行いました。この行事は、疫病が侵入しないよう集落の入り口の道にミョウガとモモの枝を付けた注連縄をかける行事で、年に一度かけ替えが行われています。この行事の指定により、明和町指定文化財は32件、そのうち、無形民俗文化財は9件となりました。

山大淀の山車が試し引き

5月21日、「大淀祇園祭」で使用される山大淀の山車が修繕作業を終えたことから試し引きが行われました。これは、町で文化庁の補助事業を受け、昨年度 要望のあった町の民俗文化財に対し、用具の新調や、山車や太鼓の皮の張替えなどの修繕を行ったものです。町の夏の風物詩で明和町無形民俗文化財でもあり、今年で270周年を迎える「大淀祇園祭」は、7月29日に開催予定で、山大淀の山車も活躍する予定です。

三重県知事表敬訪問「斎王まつり」

5月23日、斎王まつり実行委員会の 森田均(もりた・ひとし)代表をはじめ、今年の斎王役の山中深月(やまなか・みづき)さん、女別当役の 奥村純菜(おくむら・じゅんな)さんなど14名が、三重県知事のもとを訪れ、まつりをPRしました。森田代表は、まつりの見どころや当日行われるイベントなどを紹介したほか、斎王役の山中さんと女別当役の奥村さんがまつりに対する意気込みを述べられました。

第40回斎王まつり

6月3日、前日の台風2号の影響が心配される中、第40回斎王まつりが開催され、主催者発表で2万5千人の方が町内外から訪れました。一部内容を変更して行われた斎王群行のほか、バザーやステージでは多くの人々で賑わいを見せていました。実行委員会をはじめ携わられた多くの関係者の皆様には、ご多忙の中懸命に取り組んでいただきましたことに対しまして深くお礼申し上げたいと思います。

おわりに

今後も、町民の皆様が安全安心に、日々の暮らしを営んでいただけるよう、最大限の努力をしてまいりますので、議員の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げ、行政報告とさせていただきます。

令和5年9月5日 9月議会行政報告

はじめに

議員の皆様には、公私何かとご多用のところ、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。また、ただ今は、本定例会の会期を11日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。

さて、政府は、7月25日に閣議了解された「令和6年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について」の中で、歳出全般にわたり、施策の優先順位を洗い直し、無駄を徹底して排除しつつ、予算の中身を大胆に重点化することとしています。そして、地方交付税交付金等については、「新経済・財政再生計画」との整合性に留意しつつ要求すること、また、構造的賃上げの実現、官民連携による投資の拡大、少子化対策・こども政策の抜本強化を含めた新しい資本主義の加速などの環境変化への対応などを予算の中で重要政策推進枠として進めることとしています。なお、予算編成過程においては、施策の安定性・継続性に留意しつつ、施策・制度の抜本的見直しや各経費間の優先順位の厳しい選択を行うこととし、デジタル社会に対応した次世代型行政サービスへの改革の実現に向けて、経済波及効果や質・効率の高い行財政改革を徹底するほか、財源が注目されている「こども・子育て支援加速化プラン」については、その内容の具体的な取扱いを予算編成過程において検討することとされたところです。

町では、7月に令和6年度当初予算要求に向け、各部署ごとに協議を行い、重点施策等の方向性を確認したところです。政府の予算要求の基本方針など国・県の動向もしっかりと把握し、財政健全化プランの基本理念に掲げる「選択と集中」による施策の重点化及び効率化を図り、「持続可能」な財政運営を目指し、令和6年度当初予算編成を進めてまいります。

それでは、6月定例会以降、本定例会までの間の主な動きにつきまして、簡略にご報告させていただきます。

明和町消防団夏季訓練

6月11日から、明和町消防団の夏季訓練が始まりました。この日から10月までを訓練期間とし、10日間で分団ごとに割り当てられた日に参加し、技術向上と連携強化を図る訓練を実施しています。火災や地震などに備えるため、また町民の皆様の安心・安全を守るため、団員としての使命を感じながら精一杯取り組んでいただきたいと思います。

ワークショップを開催

6月24日、令和8年度に開校・開園予定の新しい小学校・放課後児童クラブ・認定こども園の基本設計について話し合う2回目のワークショップを開催しました。ワークショップには住民や保護者に参加していただき、新しい学び舎に対する想いを話し合っていただきました。8月19日には最後のワークショップが終わり、皆様からいただいた意見を実施設計に活かしていく予定です。ワークショップは終わりましたが、明和町では今後も新小学校等に関する出張懇談会の募集を行っていき、引き続き新しい学び舎について住民の皆様と意見交換を行っていきたいと考えております。

上村のシメナワ日待ち

6月25日、明和町無形民俗文化財に指定されてから初めてとなる「上村のシメナワ日待ち」が行われました。この行事は、災いが侵入しないよう集落の入り口に注連縄をかけるというもので、年に一度住民によって注連縄が架け替えられています。この行事はコロナ禍にあっても「コロナ禍だからこそ、やらなければならない」と上村の人々によって続けられてきました。人々の健康と安全、五穀豊穣を願うこの貴重な文化財を、今後も守り続けていただくことを願っております。

社会を明るくする運動

6月26日、「社会を明るくする運動」強調月間を前に、多気郡保護司会の皆様が明和町役場にお越しになり、「内閣総理大臣からのメッセージ」を伝達していただきました。社会を明るくする運動は、すべての国民が犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせて犯罪のない社会を築こうとする全国的な運動で、今年で73回目を迎えました。強調月間の7月には大淀ふれあいキャンプ場・明星駅・斎宮駅で、啓発活動などを行っていただきました。明るい社会づくりを広く呼びかけ、さまざまな活動に取り組んでいただいている保護司の皆様に、心から敬意を表します。

麻の伝統体感講座

7月22日、産学官連携で麻産業の振興を進める「天津菅麻(あまつすがそ)プロジェクト」による「麻の伝統体感講座」が行われました。参加された皆様は、講演会で麻の歴史を学んだり、麻糸つむぎに挑戦されていました。

明和町はかつて麻績郷(おみごう)と呼ばれた地域があり、麻の栽培や麻布(あさぬの)を生産していた麻とゆかりの深い地域です。今後も麻を活用し貴重な伝統文化を残していきたいと思います。

大淀祇園祭270周年

7月28日と29日、大淀地区で祇園祭が行われました。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの完全開催となりました。今年は大淀祇園祭270周年を記念して3地区の山車を一堂に揃える「三車(さんしゃ)揃い踏み」が行われ、大勢の人がその勇壮な姿に見入りました。大淀祇園祭の長い歴史の中で、3つの山車を一堂に揃えたのは今回が4度目となりました。明和町を代表する祭をこれからも継承していただきたいと思っています。

生成AIの活用に関する協定を締結

8月1日、業務の効率化等を図っていくため、生成AIの活用に関する協定を、東京のIT企業「株式会社ABEJA」と締結しました。我が国は人口減少と高齢者人口がピークに達することで直面する社会問題「2040年問題」を抱えています。明和町においては、これまで人口はほぼ横ばいで推移しているものの、今後起こりうる人口減少や環境の変化に対応するために今回の協定締結に至りました。この協定で実施する主な事業は、地域情報化に関すること、デジタル・トランスフォーメーションの推進、生成AI活用等に関することなどとなっています。今後、明和町はABEJAと協議を重ね、「人間中心のデジタル社会形成における『次世代役場』の構築」を目指していきます。

日独スポーツ少年団同時交流

8月1日から5日にかけ、日本とドイツのスポーツ少年団が交流する「日独スポーツ少年団同時交流」が行われました。この事業は、国際経験豊かな指導者を育成するため、スポーツ少年団のリーダーが互いに相手国を訪問し、文化やスポーツで交流するもので、今回明和町にはドイツの17歳から26歳までの8人が訪れました。8人はホストファミリーと楽しい時間を過ごしたり、観光や海水浴などを楽しまれました。明和町を離れる前日には、関係者50人がいつきのみや地域交流センターに集まり賑やかな夕食会が行われ、さらに交流を深められました。このような国際交流を通じて相互理解が一層深まることを期待します。

社協ふれあい夏祭り

8月19日、社協ふれあい夏祭りが開催されました。このイベントは、訪れた人に社会福祉協議会の活動に理解を深めてもらうとともに福祉に関心を持ってもらう機会にしようと行われていて、この日は約2,300人が来場しました。祭りでは、ボランティアグループによる体験ブースや障がい者スポーツの体験ブースなどがあり、子どもも大人も一緒になって楽しまれていました。このようなイベントを通して福祉の輪を広げ、誰一人取り残さない社会を築いていきたいと思っております。

明和町いきいき商品券

8月中旬には、「明和町いきいき商品券」を発送しました。この商品券は、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、町民の生活支援や町の経済の活性化を目的に実施しており、今年で4回目となります。今年は全町民に3,000円分の商品券をお配りしました。9月1日から利用が始まっていて、令和6年1月31日までご利用できます。

元プロ野球選手から技術指導

8月30日、元プロ野球選手から技術指導を行っていただく教室が開催されました。これは地元有志でつくる「明和町からプロ野球の世界へ実行委員会」が初めて実施されたイベントです。集まった約90人の小学生たちは、明和町出身選手を含む4人の元プロ野球選手から技術指導を受けました。子どもたちは目を輝かせながら、バッティングのコツや正しい投球フォームなどを学びました。このような機会を通じて明和町の野球人口が増え、プロ野球を目指す子どもたちが増えることを願っています。

三重県知事を表敬訪問

8月31日、三重県知事を表敬訪問し、明和町と明和観光商社が「日本版

持続可能な観光地域づくり」に沿った取り組みを行う地域等が使用できるJSTS―D(ジェイエスティーエスディー)のロゴマークを三重県で初めて取得したことを報告しました。明和町と明和観光商社は知事に取り組み内容を説明し、知事からは「これからどのようにテコ入れをしていくかを相談しなければ」と前向きな返答をいただきました。明和町は、このロゴマーク取得をきっかけに、観光客や地域の皆様に将来にわたって愛されるまちになるよう観光地域づくりを推進して参ります。

明和町制65周年「めいわまちづくりシンポジウム」

9月3日には、明和町制65周年を記念して「めいわまちづくりシンポジウム」を開催しました。シンポジウムでは、ヴァイオリンとピアノの若手演奏家によるコンサートの他、SDGsをテーマにした基調講演、また、持続可能な地域づくりをテーマに有識者等を招いてパネルディスカッションを行いました。

シンポジウムを通じて明和町の良さを再認識し、今後も「住みたい・住み続けたい」と思っていただけるまちの実現に向け、全力で取り組んでいかなければならないと身の引き締まる思いを改めて感じたところです。

コロナ禍の中伝統をつなぐ

なお、5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことから、これまで中止や規模縮小されてきた行事やイベントが完全開催されるようになりました。約3年間、本来のかたちで実施されていなかった行事等を再び実施するには、たいへんなご苦労があったかと存じます。関係する皆様方の多大なるご尽力に敬意を表しますとともに、これからも地域の皆様が集う行事やイベントを継承していっていただきたいと思います。

おわりに

今後も、町民の皆様が安全安心に、日々充実した暮らしを営んでいただけるよう、最大限の努力をしてまいりますので、議員の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げ、行政報告とさせていただきます。

令和5年12月11日 9月議会行政報告

はじめに

議員の皆様には、公私何かとご多用のところ、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。また、ただ今は、本定例会の会期を5日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。

さて、9月には明和町を含む伊勢志摩地域で撮影された映画「親のお金は誰のもの 法定相続人」の舞台挨拶と先行上映会が行われました。舞台挨拶では、主演の比嘉愛未(ひが・まなみ)さんと、三浦翔平(みうら・しょうへい)さんがイオンモール明和の映画館にお越しになり、撮影で印象的だったことをお話しいただきました。また映画を見た方々からは、「明和町のいろいろな場所や人が映っていて楽しかった」などの感想がありました。

今回の映画をきっかけに、今後も明和町が映画のロケ地などに選んでいただけるようになればと考えております。

また、現在整備を進めている令和8年4月開校予定の新小学校の校名が「明和北小学校」に決まりました。応募総数218件の中から決定したもので、現在校章デザイン案を1月末まで募集しているところです。多くの皆様からご応募いただければと思っている次第です。

それでは9月定例会以降、本定例会までの間の主な動きにつきまして、簡略にご報告させていただきます。

「高齢者等の見守りと支援に関する協定」締結

9月19日に、介護保険事業所の株式会社マツザカ様と「高齢者等の見守りと支援に関する協定」を締結しました。明和町は今年9月1日現在で、65歳以上の高齢化率が30.6%となっていることなどから、高齢者の見守り支援活動の推進が欠かせないものとなっています。株式会社マツザカの職員さんが明和町内の高齢者の異変に気付いたときに健康あゆみ課に連絡してもらうことにより、また一つ早期支援につなげていける体制が増えたことをうれしく思っているところです。なお、今回の協定締結により、「高齢者等の見守りと支援に関する協定」は9事業所目となりました。

VISONで明和町フェア

9月22日から10月15日まで多気町の大型商業リゾート施設VISONで明和町フェアを行いました。明和町は平野が多く良質なお米がとれることから明和町のお米を中心にPRしました。期間中VISON内のレストランで明和町産の酒米「神の穂」を使った限定メニューが提供されました。県内外の幅広い方々に明和町を知っていただく機会になったと思います。

明和町内で初めて国の登録有形文化財に登録

9月27日には、国の登録有形文化財に登録された「乾家住宅(いぬいけじゅうたく)門及び塀(もんおよびへい)」と、「澄野家住宅主屋(すみのけじゅうたくおもや)」に文部科学省からの登録証をお渡ししました。どちらも伊勢街道の歴史的景観を残す重要な建物で、明和町内で初めて国の登録有形文化財に登録されました。

いつきのみや観月会

9月29日に、いつきのみや観月会が行われました。今年は4年ぶりに規制を設けず開催されました。御舘(みたち)広場では、出店やキッチンカーが並びたくさんの人で賑わいました。また、いつきのみや歴史体験館では和楽器の演奏会が行われました。途中、第38代斎王役の山中深月(やまなか・みづき)さんが十二単姿で登場し、月にススキを捧げました。斎宮歴史ロマン広場では2千本のろうそくに灯りが灯され、訪れた人たちには満月とともに幻想的な雰囲気を楽しんでいただけたと思います。

「修正集学校」がオープン

10月1日には、昨年度閉校した修正小学校を活用した新たな施設「修正集学校」がオープンしました。集学校は、民間企業「リングロー株式会社」様が、地域が抱えるIT課題を解決する環境を提供するために行っている事業です。この日は、開校記念式典に続きイベントが行われ、プログラミング体験会や、スマートフォン操作無料相談会などが開かれたくさんの人が訪れました。これからも閉校後の施設を地域の皆さんが有効活用できるように推進していただくことを期待しています。

奈良時代の正殿が発見されました

史跡斎宮跡では、奈良時代の斎王宮殿の中心にあったとされる「正殿(せいでん)」の建物跡が見つかり、10月21日に現地説明会が実施されました。

斎宮跡で奈良時代の正殿が発見されるのは今回が初めてで、斎宮跡にみられる建物跡の中では最大規模となります。また正殿としては、全国的にも例がない建物構造で格式の高い特別な建物であると考えられています。現地説明会には一見三重県知事をはじめ、地域の皆様などたくさんの方々にお越しいただき、皆様の関心の深さが伺えました。

安全と豊穣を願う「刈取神事」が行われました

10月21日には、明和町の麻の伝統文化の復活を目指す「天津菅麻(あまつすがそ)プロジェクト」で、今年4月に種をまいた伊勢麻が成長し、安全と豊穣(ほうじょう)を願って、「刈取(かりとり)神事」が行われました。神事のあとにはシンポジウムが行われ、この地域が麻と関わりが深いことなどが紹介されました。

このプロジェクトで、明和町発祥のいろいろな産業が生まれ、三重県、ひいては日本の活性化につながることを期待しています。

明和町制65周年記念講演会

10月28日には、明和町制65周年を記念して、動物写真家として、またネイチャーガイドとしても活躍する安藤誠(あんどう・まこと)さんの講演会を開催しました。講演会では、『その土地にある当たり前の風景を旅の醍醐味として味わい楽しむ』という「アドベンチャートラベル」の観点から、明和町に3日間滞在した中での体験を踏まえ、明和町にはまちや人の魅力がたくさんあることをお話いただきました。訪れた人からは、「自分の町の人や、そこにあるものが自慢できると思えるようになった」という感想をいただき、多くの人に明和町の良さを再確認していただける機会になったと思います。

明和町総合防災訓練を実施

 10月29日に、上御糸小学校をメイン会場に明和町総合防災訓練を実施しました。小学校のグラウンドでは地震体験車による「地震の疑似体験」や、火災の際に発生する濃い煙を体感できる「濃煙体験」、AEDの使い方を学ぶ「応急手当訓練」などを行いました。このような訓練を通じて災害が起きたときの行動を改めて確認することで、地域全体の防災意識の向上に努めていきたいと思います。

町民文化祭を開催

11月3日と4日に、町民文化祭を開催しました。会場にはたくさんの力作が並び、訪れた人を楽しませていました。また健康あゆみ課による健康相談や、

明和町が運営する「チョイソコめいひめ」の説明会も行いました。このほかカラオケ大会や芸能大会なども行われ、町民の皆様には芸術の秋を満喫していただけたかと思います。

さいくう平安の杜で様々な催しが行われました

11月4日には、さいくう平安の杜で、斎宮が舞台となった能の演目「絵馬」を奉納する「斎宮奉納薪能(たきぎのう)」が上演されました。この催しは、斎宮文化観光推進協議会が主催し行われました。この日は、プロジェクションマッピングとコラボレーションして行われ、観客の皆さんは見ごたえのある舞台を楽しまれていました。

 また、11月3日と5日の2日間、さいくう平安の杜でプロジェクションマッピングが行われました。この催しは一般社団法人明和観光商社が開催したもので、11月5日には特別ゲストとして歌手の相川七瀬さんにミニライブを行っていただきました。訪れた人たちは、相川さんの歌に聞き入ったり、プロジェクションマッピングを鑑賞するなどして楽しまれていました。

 さらには、11月3日から5日までの3日間、さいくう平安の杜で、伊勢・めいわの美食を味わう「テロワールの夕べ」が開かれ、外国人観光客やツアー参加者が斎宮をテーマにした料理を堪能されました。この催しは、斎宮文化観光推進協議会が開いたもので、その土地の食べ物や食文化を味わうガストロノミーツーリズムとして行われました。料理は、明和町在住の料理研究家でフードスタイリストの長谷川希(はせがわ・のぞみ)さんが担当され、平安や斎宮を感じられる料理が提供されました。このようなガストロノミーも観光の目玉として広がっていってくれればとの思いを強くしたところであります。

認知症講演会を開催

11月18日には、認知症講演会を開催しました。講師に、認知症専門医で群馬大学名誉教授の山口晴保(やまぐち・はるやす)さんをお招きし、「認知症ポジティブ」というテーマでお話をいただきました。山口さんは、認知症は病気であることを受け入れ、できることを考え楽しく過ごすことや、第3者の手も借りながら無理せずポジティブに接していくことが大切などとお話いただきました。

明和町消防団の秋季訓練

11月19日、明和町消防団の秋季訓練が行われました。今回は通常の中隊訓練や通常点検のほか、体力錬成訓練として分団対抗綱引きが行われました。最後に一斉放水が行われ、団員の皆様には訓練をとおして活動への士気と団結力を高めてもらいました。

「包括的連携に関する協定」を締結

11月21日、明和町と京都府与謝野町・島根県津和野町が「包括的連携に関する協定」を締結しました。この3町では、平成26年に「災害時の相互応援に関する協定」を締結していましたが、このたび、「観光・産業の地域活性化」と「文化・教育の活動」に関する新たな分野を取り入れました。今後、それぞれが有する人的・物的資源を有効に活用し、地域社会の持続的な発展また地域課題の解決に向け連携していきたいと考えております。

金メダリストの土性沙羅さんを講師に招いた授業が行われました

 11月29日、スポーツ庁の事業の一環で、女子レスリング金メダリストの土性沙羅さんを講師に招いた授業が明星小学校で行われました。講演では、土性さんのこれまでの経験を通して、「スポーツの素晴らしさ」や、「夢や目標をもって生活する大切さ」を伝えていただき、また、実技では、子どもたちに体の動かし方などを教えていただきました。子どもたちには、自分の夢や目標に向かって、ますます頑張っていただくことを期待しています。

「災害発生時における調査及び災害応急復旧工事に関する協定」締結

12月5日、一般社団法人三重県水門・水環境施設協会様と災害発生時における調査及び災害応急復旧工事に関する協定を締結しました。

この協定により災害時に町の管理する排水機場や水門、浄水場などの機能を確保するための調査や復旧工事を実施していだくことを想定しています。

 安全・安心の町づくりの推進に寄与いただけるものとして期待しております。

おわりに

今後とも、町民の皆様、議員の皆様のご理解とご協力を賜りながら、「住み続けたい」と思っていただけるまち、町外の皆様から「住みたい」「訪れたい」と興味を持っていただけるまちの実現に向けて、最大限の努力をしていくことを申し上げ、行政報告とさせていただきます。