町長メッセージ 2026年
令和8年3月3日 3月議会行政報告
はじめに
本日ここに、令和8年第1回明和町議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆様には公私何かとご多用の中、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。
また、本定例会の会期については、本日から17日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。
さて、3月11日で東日本大震災から15年を迎えます。
これまで同様、震災の教訓を常に防災・減災への備えにつなげていかなければならないと考えております。
防災対策は、地震による建物等の損壊や津波被害のほか、局地的な豪雨や暴風、高潮など、さまざまな自然災害に備えなければなりません。
大切な生命と財産を守り、被害を最小限に抑えるためには、「自助」、「共助」、「公助」の3本柱がそれぞれの役割を十分に発揮し、災害対応力を高めるとともに、密接に連携していくことが必要であると考えております。引き続き、防災・減災への取組を推進し、町民の皆様にとって安全で安心な暮らしやすいまちの実現に向けて努めてまいります。
次に、12月に示された政府の令和8年度予算の基本方針では、経済の現状認識として、新たな成長型経済に移行する段階に来たとされ、プライマリーバランスも改善傾向にあり、景気は緩やかに回復しているものの、食料品を中心とした物価上昇により、個人消費は力強さを欠いている状況とされています。
また、全世代型社会保障の構築による持続可能な社会保障制度の確立や危機管理投資、未来に向けた投資の拡大、防災・減災・国土強靭化の推進なども、引き続き積極的に進められるものと思われます。
2月8日には衆議院議員総選挙が執行され、与党の議席が改選前より大幅に増加し、高市内閣の成長重視の積極財政や経済安全保障などの政策も、より一層加速化していくものと考えられます。
町といたしましても、国の動向を注視しながら、地域の実態に応じて国の政策等を有効に活用し、まちづくりに反映していきたいと考えております。
そして、町におきましては、厳しい財政状況が続く中ではありますが、一般会計の予算総額は116億5,800万円、特別会計および公営企業会計を含めた総額は202億585万6千円の当初予算を編成いたしました。
なお、新年度予算の詳細につきましては、本定例会においてご説明させていただきます。本定例会は、令和7年度を締めくくるとともに、新年度予算のご審議をいただく重要な議会でございます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。
それでは、昨年12月の定例会以降、本定例会までの主な動きにつきまして、簡略にご報告いたします。
福祉と人権のまちづくり講演会
12月14日、福祉と人権のまちづくり講演会を開催し、人権に関する作品の表彰式と、平成31年4月に発生した池袋暴走事故の被害者遺族の松永拓也(まつなが・たくや)さんを招いた講演会を行いました。最愛の妻と娘を亡くされた松永さんの話を聞き、あらためて交通事故の撲滅や、誹謗中傷などの人権侵害を無くしていかなければならないと感じました。
三重県更生保護事業関係者顕彰式典で町内4名が表彰
県内で更生保護事業に尽力した人を表彰する「三重県更生保護事業関係者顕彰式典」で明和町からは保護司など4名が表彰され、12月18日、受彰者の皆様と懇談の機会を持ちました。
現在、町内では保護司や更生保護女性会員65名が活動していて、犯罪や非行のない地域社会づくりに貢献していただいています。今後も、この活動をより多くの方に知ってもらい、明るい社会が広がることを願っています。
日本郵便株式会社と安全・安心な暮らしの実現などを目指した協定を締結
12月23日、日本郵便株式会社と明和町で、安全・安心な暮らしの実現などを目指した協定を締結しました。町はこれまで郵便局と、防災や高齢者福祉に関する協定を締結していましたが、このたび新たに、安全・安心な暮らしの実現に関することのほか、地域経済活性化に関すること、未来を担う子どもの育成に関することなど9項目で連携していくことになりました。この協定により、さらなる住民サービスの向上を図っていきたいと思います。
第三者委員会の調査結果に基づく記者会見
12月24日、令和6年10月に発生した本町職員に係る事故に関して、第三者委員会の調査結果に基づく記者会見を開催しました。尊い命が失われたことに対し、心より哀悼の意を表しますとともに、ハラスメント対策や人事配置を含む組織運営に課題があったことが指摘されていることから、ハラスメント対策の再徹底、相談体制の拡充、職員のコミュニケーション強化、人事異動体制の柔軟化、職員の人材育成など、再発防止と信頼回復に向けた取組を進めてまいります。
元プロ野球選手を招いた野球教室
12月26日、元プロ野球選手を招いた野球教室が開催されました。この教室は、町内の有志でつくる「明和町からプロの世界へ実行委員会」が企画したもので、この日は小・中学生約40人が参加しました。子どもたちは、元プロ野球選手から丁寧な指導を受け、しっかり学んでいました。このようなイベントが子どもたちにとって良い刺激となっていればうれしいです。
初日の出を迎える会
1月1日、明和町観光協会が主催する「初日の出を迎える会」が大淀海岸で行われました。明和太鼓保存会の皆様による太鼓演奏やキッチンカーの出店があり、イベントを盛り上げていただきました。
今年は厚い雲を抜けるまでに少し時間がかかりましたが、きれいな初日の出が見られ、訪れた人たちは家族や友人たちと新年の幕開けを祝っていました。
二十歳の集い
1月11日、明和町二十歳の集いを行いました。今年度明和町で二十歳を迎えたのは216名で式典には165名が出席されました。二十歳の集い代表の言葉では、大野鳳雅(おおの・ふうが)さんが、家族や恩師、仲間などへの感謝の気持ちを述べたほか、明和町で育まれたおおらかな心をもってこれからも頑張っていくことを誓いました。二十歳を迎えられた皆様には、この節目を機にご自身の夢や目標に向かって頑張っていただきたいと思います。
明和町消防団出初式
1月18日、明和町消防団出初式が行われました。式では、長年活動に尽力した団員が表彰されました。団員の皆様におかれましては、今後も消防精神にのっとり、高い士気を持って、活動に励んでいただきたいと思います。
大規模災害を想定した災害対応検証訓練
1月24日、大規模災害を想定した災害対応検証訓練を実施し、町職員が参加しました。訓練は、和歌山県沖を震源とする最大震度7の地震が発生し大津波警報が発表されたという想定で行いました。職員は、停電や建物被害の情報を受けると、今後の状況を予測し、物資の確保や応援要請など先手先手の対応策を話し合いました。この訓練で見えた課題を今後にいかし、災害時にも落ち着いて行動できる組織作りにつなげていきたいと思います。
「プロギング」交流会
1月31日、斎宮歴史博物館周辺でジョギングをしながらごみを拾う新しいフィットネス「プロギング」の交流会が開かれました。このイベントは、体を動かして参加者同士が交流するとともに、環境美化への意識を高める「プロギング」を多くの方に知ってもらおうと、明和町スポーツ協会が初めて開催しました。この日は34人が、体力や目的に合わせて、ジョギングコースとウォーキングコースに分かれて参加しました。このような活動を通じて町民の健康づくりと環境美化、また人と人のつながりが育まれていくことを願っています。
いつきのみや節分まつり
2月1日、斎宮跡周辺で初めていつきのみや節分まつりが行われました。このイベントは、平安時代に起源があると言われている節分を、食や体験を通じて楽しんでもらおうと、明和観光商社が企画しました。会場では、餅つき体験や節分御膳、豆まきなどを楽しむ人たちで賑わいました。会場となったいつきのみや歴史体験館・斎宮平安の杜・いつき茶屋には、延べ1,300人が訪れました。
明和北小学校・明和北放課後児童クラブ・ささふえこども園の竣工式・一般見学会
2月8日、令和8年4月に開校・開園する明和北小学校・明和北放課後児童クラブ・ささふえこども園の竣工式と一般見学会を行い、大勢の方にお越しいただきました。この施設の基本理念は「地域とともに 未来の可能性を広げる 新しい時代の学び舎」です。日常の教育・保育の場であると同時に、災害時には地域の命を守る防災拠点としての役割も担います。この施設が地域の皆様に愛され、いつまでも大切にされることを願っています。
明和町無形民俗文化財「前野のお頭神事」
2月11日、明和町無形民俗文化財の「前野のお頭神事」が行われました。今年も地域学習に取り組む上御糸小学校5年生が見学に訪れ、伝統文化への理解を深めていました。地域の歴史や伝統に触れることで、地域に愛着を持ち、いつまでも大切に受け継がれていくことを願っています。
第19回美し国三重市町対抗駅伝
2月9日、明和町と明和町社会福祉協議会が、「子どもの居場所づくり講演会」を行いました。講演会では、学校に来ても教室に入れない子や孤立してしまう子がいるので、そのような子たちの居場所を作ることが学校に来るきっかけになることなどが語られました。そのあとの懇談会では、和やかな雰囲気で子どもたちを取り巻く環境などについて話し合いが行われました。町では子どもが安心して過ごせる居場所づくりを推進し、子どもが社会で自立できる力を育んでいきたいと考えています。
明和町無形民俗文化財 前野のお頭神事
2月11日には、明和町無形民俗文化財の「前野のお頭神事」が行われました。今年は地域学習に取り組んでいる上御糸小学校5年生が見学に訪れ、伝統文化への理解を深める機会になり、賑やかに行われました。また会場の一角には、明和中学校2年生が地域学習で作ったお頭神事のポスターが掲示されました。多くの人に地域の伝統行事を知ってもらい受け継がれていくことを願っています。
第18回美し国三重市町対抗駅伝
2月15日には、第19回美し国三重市町対抗駅伝が開催されました。明和町チームの選手たちは、懸命な走りを見せていただき、町の部6位、総合17位でゴールしました。改めて、健闘していただいた選手の皆様や関係者の皆様、そして、沿道で応援していただいた多くの町民の皆様にお礼を申し上げます。
おわりに
以上、12月定例会以降の主な動きをご報告いたしました。
諸報告につきましては以上でございますが、本定例会には、人事案件の諮問が3件、同意が1件、条例の制定が2件、条例の全部改正か1件、一部改正が11件、廃止が1件、認定等が2件、令和7年度一般補正会計ほか5つの特別会計並びに下水道事業会計の補正予算、令和8年度一般会計予算ほか3つの特別会計予算並びに水道事業会計予算と下水道事業会計予算の議案を提案させていただくこととしています。
町では「つながり」「育み」「安心」「創造」の施策を柱とした明和町第6次総合計画もいよいよ後期計画に入ります。
町民の皆様が安心して「住み続けたい」と思っていただけるまち、町外の皆様からは「住みたい」「訪れたい」と感じていただけるまち、そして、関心を持っていただける魅力ある持続可能なまちの実現に向けて、引き続き全力で取り組んで参りますことを申し上げ、行政報告といたします。
令和8年3月3日 令和8年度施政方針
令和8年第1回明和町議会定例会にあたり、令和8年度の行政運営に対する私の施政方針について申し述べます。議員の皆様、そして町民の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
町を取り巻く情勢
現在、世界情勢の不安定化、エネルギー価格や物価の高騰、そして国内における急速な少子高齢化と人口減少、いわゆる「2040年問題」など、私たちの暮らしを取り巻く社会経済環境は、大きな転換点を迎えています。
これらは一時的な変化ではなく、今後も長期にわたり続く構造的な課題であり、地方自治体の経営そのものが問われる時代に入っています。
明和町においても、人口減少と少子高齢化の進行、物価や人件費の高騰、社会保障費の増加、そして高度経済成長期に整備された公共施設やインフラの更新期の到来など、複合的な課題に直面しています。
近年、多くの自治体が「財政状況は厳しい」と表明していますが、これはもはや定型的な表現ではなく、自治体経営の持続可能性そのものが問われる段階に入ったことを示していると受け止めています。
これらの課題は、ある日突然「財政破綻」として表面化するものではありません。修繕の先送り、職員の疲弊、行政サービスの質の低下など、目立たない形で段階的に進行する、いわば「静かな危機」として現れてきます。
町民の皆さんと共に実現したいこと、取り組みたい課題は数多くあります。しかし、財政状況を冷静に見つめると、すべてを同時に実行できる状況にはありません。
借金をすることは制度上可能であっても、それを将来にわたって返していく体力・財力が、今の明和町に十分あるのか。この問いから目をそらすことなく、現実を直視した町政運営が必要であると考えています。
だからこそ令和8年度は、町民の暮らしと命を守ることを最優先に、今ある住民サービスをできる限り維持しながら、無理のない形で財政健全化に取り組みます。そのための「選択と集中」を、覚悟をもって進めてまいります。
基本姿勢
本町では、第6次総合計画において、 「住みたい 住み続けたい 豊かなこころを育む 歴史・文化のまち 明和」 を将来像に掲げ、「つながり」「育み」「安心」「創造」の4つの基本目標のもと、まちづくりを進めてきました。
令和8年度からは、総合計画後期基本計画(令和8年度~令和12年度)がスタートします。
社会情勢の変化やこれまでの取組の成果と課題を丁寧に検証し、今後5年間のまちづくりの具体的な進め方を示すものです。
後期基本計画においても、基本構想に掲げる将来像の実現を目指すとともに、誰一人取り残さない社会の実現に向け、町民一人ひとりが主役となるまちづくりを、引き続き進めてまいります。
あわせて、第3期明和町総合戦略及び明和町まち・ひと・しごと創生人口ビジョンに基づき、人口減少対策や地域の活力創出に向けた施策を推進します。
また、本町の財政は、令和3年に策定した財政健全化プランに基づく取組により、基金残高の増額など一定の成果をあげてきました。
しかしながら、経常収支比率は令和5年度から100%を超え、経常的な経費を経常的な収入で賄えていない状況であり、財政構造は硬直化しています。
近年の決算における実質単年度収支の黒字についても、その要因はふるさと寄附基金の取り崩しによる側面が大きく、安定した財政運営が確立されているとは言い難い状況です。
さらに、第1期再編小学校等整備事業に伴う地方債発行により、令和8年度の公債費は令和7年度を上回り、その後も数年間は高い水準で推移することが見込まれています。
この期間については、町民の皆さんにも一定のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。これは、将来世代に過度な負担を残さないための、責任ある選択であると考えています。
今後は、住民サービスを維持し、町民の命と暮らしを守る施策を優先するとともに、単独町費による新規事業は原則抑制し、国・県の交付金や補助制度を最大限活用しながら、令和8年度から令和12年度までの「明和町財政ビジョン」に基づき、計画的な財政運営を行ってまいります。
令和8年度の重点施策
~共創から「結」へ ― 人と人が支え合うまちづくり~
昨年度に引き続き、「共創」の考え方を町政の軸に据えます。
行政だけではなく、町民、地域、企業がそれぞれの立場で知恵と力を出し合い、それぞれの役割を担いながら支え合い、共に課題に向き合う姿勢を大切にしていきます。
令和8年度は、共創によって生まれたつながりを、「結び、広げていく一年」としたいと考えています。
子ども、高齢者、地域、それぞれが支え合い、笑顔で結ばれる、温かい町を皆さんと共につくっていくために6つの重点施策を進めてまいります。
1つ目は、「命と暮らしを守る支援の充実」です。
高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、介護・医療生活支援を一体的に進める地域包括ケアの充実を図ります。
あわせて明和町こども家庭センターを核とし、妊娠・出産・子育て・家庭の困りごとをワンストップで受け止める相談体制を充実させます。
不登校の児童生徒の学びと居場所となる松阪地区教育支援センター「さくら教室」では、教育と福祉が連携した支援を進めます。
高齢者・障がい者・生活困窮者など、複合的な課題を抱える方への包括的な支援を進め、誰一人取り残さない支援体制を整えていきます。
また、高齢者や障がいのある方に加え、18歳以下の子どもたちを含め、移動に不安を抱える方の外出や社会参加を支えるため、デマンド型乗合送迎サービス「チョイソコめいひめ」の運行を継続・充実してまいります。
移動手段の確保は、単なる交通施策ではなく、社会参加や健康づくり、孤立防止につながる重要な生活基盤であると考えています。
誰もが外出しやすい環境を整えることで、高齢者や障がいのある方が地域とつながり続けられるまちづくりを進めてまいります。
2つ目は、「人の温かさを支えるDXの推進」です。
子育てDXをはじめとするデジタル活用は、単なる電子化ではありません。
職員の負担を減らし、その分を住民支援に振り向けることで、支援の質とスピードを高めるための取組です。
本町のDXは、私自身が先頭に立ち、「人の温かさを支えるテクノロジー」として深化させ、限られた人員の中でも、住民に寄り添う行政サービスの実現を目指してまいります。
3つ目は、「教育と地域が結ばれる学びの推進」です。
令和8年4月1日には、新たに明和北小学校が開校します。
明和北小学校は、大淀小学校、上御糸小学校、下御糸小学校の3校を統合し、斎宮小学校区の一部を校区として開校する、新たな学びの拠点です。
これまで地域ごとに大切に育まれてきた教育や伝統、人と人とのつながりを受け継ぎながら、ICTを活用した学びや探究的な学習を取り入れた、次世代型の学校教育を進めてまいります。
また、中学生までの学びの連続性を大切にし、幼児教育・保育から小学校、中学校までが連携した教育を進めるとともに、幼保小中のつながりを意識した取組や、小中一貫の視点を取り入れながら、子ども一人ひとりの成長を切れ目なく支えてまいります。
あわせて、明和北小学校の開校にあわせた新たな放課後児童クラブを開設し、保護者の就労と子どもたちの健やかな成長を支えてまいります。
また、これまで親しまれてきたささふえ保育所を閉園し、明和北小学校に隣接する形で「ささふえこども園」を新たに開園します。
このこども園では、0歳児から5歳児までの乳幼児の保育・教育を一体的に行い、切れ目のない育ちと学びを支えていきます。
さらに、ささふえこども園の施設内には「子育て支援センターらっこ」を開設し、未就園児とその保護者を対象とした相談支援や交流の場を新たに設けます。
これにより、妊娠期から就学後までを見据えた、切れ目のない子育て支援体制を、学校・園・地域が連携して進めてまいります。そして、「子どもを真ん中に据えた教育と子育ての拠点」として、地域とともに子どもたちを育む環境を整えていきます。
そして、明和北小学校には地域交流室を設置し、学校と地域をつなぐ拠点として活用してまいります。この地域交流室を核に、地域の方々や保護者が学校運営に参画するコミュニティスクール(学校運営協議会)の取組を進めていきます。
コミュニティスクールでは、地域の皆さんが学校に応援団として関わり、子どもたちの学びや体験活動、防災教育、地域理解などを、学校と地域が協働して進めていきます。
地域の大人が学校教育に関わることで、子どもたちは「地域に見守られている」という安心感を持ち、地域にとっても「地域の未来を共に育てている」という実感につながるものと考えています。
学校が地域に開かれ、地域が学校を支える。そうした双方向の関係を築くことで、明和北小学校を学びの場であると同時に、地域の核となる存在へと育ててまいります。
また、めいわ楽習など、地域を教材とした学びを通じて、子どもたちが地域の歴史や文化、人の営みに触れ、郷土への誇りと生きる力を育む環境を整えます。
乳幼児から学齢期まで、学校・園・地域が連携し、地域全体で子どもを育てる「共育のまち・明和」を実現してまいります。
4つ目は、「安心・安全な暮らしを守る防災・減災」です。
南海トラフ地震などの大規模災害に備え、防災教育や防災訓練、情報伝達体制の強化を地域の皆さんとともに進めます。
あわせて、民間事業者等とも連携しながら、体験を通じて学ぶ防災教育や安全教育を推進し、子どもたちが日常の中で「命を守る力」を身につけられるよう取り組みます。
こうした取組を通じて、災害時だけではなく、平常時から防災意識が根付いた、安心して暮らせる町づくりを進めます。
また、耐震性に課題のある庁舎については、町民の命と暮らしを守る防災拠点機能の確保が重要であるとの認識のもと、庁舎のあり方全体を見据えながら、防災機能の確保について総合的に検討を進めてまいります。
現下の厳しい財政状況を踏まえ、令和8年度においては、拙速に施設整備を進めることは行わず、庁舎建替えに向けた基金の積立ての可能性や、国、県の補助制度、緊急防災減災事業債等の活用の可能性について調査、研究を進め、将来に向けた準備を行う年度としたいと考えています。
防災拠点の確保については、町民負担を最小限に抑えつつ、将来世代に過度な負担を残さない最適な手法を、財政状況を見極めながら慎重に判断してまいります。
5つ目は、「創造 ― 産業・文化・誇りを未来へ」です。
農業・漁業については、地域の暮らしと食を支える重要な一次産業として、国・県の支援制度を活用しながら、担い手の確保と持続可能な産業の維持に取り組みます。
また、農業や自然、地域で生きる人々の姿を題材とした映像などを通じ、町の魅力を内外に発信する取組も進めます。こうした取組は、観光振興にとどまらず、町民自身が改めて地域の価値に気づき、誇りを再認識できるよう取り組みます。
国史跡斎宮跡は、日本遺産の構成文化財として、町の歴史と文化を象徴する存在であり、単なる観光資源ではなく、町民一人ひとりが誇りを持てる「まちの財産」であると考えています。
国史跡斎宮跡をはじめとする貴重な歴史・文化資源については、保存を大切にしながら、その価値を次世代へ確実に引き継いでいくとともに、地域の皆さんや関係機関と連携しながら、取組を進めていきます。
6つ目は、「信頼回復と働きやすい職場づくり」です。
昨年、町民の皆さんに大きなご心配とご迷惑をおかけした役場におけるハラスメント事案を重く受け止め、再発防止と信頼回復に全力で取り組みます。
ハラスメント防止体制の強化、相談体制の充実、風通しの良い職場環境づくりを進め、職員一人ひとりが安心して働ける組織づくりを進めます。
おわりに
私たちは今、厳しい時代の転換点に立っています。
しかし、だからこそ、知恵を出し合い、支え合い、結び合うことで、未来は切り拓けると信じています。
共創で生まれたつながりを、結び、広げ、その歩みを止めることなく、次の世代へ胸を張って誇れる明和町を、町民の皆さんとともにつくってまいります。
町民の皆さんのご理解ご協力を、心からお願い申し上げます。
令和8年度予算
(令和8年度一般会計予算)
令和8年度一般会計予算は、116億5,800万円で、前年度比1,100万円の増額となり前年度並の予算規模としております。
公債費の増額、物価高騰や人件費高騰の影響などにより、各経費が増額している中、先ほども申し上げた通り、単独町費による新規事業は原則として抑制し、必要最小限の予算編成としたところです。
また、令和7年度末をもって、斎宮跡保存事業特別会計及び住宅新築資金等貸付事業特別会計を廃止し、これらの事業経費については、令和8年度から一般会計に計上しております。
それでは、令和8年度一般会計予算の主な内容について、新たな予算を中心に、歳出科目別にご説明いたします。
2款 総務費では、
地域活性化起業人の活用に係る経費、
令和7年度補正予算に計上した共創DX事業に係る経費、
ふるさとワーキングホリデーの実施に係る経費、
伊勢志摩定住自立圏で実施する若年層定住促進・交流事業の負担金、
企業版ふるさと納税を活用したシティプロモーション事業の負担金、
コミュニティセンター5館の照明のLED化に係る工事費、
自治会の集会所建設への補助金
を計上しています。
3款 民生費では、
保健福祉センターの一部の照明のLED化に係る工事費、
男女共同参画連携映画祭上映に係る委託料、
旧住宅新築資金等貸付事業特別会計の経費、
「子育て支援センターらっこ」の運営に係る経費、
子育て世帯訪問支援事業に係る経費、
こども園の空調の更新整備に係る工事費、
乳児等通園支援事業及び誰でも通園制度に係る給付費、
放課後児童支援委員等処遇改善事業に係る補助金
を計上しています。
4款 衛生費では、
わかもの健診におけるピロリ菌検査に係る経費、
がん患者医療用ウイッグ等の購入費に対する助成金
を計上しています。
5款 農林水産業費では、
農地利用状況調査システムの使用料、
災害からライフラインを守る事前伐採事業に係る委託料、
鳥獣被害防止対策資材の支給に係る経費、
櫛田川可動堰(統合頭首工)の大規模修繕に係る負担金
を計上しています。
6款 商工費では、
明和工業団地の調整池の浚渫のための測量設計委託料、
伊勢志摩定住自立圏で実施するせんぐう旅博事業の負担金
を計上しております。
7款 土木費では、
令和9年度以降の道路包括委託に係る発注支援業務の委託料、
所有者不存在の特定空家対策としての相続財産清算人制度に係る予納金
を計上しています。
8款 消防費では、
地域防災計画の修正に係る委託料
を計上しています。
9款 教育費では、
明和北小学校に町が独自で配置する養護助教諭の人件費、
児童の通学に係るスクールバス及びタクシーの運行経費、
明和北小学校の水泳指導業務の委託料、
小学校の給食費負担軽減に係る補助金
ふるさと会館の照明のLED化に係る工事費、
総合体育館の直営管理に係る経費、
トレーニングルームの備品購入費、
土地公有化事業や歴史的風致維持向上計画推進費など旧斎宮跡保存事業特別会計の事業全般を計上しています。
以上が一般会計予算の主な内容でございます。
(令和8年度特別会計予算)
次に、特別会計についてご説明いたします。
国民健康保険特別会計予算は、27億7,440万円で、前年度比1億7,550万円、率にして5.9%の減額となりました。
主な要因は、被保険者数減による保険給付費の減額でございます。
介護保険特別会計予算は、31億2,660万円で、前年度比1億1,830万円、率にして3.9%の増額となりました。
主な要因は、保険給付費の増額でございます。
後期高齢者医療特別会計予算は、6億9,130万円で、前年度比5,490万円、率にして8.6%の増額となりました。
主な要因は、広域連合への納付金の増額でございます。
(令和8年度公営企業会計予算)
次に、公営企業会計についてご説明いたします。
水道事業会計予算は、6億6,100万円で、前年度比5,200万円、率にして7.3%の減額となりました。主な要因は、宮川流域下水道工事の完了に伴う水道管移設が不要となったことによるものでございます。
下水道事業会計予算は、12億9,455万6千円で、前年度比7,298万2千円、率にして5.3%の減額となりました。主な要因は、宮川流域関連公共下水道事業に係る工事費の減額でございます。
(令和8年度予算総額)
令和8年度一般会計、特別会計及び、公営企業会計を合わせた6つの会計の総予算額は、202億585万6千円となり、前年度比5億5,748万2千円、率にして2.7%の減額となりました。
以上が、令和8年度予算の概要でございます。